神戸製鋼所は、2010年にインドの建設エンジニアリング最大手で産業機械なども手掛けるラーセン・アンド・トゥブロ社(LARSEN & TOUBRO:L&T社)と合弁(当社49%出資)で、LTKM社を設立した。 2019年には、神戸製鋼所がLTKM社を完全子会社化したことに伴い会社名をKobelco Industrial Machinery India(KIMI)とし、以来、KIMIはインドおよび周辺地域におけるタイヤ・ゴム機械(ゴム混練機、ゴム押出機※1)の製造、販売拠点として着実に事業を拡大している。近年、特にインド市場は自動車の生産増加に伴いタイヤ・ゴム機械の需要がさらに拡大しており、今回の拡張投資により更なる生産能力強化と事業成長が図られる。
併せて、工場拡張に伴いKIMIに非汎用圧縮機※2用の生産設備が新たに設置される。現在、非汎用圧縮機は日本、米国、中国、韓国に生産拠点を有しているが、将来的なエネルギー転換に関連する市場拡大とコスト競争力強化、インドを始めとした将来的な中近東・アフリカ市場への進出、また近年顕著になりつつあるカントリーリスクの低減に向けて生産拠点の多様化を図るべく、今回の拡張投資によりインドでの生産を開始し事業の強化が推進される。
また、今回の拡張投資に先立ち、2025年1月にKIMIチェンナイ支店としてKobelco Machinery Global Capability Center, Chennai(KMGC, Chennai)を開設し、タイヤ・ゴム機械、非汎用圧縮機を中心とした設計・開発業務が開始されている。