「チーム三菱ラリーアート」は開幕に先立ち、8月10日(木)タイのチョンブリ県シラチャにあるミツビシ・モータース(タイランド)・カンパニー・リミテッド(MMTh)のテストコースでAXCR本番に臨む新型『トライトン』のシェイクダウンを実施した。昨年と異なり、今年は雨季である8月に開催されるため、ぬかるんだ泥道や川渡りなど従来のAXCRらしい難コースが予想される。
「チーム三菱ラリーアート」はこれに対応すべく、国内外で2回にわたり合計約2000kmに及ぶ耐久試験を実施し、新型『トライトン』の信頼性・耐久性を確認しながら、エンジンや足回りを最終調整してきた。今回のシェイクダウンでは、マシン狙い通りに仕上がっていることを確認した。
AXCRに出場する四輪部門41台、二輪部門21台、サイドカー部門1台の合計63台は、8月13日にパタヤのウォーキングストリートでセレモニアルスタートを実施し、翌14日のレグ1から本格的なラリーをスタートする。16日レグ3のゴールであるウボンラーチャターニーまで、ぬかるんだマッドコースや岩屑が積み重なるような険しい道を駆け抜ける。17日のレグ4ではタイとラオスの国境を越え、同日からラオスを走行。木々が生い茂る高原エリアや水田地域を駆るコースが想定されるラオスだが、雨量の多い南部に位置するため、スコールによるさらなるコース悪化も予想される。そして19日のレグ6に、世界遺産であるプラーサート・ワット・プー近郊でゴールを迎える。
チーム三菱ラリーアート、増岡浩総監督のコメント
「総監督としてチームを勝利に導くために、これまでラリーで培ってきたノウハウを活かし、チーム体制を整えながら、ラリーカーを仕上げてきました。新型『トライトン』はベース車両のレベルアップもさることながら、昨年の参戦結果を踏まえ、さらに速く・強く・壊れないクルマに仕上げ、シェイクダウンでもその十分な仕上がりを確認しました。チームを支えるサービス体制もしっかり作り込み、ドライバー、コ・ドライバーが持てる力を100%発揮できるよう、メンタル面もサポートしています。チーム全体がタフな挑戦に向けて準備万端です。連覇を目指して全力を尽くします」
三菱自動車では、8月13日(日)の大会初日から19日(土)の最終レグまで、最新のデイリーレポートを同社のAXCRスペシャルサイトで紹介する。