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フォルクスワーゲンの最新モデルは、内外装すべてを刷新!!
SUVが定番化する中、2019年以降のフォルクスワーゲン(以下、VW)で最も売れているのがミドルサイズSUVのティグアンだ。日本でもディーゼルエンジンの「TDI」と4WDの「4MOTION」組み合わせで19年に5400台を販売するなど、現在の売れ筋モデルになっている。
1.5ガソリンの48Vマイルドハイブリッド「eTSI」と2.0Lディーゼルの「TDI」を設定する新型ティグアン。試乗したのは、先に登録された「eTSI」。モーターアシストはいわれなければ分からない程度の加勢で、あくまでエンジンが主役だ。150PS/250Nmという数値を超える力感があり、高速道路では120km/h制限の新東名でも一気に流れをリードできる。直進安定性や高速域のスタビリティもさすがの次元で、アダプティブコントロールや車線維持機能などのドライバーサポートを使うことで、高速移動もまさにストレス知らず。また、車体も進化したことで、先代よりもフラットライドになった乗り味も美点で、255/40R20を履く「R-Line」は荒れた路面では少し揺すぶられるような上屋の動きが気になるが、揺れの収束は早く不快ではない。乗り心地に寄与しているのが、新採用のアダプティブシャシーコントロール「DCC Pro」の存在で、伸び側と縮み側が独立したオイル回路になっていて、それぞれ減衰力のコントロールできるのが効いている。
ワゴン専用モデルになった新型パサートにも「eTSI」と「TDI」を設定するほか、1.5Lプラグインハイブリッドの「e HYBRID」を用意。今回は、「eTSI」を試したが、背の低いパサートの方が乗り心地とハンドリングのバランスに秀でているのが印象的だった。荷室容量690L〜1920Lの広大なラゲッジを備えているにもかかわらず、空荷でもリヤがバタつくことはなく、剛性感もすこぶる高い。
内装では、両モデルともに最新のインフォテイメントシステムを設定する。15インチセンターディスプレイ「ディスカバー・プロ・マックス」は、視認性、操作性ともに先代から大幅に向上している。エアコンやナビなどの設定が可能な音声操作にも対応している。さらに、ティグアンは「ドライビング・エクスペリエンス・コントロール」を標準化し、手元でオーディオや走行モードの切替が可能で、扱いやすさで一歩上を行く。
走り、内外装、デジタル化すべてを一新した売れ線の【ティグアン】






Tiguan(eTSI R-Line)
●全長×全幅×全高:4540×1860×1655mm
●車両重量:1610kg
●エンジン排気量・種類:1497cc・直列4気筒DOHCターボ
●エンジン最高出力・最大トルク:110kW(150PS)・250Nm(25.5kgf・m)
●モーター最高出力・最大トルク:13.5kW(18PS)・56Nm(5.7kgf・m)
●乗車定員:5名
●タイヤサイズ:255/40R20
●価格:588万9000円
全面改良でクラス最大級の荷室容量690Lを誇る【パサート】







Passat(eTSI R-Line)
●全長×全幅×全高:4915×1850×1500mm
●車両重量:1570kg
●エンジン排気量・種類:1497cc・直列4気筒DOHCターボ
●エンジン最高出力・最大トルク:110kW(150PS)・250Nm(25.5kgm)
●モーター最高出力・最大トルク:13kW・56Nm
●乗車定員:5名
●タイヤサイズ:235/40R19
●価格:576万4000円
STYLEWAGON(スタイルワゴン)2025年4月号より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]