武骨なイメージはそのままに、乗用車ライクなテイストをプラス
ボディ形状がスクエアになったことは、インテリアに好影響を与えている。Aピラーは良好な前方視界を実現するために直立していたり、ダッシュボードは悪路でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調としていたりする。骨太で乗員を包み込む安心感のある空間を作り上げ、ランドクルーザーらしいシンプルな素材やカラーを採用するのも特徴としている。
パッケージングにもこだわりが見られる。全長4925㎜、全幅1980㎜(GXは1940㎜)のボディサイズに、ランドクルーザー「80シリーズ」から続く伝統のホイールベース2850㎜を継承。なかなかの体躯だが、その分シートまわりなどの余裕はたっぷりで、大人4人でも楽に移動することができるだろう。
「生活と実用を支え、信頼されるクルマ」という個性はラゲッジルームでも見てとれ、豪華装備はないものの、荷物の形や大きさに応じた使い方ができる工夫がされていたり、スイッチ操作で格納する5:5分割フロア格納サードシートやバックドアガラスハッチを採用するほか、たっぷりとした容量が確保され、使い勝手は上々だ。
全体的な印象としては、ランドクルーザーの武骨なイメージはそのままに、乗用車ライクなテイストをうまく採り入れることで、より万人に向けたキャラクターを表現していると言っていい。使い勝手も同様でSUV的な部分も多く、気軽に使える。このあたりは、大きくイメージは変わったが、今までプラドが人気だった理由と異なることはなく、うまく継承している。
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「ランドクルーザー購入ガイド」より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]