現行型3シリーズは日本発売から7年目

2018年2月にワールドプレミアされた7代目の現行「G20(セダン)」型「BMW 3シリーズ」。そのワールドプレミアから約8年となる2026年3月、次期型でEVモデル「i3」がデビューを果たし、内燃機関(ICE)も含めると、今年から来年にかけてが8代目への移行タイミングとなりそうだ。
次期型の話が出始めると、中古車ウォッチャーならずとも現行型の動向が気になる方も多いだろう。一般的に、新型車の中古車流通量が増えるのは、1回目の車検(3年目)、2回目(5年目)、3回目(7年目)など、車検前のタイミングといわれている。今回のお題であるBMW3シリーズは、現行型も日本発売から7年を経過した。

2026年3月現在、G20型の流通量は400〜500台程度となっているが、まさにこれから中古車流通量が増える可能性があり、買い時を迎えている。
2019年1月に発表されたG20型は、全長4715mm×全幅1825mm×全高1440mmで横幅制限1850mmの機械式立体駐車場などにも入庫できる。5.3mという最小回転半径(4WDのxDriveは5.7m)による小回り性能の高さを享受できる。

エクステリアには、最新のBMWデザイン言語が反映されている。「キドニーグリル」とヘッドライトをつなげたように見える顔つき、お馴染みのCピラーの「ホフマイスターキンク」をドア側ではなく、ボディパネル側(Cピラー)に一体化させるなど、すっきりしたリヤビューが印象的だ。
BMWらしく運転席側に操作系、表示系を傾けたコクピットは、新しい表示、操作コンセプトである「BMW Operating System 7.0」を含めた「BMWライブコクピット」を搭載している。

もちろん先進安全装備も充実していて、高性能3眼カメラやレーダーによる衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールのほか、60km/h以下の高速道路のハンズオフ機能付渋滞運転支援は日本初だった。
現行の狙い目は2019年式だが、2025年式の登録未使用車も

G20型の2026年3月末時点での中古車平均価格は350万円程度となっている。狙い目は2019年式で270万円以下でも選択肢は多い。2.0リッター直列4気筒ターボガソリンを積む「320i」が一番多く、2.0リッター直列4気筒ディーゼルと4WDの組み合わせになる「320d xDrive」が続いている。グレードでは「M Sport」が一番人気で、素の「Standard」も多く流通している。また、2019年式でも走行距離5万km以下の個体も選べる状態にある。
一方、2025年式も数多く流通しているのが興味深い。その大半が走行距離0.1万〜1万km未満のいわゆる登録未使用車となっている。輸入車は、一般的にナンバーが付いた時点で15〜20%価格が下落することが多く、重量税や環境性能割などの税金、諸費用などをすでにディーラーやショップなどが支払い済みであるため、希少車種でプレミアが付いているモデルをのぞき、新車よりも買い得があるのが一般的だ。グレードや個体により差はあるものの、2025年式の登録未使用車と新車を比べると、その差額は約170万円超となっている。
先代のF30型の中古車平均価格は120万円前後

よりお得に3シリーズを買うのなら、2012年に登場した先代の6代目「F30」型を狙う手もある。日本向けのボディサイズは、全長4625mm×全幅1800mm×全高1440mm。日本仕様は、アウタードアハンドルを薄くし、サイドインナーフェンダーの形状変更により全幅を1800mmに抑え、機械式立体駐車場などに対応している。
F30型も衝突被害軽減ブレーキ、ストップ&ゴー機能付アダプティブクルーズコントロール(初期モデルやベースグレードをのぞく)などの先進安全装備が用意されているほか、クリーンディーゼルも絶大な支持を集めた。
中古車流通量は、400台前後と十分にあり、平均価格も120万円程度と比較的リーズナブルだ。2013年式がボリュームゾーンで、価格帯は50万〜130万円、走行距離5万〜7万kmくらいの物件が多くなっている。

パワートレインは、主力の2.0リッターガソリンの「320i」と2.0リッターディーゼルの「320d」が大半を占めているが、3.0リッター直列6気筒ガソリンターボとモーターを組み合わせた「アクティブハイブリッド」も多い。1.5リッター直列3気筒ガソリンの「318i」も流通している。なお、JC08モード燃費は16.5km/Lで、燃費重視というよりも速さが印象的なハイブリッドだ。グレード別では「M Sport」が最も多く、60〜70%ほどを占めており、「Luxury」が15〜20%程度で続いている。
F30型はエンジンオイルや冷却水漏れに注意

F30型の中古車価格は下落傾向にある一方で、10年を超える個体も多く、エンジンオイル漏れ、冷却水の漏れ、ディーゼル車であれば煤の詰まりなどが要注意ポイントだ。整備済みの個体や定期点検記録簿がしっかり記録されている物件を狙うことが大切だろう。
当然ながら、信頼性や安心感を重視するのなら現行のG20型、価格重視であればF30型を軸に探すことになる。G20型なら狙い目は2019年式、F30型も走行距離3万km未満の個体もあり、価格だけでなく状態の見極めも重要になる。

