誰もが冬キャンプでチャレンジしてみたいことは?|スズキ クラシック・ジムニー(JA71C)でアウトドアへ

冬キャンプでは、薪ストーブを試してみたくなるもの……
冬のキャンプ場では、あちこちのテントに煙突が立ち、そこから煙が上がっている。そんな夕暮れの風景は、日本の里山を思い出させる風景、そしてヨーロッパの家々から上がる暖炉の煙のようだ。陽が沈み、のどかな1日のおわり。僕自身もその灯りの元へと帰りたくなるように引き込まれていく。哀愁に満ち、思わずカメラを向けたくなるものだ。

TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)

誰もがチャレンジしてみたいことといえば

誰もが冬キャンプでチャレンジしてみたいと思う薪ストーブ。いまは高価なものから、少し背伸びをすれば手に入れられる薪ストーブまで、じつはかなりの種類が販売されている。
そこで、もっとも廉価といわれている薪ストーブを入手した。当然ながら、足らない部分や直さなくてはいけない部分があるので、使用前にしっかりと手を入れていく。

薪ストーブ等、火器をテント内で使用することは、一酸化炭素中毒や火災などの危険もともなう。実際に多くの事故が起きている。もちろん、薦めているテントメーカーも薪ストーブメーカーもない。
キャンプをするときは、充分な知識と装備が必要だ。常に「することにおいて完璧はない」と言い聞かせる。生命に関わること、自身の生命、大切な人たちの生命は自ら守らねばいけない。

■まずは薪ストーブ本体の加工と修正

ステンレスの厚さが足らない為だろうか、薪を投入するドアが歪みそこから空気が流入、炎の状態が調整できなくなる。まずはここを解決していく。

■ドアに耐熱材を耐熱パテで貼り付け補強

■持ち運び時は取っ手となり、使用時には棚となる。角度調整。

■スパークアレスターの入手とドレスアップ

スパークアレスターはクルマにも装着されていた時代がある。可燃性材料を取り扱う工場内などへの乗り入れ時、スパークアレスターを装着していないトラックは入れないなどという規制もあったようだ。現在のトラックのほとんどはDPFや尿素を使用した排ガス浄化装置を装備している。火花がマフラーから排出されることは、もうない。

だが、薪ストーブにはその危険性がある。自身のテントを焦がしたり、また、野火の危険性もあるので、充分に注意したい。そこで別売、他メーカーのスパークアレスターを導入。そのままでは面白くないので、塗装とドレスアップを行なう。

■煙突ガードの導入と機能アップ

薪ストーブをテントにインストールする場合、煙突の高熱からテントを守る煙突ガード。既製品の導入だが、さらに機能アップを図ってみる。

①厚手の耐熱材を煙突ガードの周囲に合わせてカット。まずは煙突ガードの内側にアルミ面を向けて貼り、タッカーで仮留めしておく。糊がついているので貼りやすい。
②同じ大きさの断熱材を表にも貼る。断熱材のアルミ面が煙突側、テント側と両側に向け、サンドイッチ状態にする事ができた。
③こちらの厚手の断熱材もガラス繊維である。飛散しないように切断面に耐熱用のアルミテープを巻いておく。

貼り終えて表から見た状態。アルミ面を煙突側、テント側と両側に向ける事ができた。

できあがった煙突ガードをポリコットン製のワンポールテントに仮に入れてみる。初火入れのときにテストをしてみたが、加工した部分はほとんど熱を持たなかった。上下の煙突ガードの金属の部分は、ぎりぎり触れるぐらいの温度であった。熱を伝えない機能は大幅にアップ。

煙突ガードの使用イメージ。初火入れの際、加工した部分はほとんど熱を持たなかった。上下の煙突ガードの部分はやっと触れるくらいの温度となる。

考えられることがすべて終わったので、初火入れに出かけてみる。まずは小さな火から始めよう。急に強い火力を与えると、金属が部分的に膨張してしまうので歪んでしまう。金属すべてが同じ温度で上昇していくイメージでゆっくりと。これは、薪ストーブを使う際は、いつも同じことをくり返すほうが良いだろう。

いつものように小さな火から。金属部分の温度が同じように上昇していくイメージで。
薪は自宅で伐採した3年ほど寝かせたものを持参。火の粉はほぼ出ず。
せっかくの新しい薪ストーブ。熱源がもったいないので、ランチはすき焼きとする。南部鉄のすき焼き鍋? いえいえ、ドイツ製のダッチオーブンを使います。調理手順は鍋奉行が世界中にいるので、それは皆さま、ご自由に。
できあがり。冷たい卵と熱々の具材のコラボレーション。
薪ストーブの改良、初火入れの結果であるけれど、空気流入調節の蓋に当たる丸い蓋、これが熱により外側に反って緩くなり、使用時に調整が利かなくなった。そこは薪を当てて難を乗り切る。解決策はこのボルトの部分にスプリングワッシャーを入れてみるとしよう。

数回に渡り、外で使用してチェックをしていく。そして問題がなければテントに入れ込んでみようとは考えている。ただし、就寝時は使わない。一酸化炭素チェッカーは必ず導入。これはマストだ。
それではまた、来週。天気は悪いですが、よい3連休を。

著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…