スポーツマインドを刺激する専用装備

スズキ・スイフトスポーツの使い勝手を徹底チェック!

コックピットまわりに施されたレッド加飾やMIDのブースト計、サポート性を高めた独自のシートを採用するなど、インテリアでも「スポーツ」であることを強調。スズキ車初となる車線逸脱抑制機能や全方位モニターも用意された。

REPORT●工藤貴宏(KUDO Takahiro) 
ASSISTANT●大須賀あみ(OSUGA Ami)(身長163㎝)
PHOTO●中野幸次(NAKANO Kouji)/平野 陽(HIRANO Akio)

※本稿は2017年9月発売の「新型スイフトスポーツのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様が現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。
開口部下端の地上高が先代に比べ80㎜も低い715㎜となったのもうれしいトピック。スーツケースやタイヤなどを積み込みやすくなった。開いたテールゲートの車両後方への張り出しもわずかで、車両後方に350㎜ほどの空間があれば開閉可能だ。
〈通常時〉高さ:865mm 最小奥行き:675mm

荷室サイズは標準車と同じで容量は256ℓ(VDA式計測)。ちょっとした旅行はもちろん交換用のタイヤや工具を積み込んでサーキットへ行くことを考えても、先代に比べて広さが拡大しているのは朗報だ。床面の奥行きは約75㎜、広さでいえば55ℓも増している。先代にあった空間を上下に分けるボードは新型では非採用。

〈格納時〉最小幅:1050mm 最大奥行き:1390mm

後席格納は背もたれを押すだけ。先代はボードを活用して倒した際の床面をフラットにしていたが、それが廃止されたのはフラットにするよりも絶対的な容量を稼ぐことを重視しての選択だ。販売店オプションで用意している「ラゲッジアンダートレー」の装着で、シートを倒した際のフラット化が可能。

後席格納は左右6対4分割だから乗員と荷物の量に合わせてアレンジできる。倒したシート部分と床の間には約150㎜の段差が生まれてしまうが、上記のように販売店オプションで段差を解消可能だ。
荷室の奥行はクラストップレベル。床面の前後長をライバルと比べるとマーチニスモやヴィッツRS、そして意外にもフィットRSよりも長く、デミオと同等なのだ。トノボードも標準装備している。
後席格納方法はシングルフォールディングで、背もたれ上部のロック解除ボタンを押して背もたれを前に倒すだけと超簡単。解除ボタンは荷室側からだけでなく室内側からも動かせる。
ライトとフックが組み込まれている助手席 側の壁。フックはたとえば買い物袋が動いて中身がこぼれ出ないように吊っておくのにも役立つ便利なアイテム。
運転席側の壁のカバーを外すとジャッキが収まっている。デッドスペースを上手に活用した巧みな収納場所といっていい。
日本仕様にはスペアタイヤの設定がなく、床下は収納スペース。パンク修理キットなど車載工具のほか、三角表示板などを収めるスペースも。

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著者プロフィール

工藤 貴宏 近影

工藤 貴宏

自動車ライターとして生計を立てて暮らしている、単なるクルマ好き。

大学在学中の自動車雑誌編集部ア…