文句なしにカッコいい!明電舎の自動運転装置『ドライブロボットTYPE-i』はカーボンフレーム採用【人とくるまのテクノロジー展2022】

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明電舎というと電力・エネルギー関連のイメージが強いが、モビリティ分野においては電動車に関わるコンポーネント、それに試験システム・計測システムに強みを持つプレイヤーである。そんな明電舎が、文句なしにカッコいい自動運転装置『ドライブロボット TYPE-i』を展示していた。
TEXT&PHOTO:川島礼二郎(KAWASHIMA Reijiro)

自動車の電化や先進運転支援システムADASの進化により、シャシーダイナモベンチにおける試験は複雑化の一途をたどっている。そんな今に相応しい、斬新かつ高性能な自動運転装置が明電舎ブースに展示されていた。それが『ドライブロボット TYPE-i』。ご覧のように、なんとカーボンフレームを採用している。さらに全体の軽量化と部品点数の削減により、重量は業界最軽量となる23.5kgを達成。これは従来品比で54%減!という驚異の軽量化を達成している。

説明してくださった電動力ソリューション営業・技術本部モビリティT&S部ソリューション企画課の七嵐沢朗さんは「カーボンフレームの採用などにより大幅な軽量化が実現しました。フレームの強度が増したこと、それからヘッドレスト・床・シート背面の三点固定とすることで、シッカリと、それも簡単に固定できるようになっています。カーボンフレームの美しさは目を惹きますが、この作業性の高さこそが『ドライブロボット TYPE-i』の特徴なんですよ」と教えてくれた。

取り付け作業を簡単かつ短時間にするハーネスレス仕様

また、アクチュエーターのハーネスを廃したことで、誰でも簡単にミスのない取り付けが短時間できるようになった。設置時間はわずか5分であるというから、これはセッティング作業時間の短縮に繋がる。

装置の移動が容易だから、複数のシャシーダイナモメーター設備で装置を共有できるのも、『ドライブロボット TYPE-i』の長所である。

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著者プロフィール

川島礼二郎 近影

川島礼二郎

1973年神奈川県生まれ。大学卒業後、青年海外協力隊員としてケニアに赴任。帰国後、二輪車専門誌、機械系…