連載

特集「天才タマゴ」TCRエスティマをいま再解釈する

あえて“エスティマ”ではなく“ルシーダ/エミーナ”

かつて“天才タマゴ”の名で一世を風靡した初代エスティマ。その影で、確かに存在していたもうひとつの選択肢――それがエスティマ・ルシーダ/エミーナだ。

ベースは同じTCR系。だが、全幅を抑えた5ナンバーサイズという成り立ちから、当時は「実用派」「ファミリー向け」という文脈で語られることが多かった。しかし今、あらためて向き合うとどうだろう。この絶妙なナローボディこそ、スタンスを際立たせる最高のキャンバスなのではないか。

今回の1台は、ルシーダをベースに“高級セダンの空気感”を注入した意欲作。フロントグリルには30セルシオ純正を移植。丸みを帯びたボディラインに、あの威厳ある横桟が加わることで、一気にクラス感が跳ね上がる。単なる流用ではなく、あくまで“純正然”と見せるフィニッシュが肝だ。

ボディカラーは落ち着きと艶を両立するブロンズ系。派手さではなく、深みで魅せる色選びがセンス抜群。車高はしっかり落とし込みつつも、ただ低いだけでは終わらせない。深リムホイールを飲み込むフェンダーライン、寝かせたキャンバー角、そして絶妙なツラ合わせ。ナローボディだからこそ生まれる“タイヤの張り出し感”が、このクルマの色気を何倍にも引き上げている。

ヘッドライトやテールの処理も抜かりない。スモークやブラックアウトで輪郭を締め、丸目の優しさにほんの少しの緊張感を加える。ミニバンというより、ロー&ワイドなラグジュアリークーペのような佇まいだ。

思えば2011年当時、こうした“セダン文脈をミニバンに落とし込む”アプローチは新鮮だった。そして令和の今、それはネオクラ的な再評価のど真ん中にある。兄弟車であるエスティマとは似て非なる存在。ルシーダ/エミーナという少しマニアックな立ち位置が、逆に個性として際立つに違いない。

もしかしたら次に中古車サイトで検索窓に打ち込むのは、“エスティマ”ではなく“ルシーダ”かも!?

TOYOTA・エスティマ ルシーダ(TCR11G・平成9年式)
フロントバンパーは、エボリューションのルシーダ用とオートクチュールの30セルシオ用をニコイチ加工。
R35スカイライン純正を流用したドアミラー。下部の純正樹脂部分を、あえてそのまま残した。
レンズ表面をスモークペイントでブラックアウトしたテールレンズ。内部はフルLED仕様だ。
汎用のプロジェクターレンズを埋め込んだヘッドライト。コーナーのウインカーはLED加工。
サイドには所属チームLASTLYのステッカーチ ューンが施される。さり気なくスポーティに。
ウインドウはグリーンハーフミラーフィルムで鮮やかに演出。ブロンズカラーとの相性も抜群。
段付きリムを採用するホイールはレオンハルトラーゼンの20インチ。オバフェン×深リムのマッチングで、足元の重厚感を高める。
プロジェクトμのブレーキキットはキャリパーをグリーンに塗装。さらにTOYOTAロゴを新たにプラス。ローターはスリット入りを選択。
最近のクルマの多くがディスプレイオーディオを採用。インパネにメインユニットを設置するという形も新鮮。
ラゲッジにはロックフォードのスピーカーとサブウーファースピーカーを立体的にレイアウト。メカメカしいパワーアンプの存在も力強い。

OWNER なべたかさん

Specification
⚫️エアロ : F/S/R=ワンオフ
⚫️ホイール :スーパースター・レオンハルトラーゼン(20×F9J、R9.5J)
⚫️タイヤ:F/ネクセン、R/クムホ(225/30)
⚫️エクステリア : ヘッドライト&テールレンズ= 後期純正加工、ドアミラー=R35スカイライン純正、オーフェンダー&デカール=ワンオフ
⚫️インテリア : ステアリング=イタルボランテ、インパネ=ワンオフ、シート& 各部張り替え、オーディオ作り込み
⚫️サスペンション: エアサス=ACC 加工
⚫️マフラー:ワンオフ
⚫️ボディカラー:オリジナルブロンズ(全塗装)

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