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2000年から始まるスイフト・ヒストリー
スズキ・スイフトは2000年、前年に生産を終了したカルタスの後継モデルとして誕生した。
初代モデルはワゴンR+(プラス)のプラットフォームをベースに、Keiのドアやサイドパネルを流用し、1300ccのDOHC4バルブエンジンを搭載したサブコンパクトモデルだ。2003年には鍛造ピストンを採用して高圧縮比化された1500ccエンジンを搭載するスイフト・スポーツが登場。以降、現行の4代目モデルまで高性能モデルの「スイフト・スポーツ」をラインナップしている。
2004年には二代目にフルモデルチェンジ。標準モデルのエンジンは1500ccも追加され、さらに2007年には1200ccモデルもラインナップされた。
スイフト・スポーツのモデルチェンジは1年遅れの2005年。JWRC(世界ジュニアラリー選手権)のレギュレーションに合わせて1600ccのDOHC4バルブVVTエンジン(M16A型)を搭載し、高圧縮比化や鍛造ピストンなど専用のチューニングが施された。ちなみに日本屋内仕様は5ドアモデルのみだが、ヨーロッパでは3ドアも販売された。
2010年に3代目にモデルチェンジ。標準モデルのエンジンは1200ccのみとなった。なお、ヨーロッパ向けでは1300ccのディーゼルエンジンも用意されていた。
スイフト・スポーツの登場は2011年。搭載エンジンは引き続き1600ccDOHCのM16A型だが、トランスミッションはマニュアルが6速、オートマチックはCVTへ変更されている。
四代目モデルの登場は2016年。徹底的な軽量化が行われ、標準モデルでは三代目に比べ120kgもの軽量化を実現した。搭載エンジンはコンパクトで高出力、低燃費の1200ccDOHC直列4気筒エンジンのK12C型に変更され、1000ccの直列3気筒直噴ターボエンジンK10C型も追加されている。
スイフト・スポーツは2017年にモデルチェンジされ、搭載エンジンは1400ccの直列4気筒DOHC直噴ターボに変更された。ワイドフェンダーを採用したことで、スイフトシリーズで初めて3ナンバーとなった。
モーターファンフェスタ 2023でオーナーズミーティングを開催
国産車としては数少ないスポーツハッチバックとして人気のスイフト。そのスイフトオーナーとファンを対象とした「スイフト・オーナーズミーティング」が、去る4月23日に開催されたモーターファンフェスタ2023のイベントの一つとして、富士スピードウェイで行われた。
カスタムのベース車両としても人気の高いスイフトだけに、会場内には多くのカスタマイズカーが。その中から選りすぐりの車両を紹介しよう。
唯一の初代モデルはロールケージ入りの本気仕様
2003年式 スイフトスポーツ(HT81S)
流石に数が少なくなってきた初代スイフト・スポーツ。今回のオーナーズミーティングでも参加していたのはこの1台のみ。オーナーの畑中さんはまだ23歳。マニュアル車に乗りたくて選んだのがこの初代スイスポ。価格の安さが購入の決め手だったが、乗ってみると軽量なボディとパワフルなツインカムエンジンでとにかく楽しい。
主な用途は通勤用だったが、いまでは近くのワインディングを毎週のように走り回っているのだとか。20年も経過しているとは思えないほど綺麗な状態を保っている。これからも壊さない程度に走りを楽しんでほしい。
自作パーツと汎用品を組み合わせてレーシーなスタイルを実現
2019年式 スイフト・スポーツ(ZC33S)
会社の同僚に勧められて購入したという「れごりすPA」さんのスイフト・スポーツ。購入前まではスイフトのことはよく知らなかったれごりすPAさんだったが、いまでは隅々まで手を入れ、多くの外装パーツを自作している。
フロントのアンダーフラップはアルミパネルとモールを組み合わせ、汎用のロッドで吊り下げている。サイドステップは汎用品をベースに加工を行い、カーボン風にラッピング。専用品にしか見えないほど違和感ない仕上がりだ。
さらにボンネットは穴あけ加工して大型のダクトを取り付けている。市販品の専用品と自作パーツを上手に組み合わせ、独自のフォルムを作り上げている。
愛ゆえに! 徹底的に『アイドルマスター』仕様!
2016年式 スイフトRS(ZC72S)
会場内でも一際目立っていた青いスイフトは、可愛いラッピングが施されたいわゆる「痛車」。前後左右、さらにはルーフにまで貼られたこのキャラクターは、スマホ向けブラウザゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』に登場する園田智代子。名前にちなんでチョコ好きということで、このスイフトにもあちらこちらにチョコのイラストが散りばめられている。
ベースはスイフトRSだが、スイフト・スポーツ用のエアロパーツを組み込んでいる。ラッピングだけに目が奪われがちだが、ボディもきっちり仕上げている。
室内もすべて園田智代子一色で、様々なマスコットやアクリルスタンドがずらり。助手席には衣装のスタジャンも。智代子愛を感じる!