いよいよ先行予約開始! 爆発的ヒットを予感させる新型『フォレスター』

航続距離は581マイル(約935km)!? 『新型フォレスター』の魅力を北米仕様で予習してみた!!|振り返り新車レビュー

いよいよ6代目となるフォレスター発表まで秒読み段階。この春、スバスタ発売後スグ(!?)に、お披露目となるはずだ。そんな国内に先行して、2024年には北米で2025フォレスターとして正式リリースされているので、今回はその北米仕様をスバル車に詳しいモータージャーナリストの井元氏が解説。最近のSUBARUの傾向的に国内と北米で仕様が大きく変わらないと思うので、どういう部分が新型フォレスターのポイントになるのか? チェックしてみる。

北米市場で先行発売された6代目フォレスターをチェック

2023年11月16日に米国でワールドプレミアされた6代目フォレスター。国内での販売もささやかれる中、先代モデル同様、北米仕様が先行して登場した。大きく進化した北米モデルを見れば、詳細こそ公表されていないものの、国内仕様への期待も高まる。

エクステリアは、SJ型(4代目)やSK型(5代目)のスクエアな印象から、スタイリッシュな印象へと大きく変貌したが、どことなくSH型(3代目)の都会的なデザインを彷彿とさせる。

歴代フォレスターではSG(2代目)後期型や前述のSH型、SK後期型などでは大きくイメージを変えるデザインが取り入れられ、その都度賛否を生むが、結果的には時代を先取りしたデザインにより、登場時はデザインに否定的なユーザーでも、すぐに見慣れることで、大きな変化でも最終的には「カッコいいじゃん!」となる傾向がある。SK型とはデザインのテイストが異なる新型も、仕上がりはバランスが取れている完成度の高いデザインであるため、同様の流れになると感じさせる。ただ、個人的にはイチSUBARUファンとして、国内仕様ではSUBARUのアイデンティティとして定着したコの字型ポジションランプなどの意匠は継承してほしい部分だ。

北米仕様のストロングハイブリッドでは、オータムグリーン・メタリック、リバーロック・パール、マグネタイトグレー・メタリック、ブリリアントブロンズ・メタリックの4色にツートンカラーが設定されている点も見逃せない。ボディ上部をダーク系のカラーとしたカラーリングは、ファッショナブルだ。一部グレードに採用されている19インチホイールとのマッチングも抜群。

インテリアは基本的なデザインをGU型インプレッサやクロストレックを踏襲しつつ、インナーリモートハンドル回りや、リアドアのトリム類の質感が大きく向上している。個人的にはクロストレックの数少ない不満点だったこともあり、これは大いに歓迎したいマテリアルだ。装備面では全車に標準装備されているシートベンチレーションはぜひとも国内仕様にも展開してほしいところ。また、フォレスターでは待望の全席ワンタッチ式パワーウインドウやUSB Type‐C充電ポートの採用なども、細かい部分だが嬉しい進化だ。

フルインナーフレーム構造のSGPへ進化した新型フォレスターは、国内でも高い評価を得ている現行型レヴォーグやWRX S4、クロストレックと同様に、高い動的質感を有する上質な走りを期待させる。新型フォレスターではクロストレック同様、3眼式のカメラを装備しているアイサイトだが、北米仕様ではツーリングアシスト相当の機能にとどまる。国内仕様ではぜひともアイサイトXの搭載に期待したいところだ。

パワーユニットは、ストロングハイブリッドのS:HEVと2.5Lのガソリンエンジン仕様の2本立てで、国内仕様もおそらく主力となるS:HEV仕様の設定に注目したい。クロストレックにも設定されているストロングハイブリッドは、2.5Lの直噴エンジンに最高出力119.6ps、最大トルク270Nmの高出力モーターを組み合わせており、名実ともにパワーと燃費を両立している。SF型からSJ型までのハイパワーフォレスターに魅了されてきたオーナーにとっては待ち焦がれていた仕様といえるだろう。定速走行時など一定の条件がそろった場合FFへと切り替えるクラッチ開放制御を備えるシステムは低燃費に貢献する一方で、瞬時にAWDへと切り替わる制御や、SIドライブのSモード時やX‐MODE使用中にはAWD固定となる点は、これまでの常時全輪駆動の恩恵を体感してきたSUBARUユーザーでも安心と高い走破性を担保してくれる嬉しい配慮。また、クロストレックでも好評の100V/1500Wのアクセサリーコンセントはストロングハイブリッドならではの装備として、アウトドアシーンでも活躍するフォレスターには待望の装備といえるだろう。

歴代フォレスターでは、インプレッサをベースとしつつもフォレスターにしかない多彩で使い勝手の良い収納スペースや、あっと驚くアイデアが満載のユーティリティに加え、X-MODEやドライバーモニタリングシステムなど、ほかのSUBARU車に先駆けて採用された先進装備が多いことが特徴だ。新型でも北米仕様にはない、国内仕様ならではの”飛び道具”が採用されることに期待しつつ登場を待ちたい。

インプレッサやクロストレックより質感が向上したインテリアは好印象

北米のラインアップ

北米ではグレードが6個用意されている。パワーユニットは2.5Lガソリンエンジンとストロングハイブリッドを搭載。ちなみに国内ではS:HEVとCB18になると予想されている。北米ではホイールが「ベース」だと17インチ、「ツーリング」だと19インチ、当然上位グレードの方が装備が充実している。またタフネスなスタイリングが魅力のウィルダネスはこれまで日本未導入。日本ではやはりSTI Sportが設定されるのかなども含めて、国内仕様のグレードや装備にもぜひ注目したい。

Base $29,995
Premium $32,310
Sport $34,810
Wilderness $34,995
Limited $36,410
Touring $40,295

※ここで掲載している車両情報や写真はすべて北米モデルのものです。

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