米国日産は、2025年11月、新型ローグ(日本名:エクストレイル)のプラグインハイブリッドモデルを発表したが、早くも生産終了する可能性があることがわかった。

日産 ローグ プラグインハイブリッド

ローグPHEVは、三菱 アウトランダーPHEVのリバッジ版だ。メーカーがライバル車の販売を行なうのは、自動車業界では目新しいことでも珍しいことではない。しかし、バッジを付け替え、車名を日産ローグに変更しただけで、ほぼアウトランダーと同じ仕様であることに違和感を感じるユーザーも多かったようだ。

三菱 アウトランダーPHEV

そんな中、発売からわずか数ヶ月しか経っていないにもかかわらず、ローグPHEVの生産中止が濃厚であることが発覚。日産は、間もなくその決定を行なうものと噂されている。

前述したとおり、エクステリアデザインは、メイングリルを日産オリジナルに取り換えただけで、バッジが“NISSAN”に貼り替えられただけだ。また、キャビン内も、NISSANバッジがポツポツとあしらわれてはいるものの、アウトランダーPHEVそのものなのだ。唯一、オーディオシステムが、アウトランダーがヤマハ製なのに対し、ローグではBOSE製を採用し、Apple CarPlay&Android Autoも装備している点が異なる。

メーターは12.3インチのフルデジタルで、上位グレードには、10インチのヘッドアップディスプレイも備わる。

先ごろ、日産アメリカ大陸担当製品企画責任者のポンズ・パンディクティラ氏は、海外メディアやジャーナリストに対し、「ローグ ハイブリッド e-POWERに道を譲るため、ローグPHEVは2026年以降に段階的に廃止される可能性が高い」と述べた。

この発言が事実なら、現在、日産の米国ラインアップの中で唯一となるプラグインハイブリッド車は、事実上廃止となる。また現在、日本国内にも日産のプラグインハイブリッド車は存在していないため、ローグPHEVの日本導入によって期待されていた、日本市場初のPHEVは、どうやら幻となりそうだ。

そもそも、なぜ日産は、ほとんど変化のないリバッジモデルを発売したのだろうか。ディーラー各社は、ショールームへの集客のためにハイブリッド車を強く求めているが、日産にとってはアウトランダーPHEVのバッジ違いモデルを販売することが、そのための最も手っ取り早い方法だったと思われる。日産が自社製の電動SUVをショールームに並べるまでのつなぎの措置として、「集客のために作られた」モデルが大きなセールスを記録するのが困難な事は間違いない。

代わって注目を集めそうなのが、4月に公開された“ローグ(エクストレイル)e-POWER”だ。日産が誇る“e-POWER”モデルは、大型で高価なバッテリーの代わりに小型バッテリーを搭載し、内燃機関を発電機としてのみ機能させる電気自動車であり、トヨタプリウスやローグPHEVのようなハイブリッド車とは全く異なるタイプのハイブリッド車だ。

日産はローグ ハイブリッド e-POWERの詳細をまだ発表していないが、すでに日本市場で販売されている、エクストレイル e-POWERのスペックが参考になることは間違いない。エクストレイルでは、先進的な1.5L 3気筒エンジンで1.8kWhのバッテリーを充電し、最高出力187ps、最大トルク330Nmを発揮する。

ローグPHEVが姿を消しても、これは十分に米国市場にも受け入れられるはずだ。