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  • 2018/09/16
  • 遠藤正賢

JTEKT系列の宇都宮機器が清原工業団地内にニードルローラーベアリング新工場を開設!

栃木へのNRB機能集約で開発期間短縮、生産コスト低減、トヨタ系列以外への拡販を狙う

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約5400m2の建築面積を贅沢に使い平屋構造とした宇都宮機器・清原工場の外観。各工程の課題抽出を容易にするとともに、レイアウトの自由度を高め改善しやすくするのが狙い
JTEKTのグループ会社で、トランスミッションやコンプレッサーなどに用いるニードルローラーベアリング(針状ころ軸受。以下NRB)の製造を担当する宇都宮機器(荒木惠司社長、本社:栃木県宇都宮市)が、宇都宮市内の清原工業団地内に、敷地面積45,980m2、延床面積6,448m2の清原工場を新設。8月21日に竣工披露・開所式を行い、関連企業・団体や報道陣に同工場を公開した。

 JTEKTグループが柱とする4つの事業のうちベアリングは年間4千億円超、売上の約3割を占め、中でもNRBでは世界第2位のシェアを獲得している。そのうち宇都宮機器の売上は年間78.1億円だが、これを2020年度までに約100億円へ引き上げるべく、約24億円をかけて清原工場を今年3月に竣工。

清原工場内の最終組立・検査工程エリア。安全性・作業性を重視したため通路の幅や設備類の間隔は広いものの、多能工化の推進で製造職員は39人に絞られたため人影はまばら

 同市内雀宮町にある本社工場および同県下野市内にある第二工場(閉鎖予定)の設備を移転するとともに、本社工場の空いたスペースにJTEKTグループ全体のNRB商品設計・試作・評価および生産技術開発の機能を集約することで、開発期間短縮および生産コスト低減を図っていく。

清原工場入口に展示されている、1953年の創業から現在までに宇都宮機器が生産してきたNRBの数々。同工場ではラジアル型が生産され、国内を中心に海外へも出荷される計画

 安全と環境に配慮したという清原工場の内部を実際に見てみると、2021年以降に拡張を予定しているということもあって通路の幅や設備類の間隔が広く、かつフォークリフトがライン内に進入するのを禁止しているため、非常に余裕があり事故のリスクが低い作業環境、という印象。

 一方で断熱性が高い二重構造の屋根は低く、その中には天窓が随所に設けられるなど、機器類ではなく建物の基本設計から省エネに取り組んでいることがうかがえた。

日本全体の軸受品種別シェア(左)および、JTEKTグループにおける業種別NRBシェア(右上)、使用部位別シェア(右下)。トランスミッションとステアリングで過半数を占める

 JTEKTの宮崎博之専務は開所式の席で、「競合が多く技術のコモディティ化も進んでいるためコストの重要性が高いNRBの分野で、売上とシェアを拡大するには、より良いものを早い段階で納入先に提案できるかが重要」とコメント。栃木への機能集約によって、トヨタ系列以外の自動車メーカーにも販売を拡大していく狙いを明らかにしている。

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