九代40年の歴史を持つホンダのミドルラージセダン&クーペ。
日本は2.0ℓ直4ガソリンエンジンに発電用モーターと駆動用モーター、エンジン直結クラッチを組み合わせ、トランスミッションを省いた「スポーツハイブリッドi-MMD」を搭載したセダンのみ。
だが、中国では2.0ℓ及び2.4ℓの直4ガソリン車も選択可能。
北米向けはハイブリッドのほか2.4ℓ直4直噴及び3.5ℓ V6のガソリン車があり、このガソリン車にはスタイリッシュかつ実用性にも優れたクーペも設定されている。
こんなに良いクルマ、 なぜアピールしないんだ! 総合評価:8点
2016年5月のフェイスリフトでは、まずフロントマスクがやっとまともになったのが朗報だ。エンジン、駆動用モーターは、ともに出力を増強。アコードは中低速域の駆動は電気モーターで行われるから切り替わりの違和感が無いのが良い。静粛性も全般に向上している。一方、高速走行時にはエンジンが直接、車輪を駆動するが、その時もパワー感に不満はない。実燃費も20㎞/ℓ以上は余裕で走る。ボディの剛性が高められ、パワーステアリングの制御や振幅感応型ダンパーの構造などに見直しが入るなど、フットワークも磨き上げられた。安心できる操舵感、締まるところは締まった乗り味を実現している。依然として、高い快適性をキープしたままでだ。
(島下泰久著『2017年版間違いだらけのクルマ選び』〔草思社刊〕より)
最新刊『2018年版間違いだらけのクルマ選び』島下泰久著〔草思社刊〕