軽量ボディを実現するには1.5Lおよび2.0Lの改良版エンジン搭載が有力か

マツダが世界に誇るライトウェイトスポーツ、ロードスター次期型「NE」の最新情報を入手、予想デザインを制作した。

マツダ NDロードスター 

4代目となる現行型ロードスター(MX-5)は、2015年に発売されており、実に13年ぶりの世代交代となる。

次世代ロードスター(NE型)は、合成燃料と組み合わせた電動化を採用する可能性が高いとマツダ・ヨーロッパの幹部が示唆していることがわかった。

マツダ NEロードスター 予想CG

マツダは次世代ロードスターを発表する準備がまだ整っておらず、現行NDは2020年代後半まで存続する予定となっている。それでも、後継車の開発に携わる関係者は、いくつかの興味深い情報を共有し始めている。

衝撃なのは、最終的な仕様はまだ決まっていないものの、NEのプロトタイプがすでに存在していることを彼らが認めたことだ。

マツダ・ヨーロッパの幹部であるデザインディレクターのジョー・ステヌイト氏は、ロードスターの中核となる要素は議論の余地がないと明言した。ドライビングプレジャー、軽量化、そして価格の手頃さは譲れない要素であり、彼の言葉を借りれば「パワートレーンに大きく依存する」という。

欧州デザイン責任者であるステヌイット氏は、次期ロードスターのエンジンに関する最終決定は「まだ確定していない」と明言している。量産型の最終デザインは決定していないようだが、今回予想CGは、すでに完成しているプロトタイプのものになる。

CGを見ると、ボンネットラインに合わせたシャープなデザインのヘッドライトを装備しているのが目を惹く。スポーツ感と立体感を融合させたボンネットデザインも印象的だ。側面ではAピラーラインに合わせたドアラインや、躍動感あふれるアンダーキャラクターラインが見られる。

重要なことは、ガソリンエンジン派であることを公言しながらも、次世代ロードスターには「何らかの形で電動パワーアシストが搭載される」可能性が高く、マイルドハイブリッドは「選択肢としては最小限」になるとわかったことだ。

スクープ班では、約3年前にマツダのロードスター開発関係者が、トヨタGR86次期型に関与というスクープをしているが、どうやらプラットフォームをGR86次期型と共有する可能性も出てきている。

ステヌイット氏はさらに、従来の4気筒ハイブリッドだけでは得られない静けさを持つと言い、プラグインハイブリッドシステムや、レンジエクステンダーEVといった、より深いレベルの電動化を示唆している。

欧州R&D責任者のクリスチャン・シュルツ氏は、「ロードスターのCO₂排出量を削減する最も簡単な方法は合成燃料を使用することです」と語り、これにより、マツダは「クルマのコンセプトを完全に見直すことなく、既存の内燃機関を使い続ける」ことができ、ロードスター本来の特徴である軽量で原点回帰的なキャラクターを維持できるという。

シュルツ氏はロードスターを「軽量構造、バランス、そして機械の純粋さ」を軸に設計されたクルマだと説明。その点を踏まえると、合成燃料は「非常に論理的な道筋」であり、「最も明白な解決策」だと彼は考えているようだ。

バッテリーは車両重量の半分を占める可能性があり、マツダは「車両のアーキテクチャを根本的に変更」する必要があるだろう。そのためには「非常に巧妙な設計、新素材、そして異なるパッケージング」が必要となる。

実は当初、GR86の開発にマツダのエンジニアが関与していたのは濃厚だが、プラットフォームを共有して兄弟モデルになることは想定していなかった。しかし、前述のとおり、開発に莫大なコストがかかるため、協業することになった可能性がある。

予想されるもうひとつのパワートレインは、SKYACTIV Zアーキテクチャをベースにした、より大型の2.5L直列4気筒ガソリンエンジンだ。これは昨年、CTOの梅下隆一氏が言及していたが、まだ決定的なものではない。

ただし、2.5Lエンジンは、定義上、1.5Lや2.0Lよりも重く、フロントの重量増加は、バランスとステアリングレスポンスに直接影響するため、簡単な選択ではないだだろう。

そこで第三に想定されるのが、軽量化を最大限にする1.5L、及び2.0Lの改良版だ。これなら車重1000kg以下も夢ではないと思われる。

次期型ではボディが拡大され、全長4000mm(+85mm)、全幅1750mm(+15mm)、全高1240mm(+5mm)と予想される。軽量化のためには、やはり1.5Lと2.0Lを維持する可能性が高いと思われるが、何らかの電動化はなされるのか、注目される。

ロードスター(NE型)のワールドプレミアは、2028年と予想され、価格は320万円程度〜、RFは410万円程度〜となりそうだ。