ローダウンはドレスアップにとって欠かせないカスタムメニューのひとつ。その方法として人気のアイテムが「車高調」と「エアサス」だ。それぞれのアイテムでローダウンすれば見た目もバシッとキマるし、走りだってかわる。そこでスタイルワゴンが注目する車高調&エアサスをお届けしながら、いまの“ローダウン必勝法”を伝授していこう!
話題の新型も続々ラインアップ
ブリッツの『ダンパーZZ-R』は様々な車種オーナーの間でも人気の車高調だ。しかし、ブリッツと聞いて“スポーツ”を連想する読者も多いのでは? 乗り味も“ソチラ寄り”ではないか……。現在ブリッツが車高調でとくに重視するのが乗り心地。これはスポーツカーでも変わらない。乗り心地はどの車種であっても最重要項目なのである。
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とはいえ、スペックの字面はレーシーだ。単筒式、全長調整式、減衰力32段調整等々。コレは会社の出自(=スポーツ)が関係していて、持っているリソースの中で最大限乗り心地アップを図るという戦略を採ったから。「ボクらが持っているスペックを活かしつつ、乗り心地を稼ぐことができれば」と、その結果完成したのが当車高調なのだ。製品は『ダンパーZZ-R』1本のみ。シンプルな構成にすることで、高性能&高スペック車高調の、手の届く価格での提供を可能にした。加えて「スペックDSCプラス」という拡張機能が備われば乗り味はさらに自分好みに。
実際、乗り心地はマイルド。さらに減衰力調整も可能(DSC搭載なら“簡単”も加わる)で、好みの乗り味が探れるのも◎。高スペックで乗り心地良く、かつ価格も魅力的。『ダンパーZZ-R』が人気なのには理由がある。
DAMPER ZZ-R
単筒&全長調整式、減衰32段調整を盛り込んだ車高調。一見スポーツ寄りに見える内容だが、このスペックで乗り心地に磨きを掛けたのが特徴。手持ちのスペックを最大限活用することで低価格も実現した。
シチュエーション問わず快適性を追求した“スペックDSCプラス”という拡張性が凄い!
ブリッツの誇る、車内からの減衰力調整を可能にするDSC搭載モデルの設定もある! 任意に減衰力を設定するほか、記憶させた減衰設定を呼び出すことも可能。また業界初のフルオートモードも備える。減衰設定は難しいと思いがちだが、コレなら誰でも“減衰力調整”の醍醐味を味わうことができる!!
トヨタ・60系プリウス
車高調整範囲:F-50㎜〜0㎜/R-50㎜〜0㎜
バネレート:F5.0kgf/R5.0kgf
前・後のローダウン値は26・27㎜で、20インチ化されていたが、上級な乗り味を表現していた。価格も“上級”になったプリウスに相応しい乗り心地だった。街中では減衰力を落とせばなお良し。DSCのモニターで16が中間だが、緩める方向(24とか数字が大きい方が緩い)にすれば快適! それでいてブワンブワンすることもなかったのだ。
日産・アリア
車高調整範囲:F-60㎜〜0㎜/R-45㎜〜20㎜
バネレート:F6.0kgf/R8.0kgf
EVのSUVという特殊なアリア。前・後=26・35㎜のローダウンで20インチホイールを履く。車重があり、トルクのかかり方もガソリン車とは違うが、運転しても全く違和感はなく乗り心地も◎。静粛性の高いEVだが、車高調にありがちな異音も聞こえなかった。減衰を前後2(カナリ締め気味)にしてもコレはコレでアリ。基本のダンパーの設計が見事なのだ。
トヨタ・90系ヴォクシー
車高調整範囲:F-65㎜〜0㎜/R-55㎜〜5㎜
バネレート:F6.0kgf/R5.5kgf
前・後=36・39㎜のローダウンで19インチホイールを履くヴォクシーも抜群の乗り味だった。大径ホイールでも不満はなく、むしろスポーティな印象さえあった。プリセットされていた減衰力(前・後)20・22、27・32のようにリアをやや緩めに設定するのが良い様子(個人的には前後16揃えは収まりが悪く感じた)。そして緩めにするほど、街中との相性も◎!
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STYLEWAGON (スタイルワゴン)2023年10月号より
[スタイルワゴン・ドレスアアップナビ編集部]
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