誰もがチャレンジしてみたいことといえば
誰もが冬キャンプでチャレンジしてみたいと思う薪ストーブ。いまは高価なものから、少し背伸びをすれば手に入れられる薪ストーブまで、じつはかなりの種類が販売されている。
そこで、もっとも廉価といわれている薪ストーブを入手した。当然ながら、足らない部分や直さなくてはいけない部分があるので、使用前にしっかりと手を入れていく。
薪ストーブ等、火器をテント内で使用することは、一酸化炭素中毒や火災などの危険もともなう。実際に多くの事故が起きている。もちろん、薦めているテントメーカーも薪ストーブメーカーもない。
キャンプをするときは、充分な知識と装備が必要だ。常に「することにおいて完璧はない」と言い聞かせる。生命に関わること、自身の生命、大切な人たちの生命は自ら守らねばいけない。
■まずは薪ストーブ本体の加工と修正
■ドアに耐熱材を耐熱パテで貼り付け補強
③断熱材のカット面はガラス繊維の流出があるので、なるべく耐火パテで埋めておきたい。耐熱パテはボソボソの素材で、かなり難しい作業だ。
■持ち運び時は取っ手となり、使用時には棚となる。角度調整。
■スパークアレスターの入手とドレスアップ
スパークアレスターはクルマにも装着されていた時代がある。可燃性材料を取り扱う工場内などへの乗り入れ時、スパークアレスターを装着していないトラックは入れないなどという規制もあったようだ。現在のトラックのほとんどはDPFや尿素を使用した排ガス浄化装置を装備している。火花がマフラーから排出されることは、もうない。
だが、薪ストーブにはその危険性がある。自身のテントを焦がしたり、また、野火の危険性もあるので、充分に注意したい。そこで別売、他メーカーのスパークアレスターを導入。そのままでは面白くないので、塗装とドレスアップを行なう。
③色が黒だと暗闇のなかでは認識しづらいので、トップは派手なほうが良い。シルバーの断熱塗料を吹いておく。
■煙突ガードの導入と機能アップ
薪ストーブをテントにインストールする場合、煙突の高熱からテントを守る煙突ガード。既製品の導入だが、さらに機能アップを図ってみる。
①厚手の耐熱材を煙突ガードの周囲に合わせてカット。まずは煙突ガードの内側にアルミ面を向けて貼り、タッカーで仮留めしておく。糊がついているので貼りやすい。
②同じ大きさの断熱材を表にも貼る。断熱材のアルミ面が煙突側、テント側と両側に向け、サンドイッチ状態にする事ができた。
③こちらの厚手の断熱材もガラス繊維である。飛散しないように切断面に耐熱用のアルミテープを巻いておく。
できあがった煙突ガードをポリコットン製のワンポールテントに仮に入れてみる。初火入れのときにテストをしてみたが、加工した部分はほとんど熱を持たなかった。上下の煙突ガードの金属の部分は、ぎりぎり触れるぐらいの温度であった。熱を伝えない機能は大幅にアップ。
考えられることがすべて終わったので、初火入れに出かけてみる。まずは小さな火から始めよう。急に強い火力を与えると、金属が部分的に膨張してしまうので歪んでしまう。金属すべてが同じ温度で上昇していくイメージでゆっくりと。これは、薪ストーブを使う際は、いつも同じことをくり返すほうが良いだろう。
数回に渡り、外で使用してチェックをしていく。そして問題がなければテントに入れ込んでみようとは考えている。ただし、就寝時は使わない。一酸化炭素チェッカーは必ず導入。これはマストだ。
それではまた、来週。天気は悪いですが、よい3連休を。