ローダウンはドレスアップにとって欠かせないカスタムメニューのひとつ。その方法として人気のアイテムが「車高調」と「エアサス」だ。それぞれのアイテムでローダウンすれば見た目もバシッとキマるし、走りだってかわる。そこでスタイルワゴンが注目する車高調&エアサスをお届けしながら、いまの“ローダウン必勝法”を伝授していこう!
知っておきたい足まわりのカスタムの基本
まずはじめに、車高調とエアサスの違いや機能、部品などの解説をはじめ、選ぶ時に役立つ情報を紹介。知っていると知らないとでは、足まわりパーツ選びも大きく変わってくること間違いナシだ。
▷はじめてのローダウン まとめはこちら
エアサス AIR SUSPENSION
【「こんな人にオススメ」】
●とにかく下げたい
●車高を気にせず乗りたい
●家族も運転しやすい
●ベタ落ち車高で目立ちたい
電子制御で操作使い勝手は抜群「電気式」
最近の主流が電気式、通称、電磁弁式。エアの注入・排出をデジタル制御することで、車高を上げ下げするのもスピーディかつ、遠隔操作が可能なリモコンなど拡張性も高い。
スイッチで操作コスパに優れる「機械式」
車内に設置したパドルスイッチに、エアバッグからのホースを直接つなげることで車高を上げ下げするシンプル構造の機械式。電気式に比べてリーズナブル。
[車高はここで変わる]
車高DOWN
車高UP
サスペンションのスプリングの代わりに専用のエアバッグが備わり、空気(エア)を貯めておくタンクからエアを注入・排出することで車高を変化させる仕組み。注入する方式によって操作は異なるが、車内から自在に車高を上げ下げできる。
エアサスはエアバッグによって車高が変化するため、全長があくまで基準の車高となる。モデルによっては全長を調整できる機構が備わり、基準の車高を調整できる。
エアサスの2独式、4独式とは?
エアサスには、2輪独立式(2独式)と4輪独立式(4独式)といったエアバッグを制御する方式がある。前後左右の4輪あるエアバッグの上げ下げを「前後の2輪ずつでコントロール」するのが2独式、「前後左右の4輪を個別でコントロール」するのが4独式となる。操作は2独式の方がシンプルだが、4独式は個別に調整することで乗り味の良さなどを調整しやすい。
各部の名称
エアバッグ
エアを注入・排出することで車高を変化させるエアバッグは、メーカーによっても若干違いがあるが、一般的には団子が重なったベローズ型と、スリムなスリーブ型がある。バッグではなくシリンダータイプのモノも存在する。
エアタンク
空気を蓄えておくエアタンクは、モデルによって容量も様々でタンクの大きさも変わる。メーカーによって形状や素材が異なることもあり、主には荷室に設置することが多く、設置スペースに応じたサイズを選ぶ必要がある。
コンプレッサー
周囲の空気を圧縮してエアタンクに取り込むための機械がコンプレッサー。モデルによって空気を貯める速度に違いがあったり、2機備えてよりスピーディさを求めることも可能。タンクのそばに設置することが多い。
スイッチ&リモコン
車高の上げ下げを調整するため、機械式であればスイッチ、電気式であればリモコンなどで操作する。エア圧を確認するためのメーターが備わったり、リモコンに表示されたりとモデルによって様々。スマホで操作できるモノもある。
車検の為に知っておきたいコト
エアサス装着時には基本的に構造変更が必要だ。エアサスメーカーには構造変更に必要な申請書等が用意されているので、それを使うことで車検にも対応する。もちろん、事前に取り付けをするショップとしっかり相談する必要ありだ。便利なエアサスだが、この構造変更についてはひと手間かかるのを覚えておこう。
他にも気になる足まわりのコト!!
(1)どこで買う? 取付は?
店頭や通販で購入することができるが、車高調に比べるとエアサスは販売店が限定されている為、各メーカーのHPにある取り扱いショップを要確認。取り付けに関しては、販売店や持ち込み取り付けが可能なお店であるのかも十分に確認する必要がある。
(2)アライメント調整は必須
車高が変わるとアライメントが適性からずれてしまうことがあるため、交換時にしっかりと調整する必要がある。工賃は施工店によっても異なるため、事前に確認しておこう。
(3)メンテナンスも忘れずに
日々性能が進化している車高調とエアサスは、耐久性も増しているモノが多いが、定期的なメンテナンスは必要不可欠だ。取り付け店などに相談しながら長く愛用したい。
スプリングのみ交換のダウンサスもある!
いまでは足まわりパーツの主流が車高調になっているが、純正ショックにスプリングのみを交換してローダウンする「ダウンサス」もある。数万円台と価格も安く、手軽にローダウンできるのが最大の魅力だが、車高や乗り心地の調整はできない。
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STYLEWAGON (スタイルワゴン)2023年10月号より
[スタイルワゴン・ドレスアアップナビ編集部]
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