アルファード&ヴェルファイアのフルモデルチェンジで大きく変わった部分が、パワーユニットをはじめとするメカニカル性能。スペックからその進化をじっくり解説。しっかりとキャラクター分けされた2台のポイントも含めて、その実力を探っていこう!
(1)2.5Lハイブリッド(A25A-FXS)
「A25A-FXS」型エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドは、FFとリアモーターも加わる「E-Four」を設定。システム最高出力を250PSまで高め、燃費向上も図られている。190PS/6000rpmはレクサスNXと同値で、最大トルクは236Nm/4300-4500rpmとNXの243Nm/4300-4500rpmには譲るが、NXのプレミアムに対して、アルヴェルはレギュラーガソリンを指定する。WLTCモード燃費は17.7km/L(Z系の7人乗り)。モーターはフロントが「5NM」型で182PS/270Nm、「4NM」型のリアモーターは54PS/121Nm。このハイブリッド仕様で最も軽いアルファードの「Z」でも2160kgもあるが、必要十分な動力性能は確保されているはずだ。
【搭載グレード】アルファード エグゼクティブラウンジ、ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ、アルファード Z、ヴェルファイア Z Premier
SPECIFICATIONS
燃費(WLTC) | 17.5/17.7km/L |
最大出力 | 190ps |
最大トルク | 24.1kgfm |
モーター最大出力 | F=182ps/R=54ps |
モーター最大トルク | F=27.5kgfm/R=12.3kgfm |
トランスミッション | 電気式無段変速 |
(2)2.4Lガソリンターボ(T24A-FTS)
ヴェルファイア Zプレミア専用となる「T24A-FTS」型の2.4Lガソリンターボは、いわゆる「ダイナミックフォースエンジン」のひとつ。8速ATの「Direct Shift-8AT」との組み合わせになり、2WD、4WDの両方を設定する。279PS/6000rpm、430Nm/1700-3600rpmという数値で、プレミアムガソリンを指定する。レクサスNXとエンジンスペックは同じで、同エンジンを積むNX350は、低速域からトルクフルで、ターボの過給と同時にパワフルな走りを披露してくれる。4WDのみとなるNX350の車両重量1780kgよりもヴェルファイアの車両重量は、2180kg(FF)、2240kg(4WD)と400〜460kgも重いこともあり、もう少しマイルドな走りになりそうだ。
【搭載グレード】ヴェルファイア Z Premier
SPECIFICATIONS
燃費(WLTC) | 10.3km/L
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最大出力 | 279ps |
最大トルク | 43.8kgfm |
トランスミッション | Direct Shift-8AT(電子制御8速AT) |
(3)2.5Lガソリン(2AR-FE)
アルファードの2.5Lガソリンエンジン車は、先代と同じNAエンジンの「2AR-FE」型を積む。最高出力182PS/6000rpm、最大トルク235Nm/4100rpmというエンジンスペックも同値だ。トランスミッションはCVTで、レギュラーガソリンを指定する。WLTCモード燃費は2WDで10.6km/L。車両重量は、FFが2060kg、4WDが2120kgで、先代よりも若干重くなったが、燃費も含めて先代と同じスペックであるため、先代と同様に2、3人までの乗車であれば実用上、不足を抱かせない動力性能を披露してくれるだろう。一方で、とくに4WDモデルは、フル乗車時や山道などでは、若干モアパワーを抱かせるシーンもありそうだ。
【搭載グレード】アルファード Z
SPECIFICATIONS
燃費(WLTC) | 17.5/17.7km/L
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最大出力 | 182ps |
最大トルク | 24.0kgfm |
モーター最大出力 | Super CVT-i(電気式無段変速) |
▷新型アルファード&ヴェルファイア徹底解説 まとめはこちら
STYLE WAGON 2023年8月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]
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