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CHAPTER 2 ローダウンの方法と注意点
スタイリングや走りのブラッシュアップに欠かせないローダウンだが、商用車設計であるキャラバンは乗用車のようなコイルスプリングを備えていない。フロントは捻りの力を反発力に変えるトーションバー、リアは複数枚の板バネを組み合わせたリーフスプリングなので、ミニバンやセダンのようにダウンサスや車高調を使わないのだ。
ただ、キャラバンのローダウンは乗用車以上にお手軽。車高を落とすだけならフロントは純正で備わっている調整機構を使うだけ、リアは狙いのダウン量にあわせたローダウンブロックを投入するだけと、コストパフォーマンスにも優れている。
とくにキャラバンの純正車高はフル積載を考慮した前下がり車高になっているため、軽積載ユーザーだと愛車のスタイリングに違和感を感じているはず。リアに1インチのローダウンブロックを投入するだけで水平車高となるので、気軽にローダウンへ取り組んでみよう。
純正の足まわりと車高の下げ方を知ろう
(1)FRONT=トーションバー調整
フロントの車高調整はアッパーアームとつながっているトーションバー後端の調整機構を使用するため、ローダウンアイテムの投入は必要なし。捻りの力を使うトーションバーの反発力の立ち上がりタイミングを変えることによって車高を落としていくワケだ。
(2)REAR=ダウンブロック
リアの車高調整はリーフスプリング交換、もしくはリーフスプリングとホーシングの間にローダウンブロックを挟み込んで車軸位置を引き上げる方法がある。ストローク影響がなくて手軽なローダウンブロックを使うといい。
ローダウンするとフェンダーとタイヤが近づきスタイリッシュに!
フューエルパイプの干渉がキャラバン特有のポイント
ローダウンするとバンプクリアランスが変化するため、不快なバンプタッチを回避しながらストッパーとしてもしっかり機能させる薄型バンプへ交換するのがベスト。ただ、キャラバンの右リアはホーシングそばにガソリンタンクと給油口を結ぶフューエルパイプが位置しているため、ダウン量によってはフルストローク時にホーシングとフューエルパイプが干渉してしまう。フル積載の1.5インチ、2インチ以上のローダウンはリアがバンプタッチしやすくなるので、フューエルパイプ干渉を回避するエスケープキットとともにリアバンプを最適化しよう。
走りが変わるダンパーキット
ローダウンするなら合わせて装着すべし!
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STYLE RV(スタイルRV) Vol.169 ニッサン キャラバンより
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]