“0シリーズ”はHEVとして生き残る?ホンダが見せた2台の次世代HEVの正体

ホンダの決算説明会の会場に着いて、すぐに目に入ったのは黒い幕が掛けられた2台のクルマだった。一台は全高が低いセダンかクーペモデル、もう一台はSUVであることが見てとれた。

この2台
セダン=Honda Hybrid Sedan Prototype
SUV=Honda Hybrid SUV Prototype

である。これがなにか? ホンダは「今後2年以内に発売予定の次世代ハイブリッド車のプロトタイプ」としか説明していない。

ノーズに付くのは新しいHマークだ

まずはセダンだ。フロントには新しいホンダの「H」マークが付く。タイヤサイズは235/40R19。4ドアセダンでリヤのトランク部分は独立したトランクなのかハッチバックなのかは判断がつかない。駆動方式は基本的にはFF。おそらくAWDの設定(電動AWD)があるだろう。

もっとも、床下を見ると実走行モデルというよりモックアップに近いことがわかる。少なくとも、この段階では市販直前車というより、“方向性提示”の意味合いが強そうだ。

さて、このモデルはなんだろう?

全長はかなり伸びやか(長い)。

現行アコード 全長×全幅×全高:4975mm×1860mm×1450mm ホイールベース:2830mm
Honda Hybrid Sedan Prototype

可能性があるのは、次期アコードか。
現行アコードのボディサイズは
全長×全幅×全高:4975mm×1860mm×1450mm
ホイールベース:2830mmだ。

スタイリングは、開発中止となってしまった「0(ゼロ)」シリーズの文法が残っているように思える。本来は0シリーズで投入したかった技術をこの次期HEVに入れ込んだ……のではないだろうか? 薄いノーズ、長いキャビンとホイールベースは「BEV的」だ。

タイヤサイズから推定すると全長は4800~4900mmくらいだろうか?

現行シビック 全長×全幅×全高:4560mm×1800mm×1415mm ホイールベース:2735mm
真横からではないれど、リヤの処理はシビックに似ているかも。

となると、次期アコードとしては全長が少し短い……かもしれない。
となると、「次期シビック」の可能性についても考えたくなる。

現行シビックは
全長×全幅×全高:4560mm×1800mm×1415mm
ホイールベース:2735mm

となると、今度はこのプロトタイプの全長がかなり長いことになる。次期シビックと思って見ると、リヤの処理がシビックっぽい。ハッチバックにも視える。

特にハッチバック的なルーフラインや、FFベースにも見えるキャビン配置、235幅タイヤなどは、極端な大型セダンというより、“EV時代の量販HEV”を感じさせる。

興味深いのは、そのデザイン文法だ。薄いランプや低いノーズ、クリーンな面構成には、「Honda 0シリーズEV」で見せていた未来感が色濃く残っている。

つまりHondaは、EV専用車で描こうとしていた世界観を、まずは量販HEVへ移植し始めたのかもしれない。

結局、「アコードとシビックの中間」的なポジションのニューモデルということになる。シビック上級版、かもしれない。

Honda Hybrid SUV Prototype

もう一台のSUVは、次期アキュラRDXだろう。開発中止となったアキュラRSXの雰囲気も残しているように見える。

このモデルもモックアップであることがライトからもわかる。

答え合わせは、2年以内にできる。
次期アコードなのか、新世代シビックなのか。それとも、その中間を狙うまったく新しいHEVなのか。少なくとも今回Hondaが見せたのは、“EV時代をHEVで生きる”という、新しい量販車の姿だった。