自動車ニュース テクノロジー プレスリリース 車の知識 クラウン トヨタ・新型クラウン(クロスオーバー)のサスペンションを眺めてみる 2022.07.20 21:33 by Motor Fan illustrated編集部 この記事の画像をもっと見る(全6枚) まさかの4車形で登場した新型クラウン。まずはクロスオーバーから登場する。発表会場で実車のサスペンションを撮影してきた。 連載サスを眺める INDEXリヤサスペンション:マルチリンク式フロントサスペンション:マクファーソンストラット リヤサスペンション:マルチリンク式 左側リヤサスペンションを後方から。手前に見える2本のリンクは、下の大きなものがロワーリンク後側、中の細いものがトーコントロールリンク、上の湾曲しているのがアッパーリンク後側。すべて鋼製板金構造。ご覧のようにトーコントロールリンクは後輪操舵機構に接続される構造。トヨタ呼称ではDRS:ダイナミック・リヤ・ステアリング。なぜかリリースにもカタログにも目立った記載がない。 同じ部位をさらに下から眺めたところ。ダンパーとばねは別軸配置で舟形のロワーリンク後側に載せられる。ダンパーは少々の内傾としてストロークを稼ぐ設計。 同部位をナックル側に寄ってみたところ。ばねの下側にはリンクとの干渉接触を軽減させるためか、樹脂製のカバーらしきものが巻かれている。ナックルはアルミ合金製で、複雑な形状。トーコントロールリンクとの接続点であるボールジョイントが後端に見て取れる。わかりづらいが、アッパーリンク2本の接続点はストローク時にトーインとなるような軸配置にされているようだ。 フロントサスペンション:マクファーソンストラット 右側フロントサスペンションを前から。ロワーアームは鋼製の板金溶接モナカ合わせ溶接構造。ボールジョイントはねじ締結3点留めで、ナックル側のキングピン軸と干渉しないようにレイアウトされている。写真からは見えないが、ロワーアームのブッシュ前側は水平軸、後側は垂直軸。後側は横力が入力されたときに変形を許容してトーアウトとし、旋回安定性と乗り心地の両立に寄与する。アンチロールバーリンクはストラット外筒に接続する。ナックルはアルミ合金製。 右側フロントサスペンションをうしろから。パワートレインが横置きになったことから、懸架装置は常道のストラット/タイロッドはうしろ引き配置となった。タイロッドエンドは直線形状。狭いところをかいくぐっていくアンチロールバーの行き先が見て取れる。リンクとのレバー比は1:1を確保できているようだ。 連載 サスを眺める プレスリリース 2023.01.29 トヨタ・ランドクルーザー[300系]のサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.28 日産・新型セレナ[C28型]のサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.27 レンジローバーのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.26 日産アリアのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.25 日産フェアレディZのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2022.07.20 トヨタ・新型クラウン(クロスオーバー)のサスペンションを眺めてみる 連載の記事一覧へ テクノロジーの関連記事 トヨタ クラウンの厳選中古車物件情報 中古車トップ 【注意】 自動車カタログ・厳選中古車情報に掲載されている写真は、年式やグレードの違う車種が含まれます。掲載されている写真はそれぞれの車種用でないものも含まれています。また、対応は年式やグレード、 装備などにより異なる場合があります。購入の際は必ずご確認ください。 商品の価格・仕様・発売元等は記事掲載時点でのものです。商品の価格は本体価格と消費税込みの総額表記が混在しております。商品を購入される際などには、メーカー、ショップで必ず価格・仕様・返品方法についてご確認の上、お買い求め下さい。 購入時のトラブルについて、出版元・編集部は一切関知しません。また責任も負いかねます。