見た瞬間、「少し違う」と感じた

北京モーターショーで見たかったクルマの一台が、BMWの新型i3だった。Neue Klasse(ノイエクラッセ)デザインの本命、そしてBMW 3シリーズの次期型となれば、関心が高まるのも当然だ。
そして、個人的には新型i3のデザインに好感を抱いている。ここ数年のBMWのなかではダントツに新しいし、カッコいいと思っている。
そんなわけで、北京モーターショーのBMWブースへ向かったわけだ。ただし、プレスデー初日のプレスカンファレンスには間に合わず、夕方近くになってようやくBMWブースに到着。

これまで写真で見ていた新型i3は、BMWらしいブルーのボディカラーだったのに対して北京で展示されていたのは鮮やかなグリーン。フロントフェイスを見ると確かに新型i3だ。
ん? ん? 写真で見ていたi3と違って、なんだか少し間延びしているような……精悍さに欠けているような……あれれ、これだっけ?感がする。
i3のまわりには柵が設けられていて、近づけない。

ん? ブースに展示されていたオレンジ色のBMW2002の方がずっとカッコいい。

プレスデー2日目、再びBMWブースを訪れた。この日はクルマを後部から見ることができた。プレートには「BMW i3」とあるが、右側には「i3 40L」とある。ああ、そうか。これは「L」モデルなんだ。



ようやく合点がいった(その前にプレスリリースをちゃんと読んでおけよ、というはありますが)。

中国では「長いBMW」が求められる
これは、中国・瀋陽で生産される中国専用の新型i3 ロングホイール版(LWB)だったのだ。
中国市場向けに、欧州メーカーは「L」モデルを投入してきた。アウディA4L、メルセデス・ベンツCクラスL、そしてBMW 3シリーズL。新型i3もその例に漏れずにロングホイールベース版を発表したというわけだ。

ボディ寸法などのスペックは明らかにされていないが、
標準仕様のi3は、
全長×全幅×全高:4760×1865×1480mm
ホイールベース:2897mm
と公表されている。
おそらく、BMWは中国仕様LWBについて、標準仕様よりホイールベースを108mm延長すると説明している。そこから推測すると、i3 Lのホイールベースは3000mm前後、全長は4870mm級になると思われる。

新型i3(ロングホイールベース版)は
全長×全幅×全高:4870mm×1865mm×1480mm
ホイールベース:3000mm
というところか。


中国では後席空間がクルマの商品力に直結する。とくにプレミアムセダン市場では「長いホイールベース=上級」という価値観が強く、欧州メーカー各社は中国専用LWB仕様を積極展開してきた。延長したホイールベース分はすべて後席のスペース拡大に使われるのだろう。



よく見ると、i3標準仕様とドアハンドル形状が違う。中国仕様LWBでは、標準仕様が採用するフラッシュドアハンドルではなく、通常型ハンドルへ変更されていた。中国市場では寒冷地使用や耐久性、使い勝手を重視する傾向もあり、そのあたりを考慮した可能性もある。
今回のNeue Klasse版i3 LWBは、
・ホイールベース3m級
・800Vアーキテクチャー
・電池は円筒セル
・400kW充電
・航続距離1000km級
となり、中国のEV市場を強く意識した仕様となるのだろう。
i3 40Lは、BMWと華晨汽車(Brilliance Auto Group)との合弁である華晨BMWが生産するモデルだ。Neue Klasse系BEVは瀋陽の新世代BEV生産ラインで生産される計画だ。ちなみに、現在BMWは華晨BMWへの出資比率を75%まで引き上げている。
BMWは最初からi3に中国専用LWBを出してきた。これは、BMWが中国を最重要市場と見ているからだろう。
未来はどこまで実現されたのか。Vision Neue Klasse(ノイエクラッセ)と新型BMW i3の答え合わせ | Motor Fan|自動車情報のモーターファン
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