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まずはオンラインミーティングで参加者みんなの顔合わせ
全日本ラリー選手権2024から新設された、新しいカテゴリー「MORIZO Challange Cup」(モリゾウチャレンジカップ)に参戦する事が決まり、全日本ラリー開幕戦1ヵ月前、エントリーしている選手や監督が参加するオンラインミーティングが行われました。
東京オートサロン2024で既にチーム体制など発表している選手もいましたが、開幕戦に出る予定の顔ぶれが揃ったのはこの時が初めて!
若手育成・発掘を目的としているこのMORIZO Challange Cupですが、オンラインミーティングや合同トレーニングがあるとは知らず、最初は驚きました。
ミーティングには全8チームが集まり、講師としてフィンランドのTGR-WRT(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)のヨウニ・アンプヤさんとマルコ・サルミネンさんを始め、トレーナーさんなども加わり、ラリーをやるために必要なことなどいろいろと教えて下さったのです。
最初は呼吸法や身体の作り方をトレーナーさんから教わり、その後はペースノートでよく使われる用語の講習というカリキュラム。
オンラインミーティングと聞いていたので、こうした講習をして頂けると思わず、ホントにびっくりしたのですが、とても貴重な時間でした。
このミーティングにはTK motorsportの監督でもあり、WRCで戦う唯一の日本人ドライバー、勝田貴元選手も参加されており、ヨウニさんやマルコさんの英語の和訳をしながら、ご自身もやっていることや使っている用語も付け加えて教えて下さったのです。
凄く熱く、丁寧に教えて下さる貴元選手の姿に刺激を受けたドライバーは多いと思います。
ノートの意味や、どうしてその言葉にしているかなど、貴元選手から直接聞ける機会ってなかなかないので、何を大切にノートを作っているのかがわかり、とても勉強になりました。
FSWで実践合同トレーニング
それから2週間後の2月24日には、開幕直前合同トレーニングということで、富士スピードウェイのマルチコースやショートコースなどを使い練習が行なわれました。
最初は自己紹介をするのですが、英語で話してコミュニケーションをとる選手もいたのはとても刺激的でした。
実はオンラインミーティングでも日本語で質問する事もありましたが、なかには英語で話している選手も!
トレーニングではヨウニさんやマルコさんと一緒に乗り、アドバイスをもらう場面もあったので、英語を喋れる選手はたくさんコミュニケーションをとっていたのが印象的でした。
実際にノートを作る練習や、TCなども含めてシミュレーションをしたり!走りでは2台使用の違う車両に乗り、どっちのクルマでどう感じるのかというような乗り比べの練習も。
内容は盛りだくさんだったのであっという間の時間でした!
CUSCO Racingの星涼樹選手と初めての実走練習
私はこの日、初めて星涼樹選手のドライビングする横に乗れたので収穫が大きかったです。
ラリー経験者のチームは、ドライバーとコ・ドライバーが今まで組んでいたペアが多いので、どんな運転をするかわかると思うのですが、初めて組むとなるとどんな運転をし、何が得意で苦手か。
これは知っているのと知らないのとでは結構違います。
テストなどを一緒にできれば知ることができますが、なかにはいきなり本番で横に乗ることがあり、その時はかなり難しかった憶えがあります。
なので、今回はパイロンを立て、ジムカーナのようなコースやサーキットを思い切り走る星選手の横に乗ることができて、ホントによかったなと感じました。
また、先生たちにしっかり見てもらうために一台ずつ走るので、私たちもライバルの走りを見られて、この時間も勉強になり面白かったです!
ライバルだけど会話もあり、切磋琢磨している空気感がいい雰囲気でした。このお話は、また次回もしますね。
降雪テストもできた!?
トレーニング2日目は雪が積もり、珍しいシチュエーションのトレーニングに! 一気にラリー感が出ていてテンションが上がっている選手もいました。雪の影響で当初よりは短いカリキュラムにはなってしまいましたが、本当に実りのある2日間でした。
これからも合同トレーニングがあるとかないとか!?
こういったことをやってもらえるのもMORIZO Challange Cupならでは!
このチャンスを掴み、学び、トップドライバーになるのは誰か!!
皆さん、ぜひ注目していて下さい。