古いソフトトップの悩みの種に、コレで対抗!|クラシック・ジムニー(JA71C)のメインテナンス 幌&水温計編

今回は幌と水温計のセンサーを交換してみようと思う。さて、うまくいくか?
今回はスズキ・ジムニー(JA71C)のメインテナンス。幌のビニールの劣化の修復と水温計のセンサーの交換が目標だ。とくに古いソフトトップの悩みの種はビニールの劣化。見た目もだが、視野の悪さによる危険性も増加してしまう。いままでは、ビニールを張り替えるか、ソフトトップを買い替えるかのどちらかと考えていたが、どちらを選んでも値が張ってしまう。なんとかお金のかからない良い方法はないものか……?

TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)

異音の原因を探せ! クラシック・ジムニー(JA71C)のメインテナンス サイドブレーキチェック編

だいぶ昔ではあるがヤナセのCMで “音止め” が取り上げられていたことがある。ご存知のように…

恐る恐るチャレンジだ!

古いソフトトップの悩みの種である幌のビニールの劣化。ビニールを張り替えるか、ソフトトップを買い替えるかのどちらかと考えていたが、どちらを選んでも値が張ってしまう。

今回はメインテナンス編。幌はビニールの劣化をどうするか、そして水温計のセンサーは新しいパーツと交換するのが目標。
写真の左、小さな真鍮色のパーツが水温計のセンサーで、取り付けられている場所はサーモスタットケースの下あたりになる。右のケミカルはビニールの透明度を回復する為に用意したヘッドライト&樹脂パーツ透明復元コート。

左の小さな真鍮色のパーツが水温計用のセンサー。右ヘッドライト&樹脂パーツ透明復元コート。

大型カー用品店、ホームセンターなどで、最近は専用のコーナーが必ずあるヘッドライトクリーナー。これ、樹脂パーツの透明度を増すケミカルだよね。それなら幌のビニールも透明度を増してくれるはずだ。「幌のビニールも綺麗になるんじゃね?」と恐る恐るチャレンジだ。

まずはビニールの修復から。使用方法は、ブニール部を綺麗に洗浄後、専用タオルに溶液を取り塗布する。塗布後、すぐに別の綺麗なタオルで吹き上げれば良い。これで済むなら、いとも簡単。だが、ビニールにはどうなのだろう? 影響の少ないサイドのビニールに塗ってみる。
「おおぉ?! 素晴らしく透明感が増した!」

また、このケミカル「黒ツヤ復元!」とも書いてあるので、ダッシュボードの劣化にはどうなのか? 調子づいてこちらは綺麗に洗浄することもせず、早速テスト。白くなってしまった部分がかなり目立たなくなる。旧車はこのあたりのプラスチックパーツは、新品パーツではほぼ手に入らないため、これはかなり有効な手段だろう。これくらい劣化を目立たなくできるなら、運転もより楽しくなるはずだ。

ダッシュボードの劣化にはどうか? 左右でご覧いただきたい。白くなってしまった部分もかなり目立たなくなる。こちらも大成功!

次は水温計のセンサー交換。このセンサーは温度による通電率の変化で情報を伝える構造。ジムニー(JA71C)のセンサーはサーモスタットケースの下あたりにある。サーモスタットの交換の際に、ここもチェンジしておくのが良いのではないかと思う。このほかに、エンジンマネジメントの為の水温計センサーがどこかにあるはずだ。そこは早めに見ておく必要がありそうだ。

これが水温計のセンサー。温度による通電率の変化で情報を伝える構造のようだ。

水温計温度センサーの交換はいたって簡単。気をつけなくてはいけないのは、柔らかい金属でできているので、締め過ぎないようにすること。また、ナット部分はなめやすいので、ここも注意。
手順としては冷却水の流出が予想されるので、冷却水をレジ袋で受けるようにする。配線を(手が入りづらい場所なのでラチェットを使い)外していく。

そのときに古いセンサーがどのくらい締め込まれていたかもチェックしておこう。取り付ける際はそれを目安に締めていけば間違いが減る。

水温計のセンサーは真鍮製のようだ。装着場所はアルミ製なので締め過ぎには充分注意。装着は古いセンサーがどのくらい締め込まれていたか、それを目安にする。シール、パッキン類はない。
配線を元に戻す。そのときに端子も磨いておこう。

外した水温計の温度センサーはオイルで外の部分は真っ黒。35年間働いてくれたからね。
ところが! である、新しいセンサーに替えても、ほほ水温計の動きは変らない。またもや誤診? でも、ヒーターは効くしオーバーヒートを起こす原因もすでにない。ここは安心して暑い夏を待ち、水温計を見ていくことにしよう。

35年間働いてくれた真っ黒な水温計の温度センサー。外したときに端子が折れてしまった。

幌と同じように透明な……

今回の僕のオヤツは、透明度を増した幌のビニールを想像しつつ買ってきたもの。透明な食べ物といえば、イカだ。刺身にしても、焼いても、これは美味しい。縁日のイカ焼きは遠くにいても、匂いで呼び込まれてしまう。
スーパーでイカ製品を探してみると、鮮魚コーナーにはするめイカ、これロシア産。小さいのは槍イカ。これは日本産。不漁続きなのか、かなり良いお値段。当然、イカの加工食品も高価である。庶民のイカは遠くになりにけりだ。

透明な食材といえばイカだ。そこでスーパーでイカを集めてみることにする。大きいのはするめイカ。小さいのは槍イカ。いまや高級食材となってしまったイカ。庶民の値段に戻って欲しい。

さて、イカは燠火(おきび)でじっくりと焼いていきたい。焚き付けには白樺の皮。これ、多少湿っていても問題なく燃えてくれる。

イカを燠火でじっくりと焼いていこう。

何度もやっている訳ではないけれど、するめイカも槍イカも捌き方は同じ。墨袋を破かぬように、指を入れて結合部を剥がし抜いていく。分離できたら頭を落としてゲソは頂く。

軟骨を抜き取れば終わり。刺身にするなら、皮をむくが、今回は焼き、なのでそのまま。切れ目を入れてそり防止に串を打っておく。するめイカは焼いて生姜醤油。槍イカはフライパンでバター醤油。どちらも縁日のような焼きイカに仕上がったぞ。さぁ「イカパーティ」のスタートだ!

Let’s イカパーティ!
現在は、なにかに例えるなら、川の流れのようだと感じてしまう。急激に流れていく場所、澱む場所、そして逆流。いつの世も生命はひとつの小さな「うたかた」。そのなかで幸せ、楽しさを見出して生きていく。なんてちょっぴりセンチメンタル。来週は薪ストーブをテントにインストールする予定。さてどんな温かさが待っていてくれるのか。また来週もおつき合い、よろしくお願いします。

著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…