ギャランフォルティスはランエボと同型のエンジン搭載!150万円で狙える走りの気持ちいいGTセダン5選【モーターファンおすすめ中古車】

昨今、SUVの陰に隠れセダンの人気が低下している。最近でもスバル・レガシィやトヨタ・マークXなど数々の伝統モデルが販売中止となっている。しかし、クルマの基本的な車型といえばセダン。4人がしっかり乗れる、重心が低く走行性能が高いなどセダンには多くの魅力がある。そこで今回は150万円で狙える走りの気持ちいい一世代前のGTセダン5選を紹介する。

世界中でSUVが人気だ。日本も例外ではなく、各メーカーもSUVに力を入れている。その一方でセダンは存在感を失いつつある。1990年代まではセダンは人気が高く、街を走るクルマはセダンの割合が大きかった。だが、現在ではセダンはカテゴリー別シェアで10%ほど。どのメーカーも少しずつセダンのラインアップを減らし、ここ20年ほどで一気に元気がなくなってしまった。

しかしセダンには、車高が低く、低重心のため安定した走行性能が得られるという大きな魅力がある。今回は150万円で狙える走りの気持ちいい一世代前のGTセダン5選を紹介する。

三菱ギャランフォルティス 2.0ℓモデルはランエボと同型のエンジンを搭載

写真は前期モデル。。

ギャランフォルティスは、2007年に発売された三菱の中型セダンだ。「安全」「環境」「快適」性能を高い次元でバランスさせた “グローバル基準のスポーティセダン” を商品コンセプトに開発された。エクステリアには、”快適・安全性とスポーティデザインの両立” をテーマに、広々とした居住空間を、大径タイヤとフェンダーの張り出しを強調したワイドでスポーティなフォルムで包み込んだデザインを採用。フロントマスクは三菱セダン伝統の逆スラント形状のノーズに、 安定感のある台形グリルを組み合わせることで、ダイナミックで力強い前進感が表現されている。

パワートレーンは、1.8ℓ、2.0ℓNAエンジンと2.0ℓターボエンジンの3種類が選べる。2.0ℓモデルは、ランサーエボリューションXにも搭載された名機「4B11」だ。実はNAエンジンでも充分スポーティ。加速も軽快だ。CVTと5MT(2WDのみ)が選べるが、おすすめは短いストロークで気持ちよくシフトが入る5MTだ。また、よりスポーティな走りを楽しみたいなら、最高出力240ps、最大トルク343Nmを発揮するターボエンジンを積んだスポーツグレード「ラリアート」がおすすめ。空気抵抗の低減を図った専用フロントバンパーなどを採用することでランエボほどではないもののより引き締まった見た目をしている。何より走りは、加速時のレスポンスが非常に良く、吹け上がりも気持ちいい。こちらはDCT(Twin Clutch-SST)との組み合わせになるが、DCTとは思えないほどトルコンATのように加速がスムーズだ。またターボモデルは、4WDのみ設定となっており、ASCおよびEBD付ABSと総合制御することで、優れたトラクション性能を実現しつつ、旋回性能と制動性能を高次元でバランスさせている。

平均中古価格は約62万円。
たとえばNAモデルだと「ギャランフォルティス 1.8 スーパーエキシード 2011年式、走行3万3000kmで車両本体価格49万円」
ターボモデルだと「ギャランフォルティス ラリアート 2009年式、走行5万9000kmで車両本体価格139万円」というような中古車がある。
このようにターボモデルは、NAモデルより相場価格が比較的高いのが特徴。またエクステリアをランエボ仕様にカスタムしているものも多く見受けらえる。

詳細スペック:ラリアート

全長×全幅×全高(㎜)=4570×1760×1490
ホイールベース(㎜)=2635
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:240ps(177kW)/6000rpm
最大トルク:35.0kgm(343Nm)/3000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:DCT
車重(kg):1530
新車価格:298.2万円
※2008年発売当時のスペック

ホンダ・アコードハイブリッド(前期型)e:HEVの元祖!モーター主体のシームレスな走りが魅力的

真は前期型

アコードは、ホンダを代表する中型セダンだ。今回紹介する先代型は、2013年に日本で発売。アコードとしては初めてハイブリッド専用モデルとなり話題となった。エクステリアデザインは、セダンらしいフォーマルさを持った端正なたたずまいとしながら、ボディサイドに流れる風を整えるためにボディの前後を絞り込むなど、燃費に直結する空力性能を両立させたのがポイント。インテリアは飽きのこないシンプルなデザインが採用されている。また後席は非常に広く、乗り心地が良いため高級セダンとしても魅力的な一台だ。

パワートレーンには、「楽しさ」「低燃費」を高次元で両立させた「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」を採用したホンダ独自のハイブリッドシステムSPORT HYBRID i-MMD(現在はe:HEV)を初めて搭載。発進と低中速域のクルーズは主にモーターのみで走行し、加速時などはエンジンで発電しモーターで走行、高速クルーズは主にエンジンで走行するなど、EVドライブ、ハイブリッドドライブ、エンジンドライブの3つのモードを自動的に切り替えて走行することで、30.0km/ℓ(JC08モード)という圧倒的な低燃費を実現しているのが特徴だ。また、発進の瞬間から最大トルクを発生させるモーターで走行することで、滑らかで力強い加速性能を発揮し、シームレスな走りが気持ちいい。

中古で150万円以内となると2013年から2016年まで販売されていた前期型が狙える。前期型の平均中古価格は約141万円。
たとえば「アコードハイブリッド 2.0 LX 2013年式、走行3万2000kmで車両本体価格145万円」というようなところが標準的な中古相場だ。

詳細スペック:EX

全長×全幅×全高(㎜)=4915×1850×1465
ホイールベース(㎜)=2775
エンジン:2.0ℓ 水冷直列4気筒DOHC+モーター
駆動:FF
エンジン最高出力:143ps(105kW)/6200rpm
エンジン最大トルク:165Nm/3500~6000rpm
モーター最高出力:169ps(124kW)
モーター最大トルク:307Nm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:CVT
車重(kg):1630
新車価格:390万円
※2013年発売当時のスペック

先代アウディA4 嫌味のないすっきりとした乗り味が魅力!

写真は前期型

アウディA4は、1972年にデビューした初代(当時のモデル名はアウディ80)以降、約50年にわたりプレミアムミッドサイズセダンのカテゴリーにおけるスポーティでエレガントなモデルとして世界中で支持されてきた。今回紹介する8世代目のアウディA4は、当時革新的だと話題になったアウディのシンプルかつスポーティなエクステリアデザインや新設計されたシャーシレイアウトによる嫌味のないすっきりとした走りによって日本でも大人気となったモデルだ。

パワートレーンは豊富で、3.2ℓNAエンジンと1.8ℓ、2.0ℓターボエンジンが設定された。おすすめは2.0ℓのFFモデル。最高出力180psのこのエンジンはバランスが良く、ロングドライブもまったく疲れない。また街乗りでは乗り味が非常にすっきりしており、扱いやすい。悪く言えば、メルセデスやBMWと比べて味気ないとも言えるが、毎日乗るクルマなら逆にこの方が長く付き合えるのではないだろうか。またFFモデルはCVTが採用されており滑らかな加速が心地いい。ただし、急加速時にはターボエンジン特有のラグが感じられる場面もあるので慣れが必要だ。また、よりスポーティに走りたいなら2.0ℓクワトロ(四駆)モデルをおすすめする。こちらはCVTではなく、7速のSトロニック(DCT)となりダイレクトな加速が味わえ、エンジンも211psとパワーアップしており余裕のある走りが魅力だ。ワインディングでも四輪がぐっと地面に張り付くような感覚はクワトロならではの持ち味だ。

平均中古価格は約103万円。
たとえば2.0ℓFFモデルだと「A4 2.0TFSI 2014年式、走行1万7000kmで車両本体価格128万円」というような中古車がある。
爽快に走れるGTセダンを探すなら先代A4はぴったりだ。

詳細スペック:2.0TFSIクワトロ

全長×全幅×全高(㎜)=4705×1825×1440
ホイールベース(㎜)=2810
エンジン:2.0ℓ 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:211ps(155kW)/4300~6000rpm
最大トルク:35.7kg・m(350Nm)/1500~4200rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:7AT
車重(kg):1680
新車価格:495万円
※2009年発売当時のスペック

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