ついに2リッター直6エンジン搭載の5ナンバーで甦った! ロッキー2000GTをお披露目! 【東京オートサロン2024】

2024年の幕開けはやっぱり『東京オートサロン』。数あるブースのなかから注目の旧車を紹介したい。トヨタ2000GTをROCKY3000GTとして現代に甦らせたロッキーオートが、ファン待望2リッター直列6気筒DOHCを新たに採用するROCKY2000GTを発表・発売した!
PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
ボンドカーを彷彿とさせるオープンボディが登場!

前回の『東京オートサロン2023』にプロトタイプ的な存在として展示された、元チーム・トヨタのキャプテンである細谷四方洋さんが乗ったトヨタ2000GTグランプリ15号車のレプリカを覚えているだろか。製作したのは愛知県岡崎市のロッキーオートで、以前はハコスカやケンメリなどのスカイラインやS30フェアレディZにRBエンジンをスワップした公認車両を販売していたことで知られる。そのロッキーオートが近年、力を入れてきたのがトヨタ2000GTのスタイルを現代に甦らせたROCKY3000GT。ところが『東京オートサロン2023』には2リッター直列6気筒エンジンを搭載する15号車レプリカが展示され話題となった。過去に「ロッキーオートの新たな野望! ロッキー3000GTが5ナンバーサイズでリニューアルする?」という記事で紹介しているので参照してほしい。

見事にロードスタースタイルを再現している。

過去の記事でも触れたように、この15号車レプリカは今回展示された車両のプロトタイプでもあったのだ。ロッキー3000GTはトヨタ2000GTのスーパーレプリカとして販売されてきたが、やはりマニアからは2リッターエンジンでの再現が熱望されてきた。そこでロッキーオートでは新たにボディを作り直してまでして、2リッターエンジンでの再現を試みてくれたのだ。

スポークホイールが「らしさ」を演出。
本物そっくりのエンブレム。上にしっかりROCKYと記されている。

肝心のエンジンルームは残念ながら撮影NGだったため紹介できないが、2リッター直列6気筒DOHCエンジンであることに間違いはない。そのため5ナンバーでの登録となり、本物と同じような風情を楽しむことができるのだ。スタイルのベースになっているのはトヨタ2000GTの前期型で、ご覧のようにボンドカーと同じオープンボディとなっている。本物のボンドカーを手に入れるのは不可能であるため、ボンドカーに憧れてきた人なら垂涎の的となることだろう。

ウッドパネルの質感まで再現している。トランスミッションはATだった。
もちろんオートエアコンを装備するので快適に過ごせる。

以前の記事でも触れたように室内にはウォールナットによるウッドパネルが採用された。トヨタ2000GT前期型のハイライトとも呼べる部分であり、しっかり再現してあることに脱帽。とはいえ本物と違いパワーステアリングやオートエアコンが装備されているので操作パネルや細部の造形は異なるものの、風情を楽しみながら快適ドライブができるのだから最高だろう。また展示されたオープンボディ車はATモデルだった。トランスミッションが他にも選択できるかどうかは直接ロッキーオートへ問い合わせてほしい。

クーペスタイルも当然用意されている。

ブースにはオープンボディだけでなくクーペももちろん展示された。クーペスタイルはやはり2000GT前期型をベースで、実車から採寸したディメンションをもとにCADにより再現されたもの。寸分違わぬというと語弊はあるが、並べて見比べない限りレプリカとは思えない仕上がり具合となっている。ダブルバブル形状とされた特徴的なルーフや2本出しのキャプトンタイプマフラーなど、細部まで抜かりなく再現されている。

テールランプやバンパー、マフラーなども本物同様のデザインとされている。
トヨタ2000GTのマグネシウムホイールを彷彿とさせるデザインのアルミホイール。

トヨタ2000GTに採用されたのはマグネシウムホイールだった。さすがに素材まで合わせてはいないものの、純正ホイールのイメージを再現したアルミホイールを新たに作り出している。以前の3000GT用とは微妙にデザインが異なり、すべてがイチから製作されたものだとわかる。5ナンバーで甦ったとなるとマニアからの注目がより集まることだろう。すでに注文を受け付けており、1台1台がハンドメイドによる製作となる。価格や納期についてはロッキーオートへ問い合わせてほしい。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…