ジムニーでの雪山走行時の心得、まずは装備と操作の知識
今年、ウインタースポーツを楽しむ者にとってはかなりの当たり年。降雪量が多く、ここ数年雪不足に悩まされていたスキー場は、かなり豊富な状況。同時に、スキー場までの一般道路もかなりの降雪状態となっている。基本的に、ジムニーは4WDなので雪道などの滑る路面でのアドバンテージは、一般的な車両より高い。しかし、それなりの装備と知識を持っていないと、安心安全に走ることはできない。「4WDだから大丈夫」という発想は、危険なのだ。
雪道ドライブの基本は、必要な車両装備と、素早い操作ができるポジションと、危険を早く察知するための目線だ。まずは必要な装備から解説していこう。必須なアイテムとして代表的なのがスタッドレスタイヤ。雪山に行く頻度が低いことから、「チェーンでいいや」という人も少なくない。しかし、ここで問題が一つ。チェーンを装着するタイミングと外すタイミングだ。路面状況や天候、気温などを考慮して判断すべきなのだが、これは経験値が高くないと判断を誤る。その場合一気に危険度が増してしまう。
賛否両論あると思うが、筆者的にはスタッドレスで対応しきれない凍結路面が続いた場合の、リーサルウェポンとしてチェーンを使用すべき。夏タイヤにチェーンという組み合わせはオススメしない。スタッドレス使用時にもいくつか注意点がある。
溝の深さと何年使用しているタイヤなのか?と空気圧だ。スリップサインは一般的に知られているが、その前にスタッドレスの使用期限を示すプラットホームという表示がある。ここが露出につながっているスタッドレスは雪道で性能を発揮しない。
更に、筆者の経験上3年経過でゴムの劣化が始まり、5年目で終了と判断している。そしてスタッドレスの空気圧は、車両の設定空気圧より若干低めがグリップを高く感じ、扱いやすい。さらに、タイヤの特性上の話だが、太めのタイヤより細めのタイヤの方が指向性が強く、路面に対しての接地圧が高いのでコントロールしやすい。
他にも寒冷地用のウォッシャー液や、降雪時に雪を下ろすデッキブラシなどがある。これらの装備は、なかなか現地調達というようなことはできない。事前に準備することで、安全を確保しよう。
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]