神戸製鋼所、アルミ押出製品・加工品、サスペンション製品における低CO₂アルミ製品“Kobenable Aluminum”ブランドを発表

神戸製鋼所は、2024年に真岡製造所で第三者機関(DNV※1)による妥当性確認※2を完了し、低CO₂アルミ製品“Kobenable Aluminum(コベナブル・アルミ)をブランド商品として展開を開始したことを発表した。

神戸製鋼所は、長府製造所のアルミ押出製品・加工品、大安製造所のサスペンション製品においても、特定の顧客向けに第三者機関(DNV)による妥当性確認を終えたため、新たにブランド商品に追加された。アルミ押出製品・加工品、サスペンション製品におけるブランド商品の特徴は以下の3つ。

  • 特定の顧客向けに調達した低CO2原料であるグリーンアルミ地金の適用によるCO2削減効果をマスバランス方式※3が用いられ、その顧客向けのアルミ製品に割り当てることが可能
  • 従来と同様のプロセスで製造したものであり、同等の品質を維持
  • 神戸製鋼所が発行する低CO2製品証明書の提供が可能

“KOBELCO-X”について

KOBELCOグループは今中期経営計画(2024~2026年度)において、「魅力ある企業への変革」を取り組むべき目標に掲げており、これを実現するための変革「KOBELCO-X」を推進している。本件は以下のGXの一例である。

  • GX(Green Transformation) 低CO2アルミ製品“Kobenable Aluminum”を提供することで脱炭素に貢献

【注釈】

  1. DNV:
    GHG(Green House Gas)排出削減量、製品別GHG排出量の算定などを行う、第三者機関。
  2. 第三者機関(DNV)による妥当性確認:
    神戸製鋼所はKobenable Aluminum販売の為の管理規程を作成し、DNVはGHG Protocol等の基準やガイドライン及び神戸製鋼所とDNVで合意した加工流通過程の管理基準に基づいて、同社の管理文書が、同社の採用した基準に沿って確立していることを確認。
  3. マスバランス方式:
    製品の製造工程において、ある特性(例:低CO2)を持った材料・製品とそうでない材料・製品とが混在する場合に、その特性を持った材料・製品の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性を割り当てる手法。

キーワードで検索する

著者プロフィール

Motor Fan illustrated編集部 近影

Motor Fan illustrated編集部