今後ますます進む勢い!? 軽自動車のEV化【軽自動車購入ガイド #005】

日産「サクラ」が爆売れ中! 軽自動車シーンで注目度上昇中のEVは、今後の主流になる?|新車レビュー

軽自動車シーンにおいて、商用モデルで加速するEV化。販売好調の「サクラ」「eKクロスEV」に続く乗用モデルの登場が待たれる中、昨年末に開催されたジャパンモビリティカーショー2023会場には近い将来の発売を予感させる、魅力的なコンセプトモデルがお披露目された。

軽自動車のEV化が急速に進行中!

軽EVのパイオニアともいえるのが2006年10月に発売された三菱「i-MiEV」。11年には6代目ミニキャブにEVモデルの「ミニキャブMiEV」が登場。12年には第3弾として「ミニキャブMiEVトラック」も発売された。その後「i-MiEV」は21年まで発売(3月オーダーストップ)された。

この「i-MiEV」と入れ替わるように22年夏にデビューしたのが日産「サクラ」と三菱「ekクロスEV」で、その年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど高い評価を得た。両車は生産開始から1年で生産累計5万台を達成、一般ユーザーに受け入れられ、人気モデルとなっている。

そんな軽EVの人気の高まりを反映してか、ジャパンモビリティショー2023では、数々の軽EVコンセプトモデルが展示された。

ダイハツでは乗用モデルと商用モデルをそれぞれ2台、計4台をお披露目。「me:MO(ミーモ)」は全長を3m以下に抑えたコンパクトなサイズで、モジュール化した内外装でニーズに合わせ変化できるのが特徴だ。コペンをイメージさせるオープンモデルとして展示されたのが「OSAMPO(オサンポ)」。スポーティな様相ながら、少し高めの地上高で様々なフィールドをお散歩できそうだ。

商用モデルは“働くクルマの原点を極めた”という「UNIFORM Truck(ユニフォームトラック)」と「UNIFORM Cargo(カーゴ)」の2台。フラットなキャビンや荷室をもち、ビジネスだけでなくプライベートなニーズにも対応可能。モビリティショーの会場では、電気による水耕栽培の実証例なども展示していた。

スズキでは、シンプルなボディデザインの「eWX」をワールドプレミアした。そのコンセプトは、スズキらしい実用性とEVの先進感をクロスオーバーさせたもの。親しみやすいキャラクターで“「相棒」のような存在感を表現”している。航続距離は230㎞。

この他スズキでは、23年5月に発表した、ダイハツとトヨタの3社で共同開発してきたBEVシステム搭載のEV商用バン「e EVERY CONCEPT」も展示。軽バンの使いやすさにEVならではの力強く、かつ静粛性に優れた走りを実現。200㎞の航続距離で仕事をサポートするとともに、非常時には電気を外部供給することも可能にしている。

ホンダでは「N-VANe:」を公開。24年春の発売に向け、23年6月よりヤマト運輸と、また9月からはインドネシアの企業とプロトタイプを使い、実用航続距離や走行性能、バッテリーの信頼性、充電プロセスなどの実証実験を行っている。さらに11月からは交換式バッテリーを使う「MEV-VAN Concept」の実証実験も開始された。

11年、三菱ミニキャブのEV版として登場した「ミニキャブMiVE」は、23年11月にEVシステムの新世代化に伴い電池容量を16.0kWhから20.0kWhに変更するなどの改良により、WLTCモードの一充電走行距離を35%増の180kmへと向上。合わせて名称を「ミニキャブEV」に変更した。

もちろん例外もあるだろうが、駅や塾への送迎、買い物、あるいは近距離の通勤など日常の足として使われることが多く、1日の走行距離がある程度限定されている軽自動車では、外出先での充電の心配も少ないはず。1日走って自宅で充電し翌日に備える、そんな使い方が相応しい軽EV。商用バンで見られる活発なメーカーの動きは、近い将来に乗用モデルにも波及することは容易に想像できる。どんな軽EVが僕らの前に姿を現すのか、楽しみだ。

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最新軽自動車カタログ2024 より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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