【猛暑の車内温度】サンシェードより効果的なのは、実は単純に「○○すること」だった!

炎天下に駐車した車内の温度は50℃を超えることもあり「車内が暑すぎて乗れない!」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?そこで、車内温度の上昇をできるだけ防ぐ方法を解説します。

炎天下の車内温度は50℃超え!ダッシュボート上は約80℃近くになることも!

連日、気温35℃を超える猛暑日が続いていて、炎天下の駐車場に停めたクルマの車内温度は、50℃を超え、ダッシュボードの最高温度は約80℃近くになることもあります。これではクルマに乗り込むときに「車内が暑すぎて乗れない!」となるだけではなく、車内の荷物なども危険な状況になってしまします。そこで、JAF(日本自動車連盟)が行った、対策別の車内温度変化に関する2つの実験の結果から、車内温度の上昇を防ぐ最適な方法をみていきましょう。

テスト1:サンシェードの装着で、車内温度の上昇は防げるのか?

【実験内容】
・午後12時から4時間、条件の異なる車両(ミニバン)を5台用意し、炎天下における車内温度を測定。
・実験時の気温は35℃、天気は晴れ。

【実験結果】
車内最高温度は、対策なし(黒)の車内温度は57℃と一番高く、次に対策なし(白)が52℃となった。対策を行った車両では、サンシェード装着で50℃、窓開け(3センチ)で45℃という結果となった。温度上昇対策を行った2台は平均車内温度に大幅に違いがなかったが、車内最高温度ではサンシェード装着より窓開け(3センチ)の方が、5℃も車内温度の上昇を防いだという意外な結果となった。

ただ、サンシェード装着は意味がないわけではなく、ダッシュボード上の温度上昇に対しては、対策なし(白)で74℃、サンシェード装着で52℃と、かなりの温度差がありサンシェード装着の効果が高いことが分かった。

ダッシュボード上の温度推移。

エアコン作動車は26℃と、温度の上昇は防げるが、長時間エンジンを掛けたままの駐車は排ガスや騒音などの問題があるので、こちらは有効な対策とは言えないだろう。

テスト2:「日なた」と「日陰」の車内温度上昇の違いは?

【実験内容】
・午後1時15分から1時間、「日なた」と「日陰」の2つの環境で車内温度を比較。
・実験開始時の車内温度は27℃
・実験時の気温は32℃、天気は晴れ。
・実験車両はホンダ・フィットを使用。

車内の最高温度は、日陰が36℃、日なたが43℃という結果になった。

【実験結果】
日なたに駐車した車両の車内温度は実験開始20分で40℃を超えた、一方で日陰の車両の車内温度は34℃となった。実験開始から60分経過すると、日なたに駐車した車両の車内温度は43℃、日陰の車両は36℃という結果になった。

結果:最も車内温度を上昇させない方法、単純だが「日陰に停める」だった!

2つの実験結果から、車内温度を上昇させない方法として最も効果的なのは、単純だが「日陰に停める」ということだった。
つまり、日なたに駐車した場合はどの方法の対策であっても、あまり効果に差がないということが分かった。
ただ、サンシェード装着によってダッシュボードの温度上昇を抑えられるので、できればサンシェードを使った方が良いということは確かだ。
駐車する場所の状況にもよるが、セキュリティ的に問題がなければ「日陰の駐車+窓開け数センチ」が最も効果がありそうだ。

日陰に駐車していても車内温度は35℃を超えるので、同乗者やペット、大切な荷物を載せたままにするのは避けたい。

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