目次
新型フェアレディZはどう変わったのか?
新型フェアレディZ(RZ34)は、1669年の初代発売から続くZシリーズの7代目のモデル。
先代モデル(Z34)からのプラットフォームなどを改良流用している。しかしながら、エクステリアのデザインは先代からガラリと変わり、歴代Zシリーズのデザイン要素をオマージュしているのが特徴的だ。
エンジンは先代のV型6気筒3.7L自然吸気から、スカイライン400Rにも搭載されているV型6気筒3.0Lツインターボ「VR30DDTT」に変更され、405ps、475Nmのパフォーマンスを誇る。トランスミッションは6速MTか新開発のパドルシフト付9速ATを選択することができる。
【ボディサイズ比較】プラットフォームは先代から改良流用。新型は全長を120mm延長している。
まずはボディサイズを比べてみよう。先代モデル(Z34)からプラットフォームは改良流用のため、全幅・全高・ホイールベースは変更なし。全長のみ120mm延長されている。また、サイドビューを見るとAピラーやルーフの角度、ウインドウの形状などは新旧で同じに見える。
新型フェアレディZも先代同様に、ロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーらしいスタイリングを継承。歴代Zシリーズのデザイン要素をオマージュしているのが特徴的で、サイドシルエットは初代(S30)を彷彿とさせる。フロントの四角いグリル開口やヘッドライトのデザインも同様。リヤコンビランプは4代目(Z32)と、ひと目で“Z”だとわかるデザインに仕上がっている。
【新型フェアレディZ】
全長×全幅×全高:4380mm×1845mm×1315mm
ホイールベース:2550mm
【先代フェアレディZ】
全長×全幅×全高:4260mm×1845mm×1315mm
ホイールベース:2550mm
使い勝手に影響する最小回転半径は、
【新型フェアレディZ】
5.2m
【先代フェアレディZ】
5.2m
となっている。
【インテリア比較】メーターパネルは12.3インチのフルカラー液晶に進化。
新型Zはセンターデイスプレイの大型化、メーターパネルをフル液晶化をするなど時代に合った先進的なデザインとなっている。一方で、ドアパネルのエアコン吹出口やドアノブ、ドリンクホルダーやパワーウインドウスイッチなど先代モデルから形状が引き継がれているパーツも多く見られる。
室内寸法は室内幅は同数値だが、室内長・室内高においては新型は先代より若干小さくなっている。
【新型フェアレディZ】
室内長×幅×高:975mm×1495mm×1065mm
【先代フェアレディZ】
室内長×幅×高:990mm×1495mm×1090mm
【パワートレーン比較】スカイライン400Rと同様のV型6気筒3.0Lツインターボはレスポンスを向上。
新型フェアレディZが積むエンジンは、スカイライン400Rにも搭載されているV型6気筒3.0Lツインターボの「VR30DDTT」にリサーキュレーションバルブを追加してレスポンスの向上を図っている。また、最大トルクの発生回転数を400rpm高回転側に延長し、最高出力は405ps/6400rpm、最大トルクは475Nm/1600-5600rpmとなっている。トランスミッションは全グレードで6速MTか新開発のパドルシフト付9速ATを選択できる。
先代のエンジンはV型6気筒3.7L自然吸気「VQ37VHR」で、最高出力は336ps/7000rpm、最大トルクは365N・m/5200rpmとなっている。トランスミッションはグレードにより6速MTかパドルシフト付7速ATを選択できる。
【新型フェアレディZ】
【先代フェアレディZ】
【燃費比較】パワーが上がっているが、燃費も良くなっている。
新型フェアレディZはツインターボ化され出力も大幅に向上しているが、燃費はどうだろうか?
【新型フェアレディZ / 9速AT】
WLTC燃費: 10.2km/ℓ
市街地モード6.6km/ℓ
郊外モード10.9km/ℓ
高速道路モード12.6km/ℓ
【先代フェアレディZ / 7速AT】
WLTC燃費: 8.8km/ℓ
市街地モード ーkm/ℓ
郊外モード ーkm/ℓ
高速道路モード ーkm/ℓ
【価格比較】最安グレードでも524万円〜だが…。
スペックもだが、最後に気になる価格比較をしてみよう。
【新型フェアレディZ 】
524万1500円~646万2500円
【先代フェアレディZ 】
397万9800円~651万9700円
先代は400万円を切る価格のグレードが設定されていたが、新型はエントリーグレードでも約524万円となっている。
しかし、半導体不足や世界情勢を受けたサプライチェーンの混乱などにより車両供給に多くの制約が出ていて、納期の更なる長期化が見込まれるため、新型フェアレディZの事前予約は7月中で打ち切られている。