ギャランフォルティスはランエボと同型のエンジン搭載!150万円で狙える走りの気持ちいいGTセダン5選【モーターファンおすすめ中古車】

昨今、SUVの陰に隠れセダンの人気が低下している。最近でもスバル・レガシィやトヨタ・マークXなど数々の伝統モデルが販売中止となっている。しかし、クルマの基本的な車型といえばセダン。4人がしっかり乗れる、重心が低く走行性能が高いなどセダンには多くの魅力がある。そこで今回は150万円で狙える走りの気持ちいい一世代前のGTセダン5選を紹介する。

トヨタ・マークX 150万円で狙えるようになってきたスポーティセダン

写真は後期型

トヨタ・マークXは、1968年に登場したマークⅡの後継モデルとして2004年に初代が誕生。今回紹介するのは2009年に登場した2代目だ。この2代目は、初代からの開発思想であるスポーティさと上質さをさらに熟成させ、本格FRセダンとしての資質を一層高めている。エクステリアデザインは、初代のキープコンセプトだが、ダイナミックな見ごたえを表現するおおらかさと、近代感や精度感を表現する硬質さとの巧みなコントラストによる、ダイナミックかつスタイリッシュなフォルムをさらに磨き上げたものが採用されている。インテリアも、シンプルながらもドライビングプレジャーをイメージさせるスポーティな造形に上質感と精度感を兼ね備えたデザインとなっている。

パワートレーンは、2.5ℓと3.5ℓエンジンの2種類。いずれもNAだ。2.5ℓでもパワーは、最高出力205ps、最大トルク243Nmとまったく過不足はない。0-100km/h加速性能8.4秒と速さも充分で、低回転からグイグイ1.5トンの車体を引っ張る。また、FRの特徴を生かした54:46の前後重量バランスで、安定した走りを楽しめる。中古価格も3.5ℓモデルと比べ、比較的安いので前期、中期モデルなら100万円以内でも狙うことができる。さらなる重厚感を求めるなら3.5ℓエンジン(2GR-FSE)がおすすめだ。アクセルを踏めば踏むだけ380Nmの大きなトルクを発生させる。V6 NAエンジンならではの気持ちの良い走りは、電動化やダウンサイジングターボが主流の最近のクルマでは味わえない、貴重なモデルと言えるだろう。

平均中古価格は131万円
たとえば「マークX 2.5 250G 2010年式、走行4万kmで車両本体価格85万円」というような中古車がある。3.5ℓモデルは相対的に価格が高く、150万円以内のものを探す際は状態をしっかりチェックする必要がある。またTOYOTA GAZOO Racingが手がけた限定車“GRMN”は、3.5ℓエンジンに6MTを組み合わせるなどスポーツ性能を極めたモデルで、ファンも多いことから現在、平均中古価格が600万円前後と、新車価格を超える値札がつけられいる。

詳細スペック:350S

全長×全幅×全高(㎜)=4730×1795×1435
ホイールベース(㎜)=2850
エンジン:3.5ℓ V型6気筒DOHC
駆動:FR
最高出力:318ps(234kW)/6400rpm
最大トルク:38.7kgm(380Nm)/4800rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6AT
新車価格:352万5000円
車重(kg):1550
※2009年発売当時のスペック

ホンダ・グレイス 実は走りが気持ちいいコンパクトセダン

ホンダ・グレイスは、2014年に発売されたフィットベースのコンパクトセダンだ。「コンパクトセダンの革新」をコンセプトに、5ナンバーサイズの扱いやすさやコンパクトカーの優れた燃費性能と、アッパーミドルセダンのような広い室内や堂々としたスタイル、高い質感、しなやかな走りを融合したコンパクトセダンを目指して開発された。特に魅力なのは、日本で扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトなボディーでありながら、アッパーミドルセダンに迫る広々とした室内空間。ロングホイールベースに加え、リヤシートの位置を最大限後方に配置することで、アコード ハイブリッドにも匹敵するリヤ席足元のスペースを生み出したという。さらに、センターコンソールの背面にリア席用のエアコンアウトレットを設置し、また、スマートフォンの充電にも活用できるアクセサリーソケットを、フロント席用の1つに加えリア席にも2つ装備。コンパクトセダンでありながら上位モデルに劣らない豪華装備を有している。

パワートレーンは、ガソリンモデルとハイブリッドモデルの2種類。どちらもFFと4WDが選べる。おすすめはハイブリッド。ハイブリッドモデルには、1.5ℓ DOHC i-VTECエンジンに高出力モーター内蔵7速DCT、リチウムイオンバッテリーとパワードライブユニットを一体化したIPUを組み合わせたSPORT HYBRID i-DCDを採用。低速ではEVのような静かでスムーズなモーター走行を楽しめ、アクセルをぐっと踏み込めば、エンジンがかかり力強く加速する。最近のハイブリッドモデルではトランスミッションにCVTが採用されることが多いが、グレイスはDCTなので変速もキビキビとしていてダイレクト感がある。エンジン音を聞いていても楽しい。 

平均中古価格は約111万円。
たとえば「グレイス 1.5 ハイブリッドEX 2015年式、走行8000kmで車両本体価格116万円」というようなものがある。

詳細スペック:ハイブリッド X

全長×全幅×全高(㎜)=4440×1695×1475
ホイールベース(㎜)=2600
エンジン:1.5ℓ 直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
駆動:FF
エンジン最高出力:110ps(81kW)/6000rpm(システム最高出力:137ps)
エンジン最大トルク:13.7kgm(134Nm)/5000rpm(システム最大トルク:170Nm)
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:7DCT
車重(kg):1200
新車価格:221万円
※2014年発売当時のスペック

今回は、150万円で狙える走りの気持ちいい一世代前のGTセダンを紹介した。国産車から、輸入車までどれも運転が楽しい良いクルマだ。ぜひ、この5車種をショッピングリストに載せて検討してみてはいかがだろうか?

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