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世界耐久選手権第7戦の富士は6時間の耐久レース。トップカテゴリーは「ル・マン・ハイパーカー」クラスとなる。ル・マン24時間は別格として、6~8時間を戦う耐久とは名ばかりの「スプリントレース」の様相を呈している。つまり、6時間なり8時間なりを2~3名のドライバーで交代しながら全力で走り続けなければならない過酷なレースなのだ。
富士6時間のグリッドウォークの時間に、各マシンのコックピットを覗いてみた。ドライバーの仕事場は、極めて狭く、視界も限られ、そして操作すべきスイッチ類が多い。おそらく暑くて、とても快適な環境とは言えないだろう。ここで強烈なGに耐え、正確な運転操作をし続けるレーシングドライバーとは、まさにスーパー・アスリートだと実感させられた。
というわけで、ドライバーの仕事場を見てみよう。
#5Porsche963
ステアリングホイールには12個のボタンと4つのダイヤル、6つのロータリースイッチが付いている。ボタンは左上から
- RAD(ラジオ)
- KILL(切るスイッチ)
- OK
- DRK(ドリンク)
- F-
- 右上から
- TC+
- PIT
- WIP
- FCY
- ◇
- F+
となっている。
ダイヤルは右からDRIVE/BRAKE/FUNC/TC LONGとなっている。
同じポルシェ963の今度は#12のコックピットを見てみよう。
#83 Ferrari 499P
#7 TOYOTA GR010-Hybrid
トヨタGAZOOレーシングのGR010-Hybridのドライバーは小林可夢偉選手、マイク・コンウェイ選手、ニック・デ・フリース選手。こちらのマシンのステアリングホイールはかなりの数のスイッチ類で埋め尽くされている。