唯一無二の存在感あるエクステリアが印象的「シトロエン・C3エアクロス SUV」【最新コンパクトカー 車種別解説 CITROEN C3 AIRCROSS SUV】

21年のマイナーチェンジではシャープなフロントフェイスが注目された「シトロエン C3エアクロス SUV」。そのフレッシュなイメージは変わらず、目をひくスタイリングはシトロエンならではのデザインの力を見せる。実用性も後席はリクライニングとスライドが可能で、広い荷室とパワフルなフットワークも満足度は高い。
REPORT:河村康彦(本文)/塚田勝弘(写真解説) PHOTO:中野幸次

改良で顔つきをリフレッシュ 柔軟な足まわりも好印象

すでに20年以上の歴史をもつシトロエンのコンパクト・ハッチバックモデルがC3。そんなC3は先日海外で4代目が発表されたばかりだが、2016年登場の3代目C3をベースにホイールベースを70㎜延長するとともに、ボディ3サイズをそれぞれ拡大。

エクステリア

前後スキッドプレートや標準のルーフレールがSUVらしさを強調するとともに、同じく標準のツートーンルーフやリヤクォーターガラスの加飾が個性的。17インチアルミホイールとオールシーズンタイヤが標準になる。最小回転半径は5.5m。

17年に登場して19年には日本にも導入されたのが、「C3エアクロスSUV」である。現在販売されているのは、フロントのダブルシェブロンマークからサイドに伸びた上側がデイタイムライト、下側がLEDヘッドライトへとつながるクロームのラインや、内部ルーバーの縦方向ラインを強調したマスクなど、新たなシグネチャーを象徴する顔つきが特徴の、21年にマイナーチェンジを受けたモデル。

インストルメントパネル

ブラックを基調に、クローム加飾をステアリングやセンターコンソールなどに施し、シート生地と同じファブリックをダッシュボードに配置することで、質感を向上。写真のタッチスクリーン専用カーナビは純正アクセサリーになる。

前述のようにすでにそれなりの時間が経過しているにもかかわらず、旧さを意識させない点も大きな特徴と紹介できるモデルだ。個性的で高い存在感を放つコンパクトなボディに6速ステップATとの組み合わせで搭載される心臓は、1.2ℓの3気筒ガソリンと1.5ℓの4気筒ディーゼルというともにターボ付きのエンジン。

居住性

今回テストドライブを行なった前者は、低回転域でディーゼルのように太いトルクを味わわせてくれると同時に、ガソリンユニットらしく、高回転に向けても軽やかに吹け上がることがとても好印象であった。

うれしい装備

電動メッシュサンシェード付きのパノラミックサンルーフを標準装備。ルーフは前側の開閉とチルトアップが可能で、気分に応じて選択できる。
荷室ボードは上下いずれかに設定可能。上段にすれば開口部下側と床面との段差が小さくなり、下段にすれば荷室高を高くすることができる。
月間販売台数      NO DATA
現行型発表    19年7月(新エンジン追加 22年7月)
WLTCモード燃費  21.3 ㎞/ℓ※ディーゼル車 

ラゲッジルーム

フットワークは、フンワリと優しいテイストが前述見た目の印象ともマッチしている印象。地味だが見逃せない実力派と言いたくなる一台だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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