目次
一気に増やして、一気に整理の妙
トヨタは当初、ミニバン戦略を見誤っていたと言わざるを得ない。北米向けにエスティマを登場させたが、その特殊さゆえV6が搭載できずに人気は今ひとつ。国内では欧州向けハイエースをアレンジした大型ミニバンのグランビアを登場させたが、後発の日産エルグランドに惨敗。1996年にキャブオーバー型を踏襲したライトエースノア/タウンエースノアを登場させたが、こちらもステップワゴンには対抗できなかった。だが、2001年にFF化したノアに加え兄弟車のヴォクシーが登場。翌年にはこちらもFFベースとしたアルファードが登場。順調に成長し、現在も国内向け主力モデルとして君臨している。
当初はCVTに力を入れない etc.トヨタの巻き返し戦略とは?
エルグランドに惨敗したグランビアをあらため、アルファードを登場させて逆転。同じようにノア/ヴォクシーを登場させてステップワゴンを越え、ストリームつぶしでは同じサイズで「ポリシーはあるか」と揶揄されるも、販売面では打ち勝ったウィッシュ……など、後ろからまくり上げるのがトヨタ流。CVTも当初は力を入れないなど、この傾向は技術面でも見られる。
▷スタワゴ的ミニバンヒストリー「メーカーの傾向を辿る」まとめはこちら
STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年1月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]