トヨタ・ランドクルーザー300と新型プラド改めランドクルーザー250の違いは? ボディサイズ、パワートレーンやスペック、グレードと価格を比べてみた!

ついに14年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたランドクルーザー・プラドだが、車名からプラドが消えランドクルーザー250と改められ、ランドクルーザーファミリーであることが強調された。では、上位モデルであるランドクルーザー300とはどのような違いがあるのだろうか? 早速比較してみた。
PHOTO:トヨタ/MotorFan.jp/平野 陽(HIRANO Akira)/宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)/中野幸次(NAKANO Kouji)

エクステリアとボディサイズ

ランドクルーザー300とランドクルーザー250

ランドクルーザーシリーズの最上位モデルに位置付けられるランドクルーザー300は、サイズにてもランドクルーザー250よりやや大きく、フロントグリルも堂々としたデザインとされている。対してライトデューティを謳うランドクルーザー250はより質実剛健なテイストを漂わせるデザインだ。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

また、フロントグリルの中央の四角枠や、角形3連ヘッドランプに加え丸型ヘッドランプも用意されており、イエローのボディカラーと合わせて往年のモデルのトリビュートを感じさせるデザインだ。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

ランドクルーザー250全高がランドクルーザー300に対して55mmほど低く、サイドビューが明らかに薄くよりシャープな印象だ。一方でフロントウインドウが立っており、ここでも実用性を重視していることを窺わせるだけでなく、2022年9月に生産終(日本では2018年に販売終了)したFJクルーザーのテイストも感じさせる。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

ボディサイズは300より若干コンパクトだが、同じGA-Fプラットフォームを採用するため全幅やホイールベースは同じだ。ホイールベースが同じことを考えると未発表の最小回転半径も300とそれほど大きな違いはないと思われる。また、最低以上高も先代の220mmを下回ることはないだろう。

車名ランドクルーザー250ランドクルーザー300
全長4925mm4950mm〜4985mm
全幅1980mm1980mm〜1990mm
全高1870mm(シャークフィンアンテナ除く)1925mm
ホイールベース2850mm2850mm
最低地上高未発表225mm
最小回転半径未発表5.9m
ホイール・タイヤ265/70R18265/55R20
265/65R18
車重未発表2360kg〜2560kg
ランドクルーザー250のシャシー
ランドクルーザー300のシャシー

展示車両のタイヤは265/70R18サイズのトーヨー・オープンカントリーA/Tを装着しており、ランドクルーザー300よりもハイトのある設定とし、ルックスやラグジュアリー性よりもオフロード走破性や実用性を重視しているように思われる。

展示車両に装着されていた265/70R18サイズのトーヨー・オープンカントリーA/T。
ランドクルーザー300のタイヤとホイール。265/55R20サイズのダンロップ・グラントレックAT23。
ランドクルーザー300のタイヤとホイール。265/65R18サイズでタイヤ銘柄は20インチと同じ。

一方で、車高はランドクルーザー300よりも50mmほど低い。これが単純にルーフの高さだけで済むのか、未発表の最低地上高にも影響するのかはまだ不明だが、オフロード走行性能の一つの基準となるアプローチ、デパーチャー、ランプブレークオーバーの各アングルがランドクルーザー300よりも若干ではあるが小さくなっている。

車名ランドクルーザー250ランドクルーザー300
アプローチアングル31度32度
デパーチャーアングル23度26度
ランプブレークオーバーアングル23度25度
登坂能力未発表45度
最大安定傾斜角未発表44度
最大渡河性能未発表700mm

登坂能力や最大安定傾斜角、最大渡河性能も未発表だが、ホイールアーティキュレーションは先代モデル比+10%、SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)装着車はさらに+10%拡大している。

パワートレーンとスペック

パワートレーンは、エンジンが3種類、それにハイブリッドを加えた全5種類が用意され、仕向地ごとに設定されている。エンジンはT24A-FTS型ガソリンターボとそのハイブリッド、1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボとその48Vシステム搭載モデル、2TR-FE型ガソリンエンジンだ。

エンジン出力トランスミッション仕向地
T24A-FTS型2.4Lガソリンターボハイブリッド330ps
64.24kgm(※)
Direct Shift-8AT北米・中国
T24A-FTS型2.4Lガソリンターボ281ps
43.85kgm(※)
Direct Shift-8AT中近東・東欧・ほか
1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボ(46Vシステム)204ps
50.98kgm(※)
Direct Shift-8AT豪州・西欧
1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボ204ps
50.98kgm(※)
Direct Shift-8AT西欧・東欧・日本・中近東・ほか
2TR-FE型ガソリン163ps
25.08kgm(※)
6 Super-ECT東欧・日本・ほか
搭載エンジン一覧
(※)トルクは編集部換算値

そのうち、日本には1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボと2TR-FE型ガソリンエンジンが予定されているが、T24A-FTS型ガソリンターボとそのハイブリッド仕様と1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボの48Vシステム搭載車は日本向けとはされていなかった。

ランドクルーザー250の1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボエンジン。
ランドクルーザー250のDirect Shift-8AT。
車名ランドクルーザー250ランドクルーザー250ランドクルーザー300ランドクルーザー300
エンジン形式1GD-FTV
直列4気筒DOHC16バルブ
インタークーラーターボディーゼル
2TR-FE
直列4気筒DOHC16バルブ
V35A-FTS
V型6気筒DOHC24バルブ
インタークーラーツインターボ
F33-FTV
V型6気筒DOHC24バルブ
インタークーラーツインターボディーゼル
ボア×ストローク92.0mm×103.6mm95.0×95.0mm85.5mm×100.0mm86.0mm×96.0mm
排気量2754cc2693cc3444cc3345cc
最高出力204ps163ps405ps/5200rpm309ps/4000rpm
最大トルク50.98kgm(※)25.08kgm(※)66.3kgm/2000-3600rpm71.4kgm/1600-2600rpm
燃料噴射装置未発表未発表EFIコモンレール
燃料タンク未発表未発表80L80L
燃料軽油未発表プレミアムガソリン軽油
トランスミッションDirect Shift-8AT6 Super-ECTDirect Shift-10ATDirect Shift-10AT
駆動方式4WD4WD4WD4WD
サスペンションF:ダブルウィッシュボーン
R:トレーリングリンク
F:ダブルウィッシュボーン
R:トレーリングリンク
F:ダブルウィッシュボーン
R:トレーリングリンク
F:ダブルウィッシュボーン
R:トレーリングリンク
日本導入(予定)車搭載エンジン
(※)トルクは編集部換算値

ガソリンターボとディーゼルターボを共にV6エンジンで設定するランドクルーザー300に対して、ランドクルーザー250はガソリンもディーゼルも直4エンジンを採用し、実用性と車格の違いを感じさせる設定だ。

ランドクルーザー300のF33-FTV型3.3L V6ツインターボディーゼルエンジン。
ランドクルーザー300のV35A-FTS型3.5L V6ツインターボエンジン。

フロントがダブルウィッシュボーン、リヤがトレーリングリンクのリジッドという前後のサスペンション構成はランドクルーザー300と同様だが、ランドクルーザー250では専用に新開発されているという。

ランドクルーザー250のフロントサスペンション
ランドクルーザー250のリヤサスペンション付近
ランドクルーザー300のフロントサスペンション
ランドクルーザー300のリヤサスペンション

インテリアとユーティリティ

インテリアは現時点ではランドクルーザー250はブラックに統一されており、メッキやピアノブラックといった加飾は見当たらず、そのレイアウトも含め実用一辺倒に感じられる。
それに対し、シリーズ最上級モデルとしてランドクルーザー300はシルバーの加飾を各所に配し、ラグジュアリーさを演出しているのが大きな違いと言えるだろう。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

ナビゲーションシステムも含むセンターコンソール上部の液晶画面もランドクルーザー300の方が主張が強く感じられる。また、エアコンの吹き出し口が横基調に統一されたランドクルーザー300に対し、ランドクルーザー250はダッシュボード両端の吹き出し口を円形としている。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

ステアリングの形状は両車よく似ておりスポークはT字状で、左右のスポークに各種スイッチを配置するのは現代のクルマの定番レイアウトだ。
デザインとしては加飾がなく、ホーボタンのマークがエンブレムでなく「TOYOTA」であったり、下側のスポークが太めなランドクルーザー250は、ここでも質実剛健さを感じさせる。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

シフトレバーの形状やセンターコンソールの運転席側に配置されたモードセレクトスイッチ群などのレイアウトはよく似ているが、4WDの切り替えがランドクルーザー250がシフトレバー後方にスイッチ式で配置しているのに対し、ランドクルーザー300はシフトレバーの運転席側にトグルレバー式で配置するなど異なっている。
しかし、シフトレバーの助手席側にスマートフォンを置けるトレイがあったり、センターコンソール中央にエアコン操作パネルを物理スイッチで配置している点は共通だ。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

メーターはコンサバティブなテイストを残すランドクルーザー300に対し、ランドクルーザー250はカラー液晶でモダンさが際立つ。配置はどちらも左がタコメーター、右がスピードメーター。中央に各種情報を表示するのは同じだが、メーターに針の無いランドクルーザー250はタコメーター内、スピードメーター内も表示エリアになる。

ランドクルーザー250
ランドクルーザー300

乗車定員は公表されていないが、インテリアの画像から考えるに7名乗車モデルが基本になるようだが、先代に用意されていた5名乗車モデルもラインナップされるだろうか?

ランドクルーザー250(上)/ランドクルーザー300(下)

両車を比べてみると、ウインドウの角が丸められているランドクルーザー300に対し、ランドクルーザー250ではいずれの窓もかなりスクエアになっているだけでなく、窓の面積も広そうに感じられる。

気になるグレードと価格は?

2024年前半発売予定と発表されたランドクルーザー250のグレードと価格は公表されなかった。先代モデルであるランドクリーザー・プラドが367万円〜554万円だったことを考えると、昨今の自動車価格の値上がりも踏まえて2.7Lガソリンモデルで400万円前後〜、2.8Lディーゼルモデルでも500万円前後〜という価格設定になるのではないだろうか?

グレード価格
TX(2.7Lガソリン/5名乗車)367万6000円
TX(2.7Lガソリン/7名乗車)383万4000円
TX”Lパッケージ”(2.7Lガソリン/5名乗車)417万9000円
TX”Lパッケージ”(2.7Lガソリン/7名乗車)433万7000円
TX(2.8Lディーゼル/5名乗車)433万円
TX(2.8Lディーゼル/7名乗車)448万8000円
TX”Lパッケージ”(2.8Lディーゼル/5名乗車)483万9000円
TX”Lパッケージ”(2.8Lディーゼル/7名乗車)499万7000円
TZ-G(2.8Lディーゼル/7名乗車)554万3000円
ランドクルーザー・プラド(先代)価格表

一方でランドクルーザー300は510万円〜800万円。基本的にディーゼルの方が価格設定が高く、グレードも最上級のZXとGR SPORTしか設定されない。そのGR SPORTはガソリンエンジン車が7名乗車になっているのに対し、ディーゼル車が5名乗車となっているのも大きな違い。ガソリンエンジン車の5名乗車はエントリーグレードのGXのみという構成だ。

グレード価格
GX(3.5Lガソリン/5名乗車)510万円
AX(3.5Lガソリン/7名乗車)550万円
VX(3.5Lガソリン/7名乗車)630万円
ZX(3.5Lガソリン/7名乗車)730万円
GR SPORT(3.5Lガソリン/7名乗車)770万円
ZX(3.3Lディーゼル/7名乗車)760万円
GR SPORT(3.3Lディーゼル/5名乗車)800万円
ランドクルーザー300価格表

ランドクルーザー300の510万円〜800万円価格帯を考えるとランドクルーザー250は400万円〜700万円くらいの設定が予想される。また、昨今はデリバリータイムを短縮するために先行して発売するグレードを絞り、供給体制が安定してからグレードを追加する傾向もある。発売時は乗車定員も含めグレード設定を絞ってくる可能性もあり、そのうちの一つがデビュー時に予定されている「First Edition」になるのだろう。

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