ミツビシ自慢のSUVは、がっつりハイテク装備のスゴいヤツ! トミカ × リアルカー オールカタログ / No.10 三菱 アウトランダーPHEV

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.10 三菱 アウトランダーPHEV (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

2023年2月の第3土曜日に、それまでの『アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート』に代わり、『トミカ』のNo.10となったのが『三菱 アウトランダーPHEV』です。アウトランダーPHEVは三菱自動車工業(以下、三菱)が製造販売しているクロスオーバーSUVです。もともと「アウトランダー」という車名は、実はエアトレックという車両の輸出名として使われていたもので、2005年に日本でアウトランダーの初代モデルがデビューした際に、世界的に名称が統一されました。このため日本では現行最新モデルは3代目と数えていますが、世界的には4世代目となります(この記事では“3代目”として話を進めます)。

三菱 現行 GN0W型 アウトランダーPHEV 実車フロントビュー(Pグレード/2022年モデル)。(『トミカ』モデル車両とは同一規格ではありません)
三菱 現行 GN0W型 アウトランダーPHEV 実車リヤビュー(Pグレード/2022年モデル)。(『トミカ』モデル車両とは同一規格ではありません)

軽量高剛性ボディを持ち、電子制御4WDが採用された初代モデルのCW5W/6W型は好評を博し、後にフランスのプジョーやシトロエンにOEM供給され、それぞれプジョー4007、シトロエンCクロッサーという兄弟車が誕生しました。この好評を引き継いで2012年に登場した2代目 のGF7W/8W型は、初代に引き続き電子制御4WDを採用、ボディには衝突安全強化ボディRISE(ライズ)を採用するなどの進化を果たしており、2021年までの長きにわたって製造販売されました。この2代目モデルでは、大きなバッテリーを搭載し、家庭用電源から充電が可能で、給電した電力だけでも走る事が出来る、より電気自動車(EV)に近い性質を持ったハイブリッド車である「プラグインハイブリッド」仕様車(=PHEV)が登場したことも大きな話題となりました。

現行アウトランダーはPHEV化によって室内スペースに余裕が生まれ、ミニバンのような3列7人乗り仕様が実現している。

そして2021年に登場したのが『トミカ』の『No.10 三菱 アウトランダーPHEV』のモデルとなっている現行最新のGN0W型です。この3代目モデルでは、海外仕様でこそガソリンエンジン車が存在しますが、日本国内ではPHEVしか販売されていないのが大きな特徴とも言えます。また、PHEV化により車内スペースが拡大できるようになったため、ミニバンのような3列7人乗り仕様が登場したことも大きな話題となりました。『トミカ』の『No.10 三菱 アウトランダーPHEV』は内部パーツを見る限り、この7人乗りの“P”グレード・モデルを再現しているようです(なお、ボディカラーにより、『トミカ』の「初回特別仕様」は“BLACK Edition”の7人乗りのようです)。

現行の3代目モデルは「威風堂々」という商品コンセプトのもと、力強く存在感のあるスタイリング、安心・安全な走行性能、上質な室内空間を特長として全方位で大きく進化させています。

まずスタイリングでは、デザインコンセプトに“BOLD STRIDE(ボールドストライド)”を掲げ、ドライバーが自信をもって新しい一歩を踏み出せる力強さや頼もしさを全身で表現しています。パッケージから大きく見直され、フロントからリヤへと伸びる水平基調で力強くスタンスの良いプロポーションや、張りのある豊かな面とエッジの効いたシャープなキャラクターラインのコントラスト、大径20インチタイヤとワイドボディを強調する張り出したフェンダーにより、堂々とした佇まい、そして存在感と安定感が実現されています。特にフロントでは、力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現した“ダイナミックシールド”を次世代化し、SUVとしての力強さが一段と高められています。

キャビンまわりには三菱初のホットスタンプ式超高張力鋼板を採用して高耐力キャビン構造でありながら軽量化を実現、エンジンルームおよびキャビンまわりには連続した環状構造を採用し、ボディの曲げ・ねじり剛性が従来より大幅に向上している。

次に走行性能では、新開発プラットフォームの採用により、衝突安全性を大幅に高め、高次元の操縦安定性を実現しています。キャビンまわりには三菱初となるホットスタンプ式超高張力鋼板を採用、変形の少ない高耐力キャビン構造としながら軽量化を実現しています。また、エンジンルームおよびキャビンまわりには連続した環状構造を採用、ボディの曲げ・ねじり剛性を従来より大幅に向上しています。マルチリンク式サスペンションやデュアルピニオン式電動パワーステアリングの採用などにより、上質な乗り心地でありながら、リニアでダイレクト感のある操縦性を実現。直進安定性はもちろんコーナリング時のトレース性も大きく向上しています。

PHEVシステムは、モーターの出力向上とバッテリー容量の拡大により、いっそう力強い走りと航続距離の延長を実現した。

特に日本国内では全車で適用となるPHEVシステムは、モーターの出力向上とバッテリー容量の拡大により、いっそう力強い走りと航続距離の延長を実現しています。さらに前後それぞれに1基ずつ駆動用モーターを搭載するツインモーター4WDを採用、これに車両運動統合制御システムS-AWCが組み合わされ、「走る」「曲がる」「止まる」という運動性能が飛躍的に高められています。

さらに、路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7つのドライブモードを設定。舗装路での通常走行に最適な“NORMAL(ノーマル)”モードを基本とし、未舗装路や濡れた舗装路での操縦性と走破性をバランスさせた“GRAVEL(グラベル)”モード、雪道などの滑りやすい路面での車両挙動を安定させる“SNOW(スノー)”モードといった路面状況に応じたモードのほか、力強い加速が必要な場合の“POWER(パワー)”モードや環境に優しく経済的な“ECO(エコ)”モードといった運転スタイルによるモードが設定されています。また、走行安心性能では、長距離走行や渋滞時の疲労低減に寄与する、レーダークルーズコントロールと車線維持支援機能を統合した高速道路同一車線運転支援機能『MI-PILOT(マイパイロット)』が搭載されています。

力強い水平基調のインストルメントパネルは、車内のゆとりを感じさせるだけでなく、車体姿勢の変化をつかみやすくする機能性も発揮する。

最後にインテリアでは、力強い水平基調のインストルメントパネルにより、広々としたゆとりある印象を与えながら、車体姿勢の変化をつかみやすくなる機能性をあわせ持たせています。また上部には触感の良いレザー巻きのソフトパッドを採用、さらにステッチをあしらうことで質感の向上が追求されています。ドアパネルには、広い面積にドアインサートが配され、インストルメントパネルやフロアコンソールサイドと同様のソフトパッドが採用されて、上質で居心地の良い空間が目指されています。

『トミカ』の『No.10 三菱 アウトランダーPHEV』は、この現行型アウトランダーの力強く頼もしいデザインを上手く再現しており、コレクションに加えたくなる1台になっています。

■三菱 アウトランダーPHEV P 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4710×1860×1745

ホイールベース(mm):2705

トレッド(前後・mm) :1595/1600

車両重量(kg):2110

エンジン型式:4B12型 直列4気筒DOHC MIVEC

排気量(cc):2359

エンジン最高出力:98kW(133.2ps)/5000rpm

エンジン最大トルク:195Nm(19.9kgm)/4300rpm

モーター型式(前/後):S91型/YA1型

モーター最高出力(前/後):85kW(115.6ps)/100kW(136ps)

モーター最大トルク(前/後):255Nm(26.0kgm)/195Nm(19.9kgm)

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 255/45R20 101W

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.10 三菱 アウトランダーPHEV(初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)*初回出荷のみの特別仕様(特別色)です。

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2023年2月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.10 アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート』に代わって『No.10 三菱  アウトランダーPHEV』が登場します。また、それまでの『No.106 スズキ ハスラー 消防指令車』に代わって『No.106 ホンダ CT125・ハンターカブ』が登場します。なお、『No.10 三菱  アウトランダーPHEV』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。

No.106 ホンダ CT125・ハンターカブ (ライダー/スタンド付き・希望小売価格550円・税込)

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