
トヨタ GR86 Yuzuエディションは、高性能でサーキット重視のバージョンというわけではないようだが、それでも、新たなブレンボ製ブレーキと、高度なザックスダンパーの装備など、いくつかのパフォーマンス変更があり、「GR86のトレードマークである遊び心を保ちながら、さらなる安定性を提供する」という。

一見して差別化されているのは、明るいユズイエローの塗装だろう。どこかで見覚えがある方も少なくないと思うが、この色は、2015年に発売されたサイオン FR-S 1.0(編注:トヨタが北米で2003年から2016年まで展開した“サイオン”ブランドで販売された北米版の初代86)で初めて使用されており、サイオン FR-Sの復刻版とも言えそうだ。
足まわりには、18インチのマットブラックホイールを装着、キャビン内には黄色のステッチとミシン目が付いたウルトラスエードスポーツシートを装備、黄色のコントラストステッチはギヤシフトブーツとステアリングホイール全体に採用されている。
エクステリアでは、オプションのボディキットが装着される。アフターマーケットからそのまま出てきたようなスタイリングのパーツ群には、拡張されたフロントチンスポイラー、新設計のサイドスカート、特徴的なリヤバンパー、大型のトランクリッドリップスポイラーが含まれている。また、うなり音を増すために、キャットバックエキゾーストも用意されている。
Yuzu Editionのボンネットの下には、標準のGR86と同じ2.4L自然吸気フラット4エンジンを搭載し、最高出力228ps、最大トルク249Nmを発揮する。トランスミッションの選択肢も変更されておらず、購入者は6速マニュアルまたはオートマチックを選択できるという。
現段階で価格は公表されていないが、2026年型GR86の発売が近づくにつれて発表されることだろう。



















