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ヴォウジェの新章スタート! 名作シリーズのセカンドエディション『VOUGE SE』
今から十数年前に登場し、今もなお高い支持を受け続けるベルサスストラテジーアの名作、ヴォウジェ。これまで多彩なリミテッドカラー仕様の投入はあったヴォウジェだが、そのデザイン自体は一度たりとも変わることはなかった。そんなヴォウジェが2025年、ついにシリーズ初のセカンドエディションを投入する。ヴォウジェSE。不変のヴォウジェが変わったのはなぜか。レイズ広報・ベルサスのプロデューサーである小角氏に聞いてみた。
「それこそ時代の変化に対応するため、です。わかりやすい例を出すとすればクラウン。王道で象徴的だったクラウンがあそこまで変わったのも今の時代に合わせてのことでしょ。そもそもヴォウジェはミニバン全盛期の真っ只中で生まれ、ナローなサイズでいかに立体感を生み出すかを追求してきたモデルなんです。今回のヴォウジェSEはSUVや輸入車に似合う味付けを施したもの。時代的にSUV版ヴォウジェがあってもいい」。
だから細部の味付けこそ変われど、実はトップの断面デザイン自体はヴォウジェSEとヴォウジェは同じ。側面での高低差の付け方や開口の表情こそ別デザインだが、その骨格自体はヴォウジェのそれを継承している。
「ファッションでもそうですが別仕様に価値が出るのは、まずその元が王道でテッパンであることが大事で。例えばボルクレーシングであればTE37があるから、その進化版にも価値が付く。ずっと最前線で支持を受けてきたヴォウジェは、そのテッパンと呼べるだけの資格があるんじゃないかと思うんです。だからこそ今、ヴォウジェSEを作ったんです」。
ヴォウジェが定番になった今こそ、もうひとつのヴォウジェSEに意味がある。ひと目でヴォウジェとわかる雰囲気だが、スポークサイドのデザインを大きく刷新し、同じフェイス断面でもなめらかだったヴォウジェに対し、ヴォウジェSEは直線的でシャープかつスポーティだ。
高級感重視なヴォウジェに対し、ヴォウジェSEはスポーツ感が軸。なるほどSUVに最適。

当時はまさに時代を先取り平面と曲面を融合/STRATAGIA VOUGE



ヴォウジェの伝統を守り、そして進化/VOUGE SE






STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年7月号 No.355より
