目次
スタイル? 装備? エンジン? 新型レガシィ アウトバックの魅力はどこ?
北米仕様の発表から2年半。ようやく日本でも正式に新型のスバル・レガシィ アウトバックがデビューしました。
僕は昨年(2020年)の2月に先代の2017年式レガシィ アウトバックを認定中古車で購入したばかりの新米オーナーです。本人的にはまだまだ新鮮アツアツカップルの気分なのですが、日本仕様も発表され、世間様的には正真正銘の旧型オーナーってことになりました(トホホ)。そんな不肖コバヤシ、旧型オーナーなりに新型レガシィ アウトバックの魅力を検証していきたいと思います。
「新型の美ボディはうらやましいけど、先代のヒップラインもお気に入り」
まずはデザインです。最近のスバル車はだいたいそうですが、全体的にキープコンセプトに落ち着いたことは喜ばしく思います。
個人的に先代のデザインで気に入っているのは、斜め後ろから見た時のキュッと上がったヒップライン。新型も同様にボディサイドのプレスラインがフロントからリヤに向かって駆け上がるような軌跡を描きますが、その角度は先代よりもハイアングル。面の抑揚もさらに効いた、肉感あふれる美ボディに生まれ変わった印象です。
「新型のセンターディスプレイと液晶メーターは素直にうらやましいっ!」
次にインテリアですが、やはりなんと言っても11.6インチの縦型センターディスプレイと12.3インチフル液晶メーターが目に止まります。タブレット端末と同じように直感的に使えて、ナビゲーションやTVチューナーも標準搭載。目の前のメーターにも地図を表示できるほか、アイサイトの機能を大きく表示する画面切替機能もついています。
インフォテインメント系は新しい方が機能も使い勝手もいいに決まっていますから、こればかりはひたすらうらやましいですね。欲を言えば、車内Wi-Fiが使えたら最高でした。
「新型はフルインナーフレーム構造…乗らずともいいに決まってますやん! 」
そして個人的に新型のどこが一番うらやましいかと言えば、フルインナーフレーム構造を採用した新骨格ボディにほかなりません。僕はその辺によくいるメカ音痴なメカ好きなのですが、「フルインナーフレーム」という語感とか、「ねじり剛性70%アップ」とかいった謳い文句だけで、「なんか硬そう!」とひとりブチ上がってしまいます。
じつはまだ新型を試乗したわけではないのですが、乗らずともソレいいに決まってますやんな予感しかしません。先代のロングツーリング性能も気に入っていますが、新型がそれを上回っているのは間違いないでしょう。お恥ずかしながらアイサイトXも未体験ですので、とにかく早く乗ってみたいです。
「先代2.4L NAよりパワーも燃費も上の新型1.8Lターボ…文句のつけようなし(ホントは2.4Lターボが良かったけど)」
ツーリング性能と言えば、パワートレインも見逃せませんね。メカ好きとしては、しょうじき北米仕様に設定されている2.4Lターボの導入を期待していたので、ちょっと残念ではありました。
ただ、1.8Lターボで先代より動力性能も燃費も上がっているんですから文句のつけようもありません。特にトルク特性の変化はめざましく、先代の2.5L自然吸気が235Nm/4000rpmだったのに対して、新型は300Nm/1600-3600rpmとピーク値も発生回転領域も大きく変わっています。「踏んだ瞬間にわかりますよ」とスバルの人がペダルの奥から囁いてきそうです。
「新型のパワーテールゲートはハンズフリー。アメリカ風味なルーフレールもいい!」
あとは、グレード別設定のハンズフリーオープンパワーリヤゲートも、うらやまポイント。「Limited EX」に標準装備されるクロスバービルトインタイプのルーフレールも、いかにも北米仕様っぽくてかっこいいですね。
耐荷重が気になったので開発者の方に質問したところ、「あくまで参考値ですが」との断りつきで約168kg(静的条件下)と教えていただきました。何を載せるか自己責任ですが、参考にしていただければ幸いです。ちなみに「X-BREAK EX」の貫通式ラダータイプのルーフレールは、参考値でもなんでもなく耐荷重約318kgを公称。ルーフトップテントも装着可能です。