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寒冷地仕様という言葉が一般的なように、厳寒地ではその環境に合わせた対処が必須となる。もっぱら非降雪地域にいると意識する機会は少ないものの、タイヤやワイパー、それにバッテリーの対処だけでは十分とは言えない。
意外に忘れがちなのが、ウォッシャー液の凍結である。凝固の不安がある軽油などとと同様に、氷点下にてひと晩超すような状況では、様々な液剤も異変を起こすことがある。
ただ、希釈タイプのウォッシャー液なら、あらかじめそのような事態を想定されている場合が多い。その希釈割合を変えることで、極寒状態でも耐えうる特性に調整することができるのだ。
希釈度を低める=液剤を濃くすることで凝固温度を下げることができ、原液使用時でそれがマックスに至るというのが基本的な考え方。
原液使用ならマイナス40度でも凍らない!
撥水剤でお馴染みの「ガラコ」ブランドにおけるオールシーズンタイプの撥水型ウインドウォッシャー液なら、原液使用でマイナス40度まで対応するという。このレベルであれば、日本全国どこの地域でも対応できると言っていいだろう(日本の最低気温記録はマイナス41度。1902年に北海道・旭川で記録)。
2倍の希釈でマイナス15度、3倍希釈でマイナス9度と、微妙な加減でチューニングも可能。3倍までの希釈であれば撥水効果も変わらないため、この点にも注目だ。

雪の固着も防ぐガラコの撥水パワー!
さらに、おなじみの撥水被膜は厳寒地域でも時として有効になる。
降雪時には雪の固着も悩みの一つになるものの、ガラコによる撥水被膜はこの状態を回避しやすく、また付着しても取り除きやすい利点がある。
降雪時以外でも、路面からの跳ねや飛散でフロントウインドウは汚れがちだが、ガラス表面のギラつきを激減し、よりクリアに保ってくれるのがガラコシリーズの強みでもある。なにより、ウォッシャー噴射後のワイピング処理だけで撥水効果を期待できるのは、何かと視界不安がつきまとう冬こそ強力な味方になってくれるはず。
特に意識したことがない人は、これを機にオールシーズンタイプに交換してみてはどうだろう。一般的な製品と比べて価格差もそれほどはない。
