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まずは視覚的防犯効果の高いLEDスキャナーを!
アルファード&ヴェルファイア、ランドクルーザーやレクサスといった高級車の車両盗難が、多くのメディアで取り沙汰されている。特に近年増加しているのが、エンジンを強制的に始動させ駐車場からクルマそのものを盗んでいく手口。その代表的な手法が、車両やスマートキーの電波をキャッチしてドアの解錠からエンジンの始動までを可能にする通称『ゲームボーイ』と呼ばれる機器の使用や、車両内の電子系ネットワーク=CANにアクセスして強制的にエンジンをかけられるようにする『CANインベーダー』などによる車両盗難。そんな状況もあり、「セキュリティのことが聞きたい」「セキュリティの見積もりをお願いしたい」といった問い合わせが非常に増えていると話すのが、大阪府東大阪市に店舗を構えるエムズスピード。そんな同社の大石さんに、最新の手口にどう対処すればいいのか? まず必要なことは? 最適なセキュリティ選びについて聞いたみた。
「多くのお客様はネットやYouTubeなどでセキュリティに関する情報をインプットした状態で見えられます。そのうえで、50万円、60万円のシステムを組まないと防犯対策としてのは効果が薄いのでは? と感じられている方が多いようです。もちろんセキュリティを強固にすればするほど防犯対策は高まりますが、それよりもまず導入してほしいのがコレ。LEDスキャナーです」

「たとえば駐車場でランドクルーザーが3台停まっています。そのうちLEDスキャナーが点滅している車両があった場合、もし窃盗団の立場ならLEDスキャナーが付いていない車両を狙いますよね? 窃盗団からしたら、短時間かつ確実に盗むことを考えるはずですから、セキュリティが付いていそうなクルマは避けるはずです。あくまでも視覚的防犯効果ですが、車両盗難の危険度が100%から50%に落ちる、まずはそこから考え、それからどんなセキュリティが必要なのかじっくり考えるのがファーストステップだと思います」
駐車環境、使用パターンを考えたセキュリティの選択
「最近の車両盗難手口である『CANインベーダー』や『ゲームボーイ』は、秒でクルマごと盗む手口ですので、クルマが駐車されている状態から、エンジンを始動させない、乗り逃げされない、動かせないということが重要になってきます。市販のセキュリティシステムの多くは、イモビライザーが標準装備され、そこにアンサーバックのリモコンや、様々なセンサーをオプションで追加できるというパターンが主流ですが、まずクルマを停める駐車環境をきちんと把握することが重要です。例えば住宅街の駐車場の場合、セキュリティのサイレンに抵抗感がある方もいらっしゃいますし、誤作動によって近所迷惑になる懸念もあります。逆にサイレンを鳴らすことで確実に威嚇したいという考え方もありますが、その辺を考慮し、実はサイレンが必要か不要かが大きな分かれ道になります。サイレンが不要であれば、イモビライザーが基本となるので、エンジンを始動させないためのセキュリティがまず選択肢になります。それであれば、いまセキュリティで主流になっているオーサーアラームのイグラ2などであれば、製品代10万円にLEDスキャナー、そこに取り付け工賃なども含めて13万円程度。お客様がクルマを使用する環境次第ではコレで十分な場合もあります」
バッテリーあがりが急増!? セキュリティ取付による電力消費問題
「最近のセキュリティシステムの多くは、機能性に優れたオプションを数多く用意しています。サイレンもそのひとつですし、アンサーバックのリモコンや、各種センサーなどいろいろあります。それを追加していくことで問題になるのが消費電力です。セキュリティは基本的にエンジンが始動しない状態でも作動するため、バッテリーの電力を常に消費している状況です。最近のクルマの多くは通信によるコネクティッドサービスなど、実は見えない部分でクルマに電力が常にかかっている状態です。セキュリティなどが付いていない状態でも暗電流(エンジンOFF状態でも常時電流が流れる待機電流)が高くなっており、さらにHEV(ハイブリッド)やPHEV(プラグインハイブリッド)などは、バッテリー自体の基本設計が小さくなっているので、セキュリティだけでなくドライブレコーダーの駐車監視モードなどでもかなりの負担になっています。毎日、日常的にクルマを運転される方であれば、エンジンをかけることでバッテリーが充電されますが、月に数回程度しかクルマに乗らないという方は注意が必要です。たとえば“毎週末必ずドライブしているので大丈夫です”という方であっても、今週末は家族で電車でお出かけ! ということになりますと2週間エンジンをかけないことになります。場合によっては1カ月間エンジンをかけないということも。そういった状況下で、暗電流の負荷が大きいセキュリティなどが付いていると、結果的にバッテリーあがりの原因になってしまう場合もあります。そういった事も踏まえて、どんなセキュリティが必要なのかをお客さまとお話しさせていただいてます」
暗電流1mA以下をクリアしたセキュリティシステム「Z-GUARD」
「一般的なセキュリティの暗電流が10mA程度だと言われています。ただこれはひとつのセキュリティの暗電流ですので、オプションを追加すれば暗電流が増えていくことになります。そんな中、画期的な暗電流1mA以下を達成したのが、今年4月にJSCから発売された『Z-GUARD』です。最新の半導体LEDを採用することで、電力の安定化、さらに暗電流1mA以下を達成しているのですが、何よりも大きな特徴が、エンジンの始動を無効化するシステムをスマホにインストールしたアプリでON/OFFできるということ。Bluetoothでスマホとセキュリティをつなぐ設計で、オートモードではスマホを持ってクルマから離れるとセキュリティが起動しエンジンの始動ができなくなります。逆にクルマに近づくとセキュリティが解除され、エンジンが始動するようになります。いまセキュリティに求められる、エンジンを始動されない、乗り逃げされない、動かせないを効率的に実現できるシステムというわけです。現在は、トヨタ車・レクサクス車専用ですが、スズキ・ジムニーやダイハツ・アトレー用なども開発予定です。さらにドアノブのロック機構や専用リモコンを追加したモデルの発売が予定されているなど、さらなる拡張性も期待できるアイテムです。いまセキュリティ導入を検討しているなら、自信を持ってお薦めできるセキュリティです」

【Z-GUARD-Ⅰ】
■価格:6万3800円 ■適応:40系アルファード&ヴェルファイア、60系プリウス、ランドクルーザー250/300、30系アルファード&ヴェルファイア、ランドクルーザー150、200系ハイエース、ハイラックスなど
使用環境に合わせてオート/マニュアルモードを選択可能












現在も続いてる長い納車待ち! だからこそ車両盗難対策を!

【エムズスピード大阪】



住所:大阪府東大阪市三島3-8-7
電話:0570-088-870
営業時間:10:00~18:30
定休日:火曜日
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]