三菱自動車らしさを支えるポイント
三菱自動車のリアル展示会ブースでは同社が目指す技術開発の方向性が技術ポスターで紹介され、技術説明員が解説する。また、参考出品として昨年のアジアクロスカントリーラリー2022で優勝した「トライトン」のレプリカが展示される。オンライン展示会では各技術の詳細解説が紹介される。
(1)電動化技術
- 2050年のカーボンニュートラル表現を見据え、走行中に加えて、燃料/電力の製造、クルマの製造、廃却まで含めたLCA※1の考え方でCO₂排出量低減に有効なプラグインハイブリッドEV(以下、PHEV)を電動化のコア技術とし、世界各地の地域事情や顧客ニーズに応じて、PHEV技術を活用したHEVやBEVを提供していく。
- 環境性能、EV性能に加えて、三菱自動車らしい操縦安定性と走破性にこだわったPHEV技術が強化されていく。
※1 LCA:Life Cycle Assessment
(2)四輪制御技術
- 三菱自動車の四輪制御技術は、四輪のタイヤの能力をバランス良く最大限に引き出し、どんな場面でも”意のままの操縦性”と”卓越した安定性”を表現する技術で、Response「人の感覚に遅れない応答」、Linearity「人のイメージに合う動き」、Resilience「レスポンスとリニアリティを損なうことなくドライバーの要求操作に粘り強く応答する」の3点に注目して開発されている。
(3)耐久信頼性技術
- 新型車開発やモータースポーツ活動を通じて世界のあらゆる路面と環境で培われた設計思想で、私たちが遭遇するどんな環境においても、無事に帰ることができる頑丈なクルマを目指して開発が推進される。
- 三菱自動車は愛知県岡崎市の技術センターや北海道東部の音更町にある十勝研究所に、世界の厳しい自然環境や路面を再現したコースや試験設備を有している。こうした環境下で過酷な試験を行い、そのフィードバックが設計に活かされている。
(4)快適性技術
- 家族や仲間と共に、刺激的で愉しい時間を過ごしたくなる車内空間となるよう、日々進化するIT技術を活用した運転サポートや、音響、おもてなし機能をはじめ、空調や日射コントロールなどにより、心地良い車内環境が提供される。
(5)安全技術
- 三菱自動車の製品開発においては、事故ゼロのクルマ社会を目指す安全理念のもと、安全技術の考え方として、交通事故を未然に防止する技術(予防安全)、交通事故による被害を軽減する技術(衝突安全)、工業製品としてハードウェア、ソフトウェア両面から想定される危機の回避(製品基本安全)の3つの自動車安全フレームワークを策定して取り組みが推進される。