改良でフェイスまわりを刷新 取り回しや乗降性は好印象

もともとソリオの車名は、小型車のプラットフォームをベースに開発されたワゴンR+時代の〝ワゴンRソリオ〞(2000年12月)が最初。その後、11年のフルモデルチェンジを機に〝ソリオ〞となり、今につながるスライドドア採用の小型ミニバンへと生まれ変わった。

エクステリア

標準系、BANDITとも165/65R15とタイヤサイズは共通、全グレードで4.8mの小さな最小回転半径を実現する。全長/全幅/全高のスペックも全グレード共通となっており、街乗りに適した小まわり性能とコンパクトボディを実現している。ボディが短いため、多くの駐車場で気兼ねなくリヤゲートを全開にできるのも、デイリーユースでは見逃せないメリットだ。
フロントマスクは大きく異なるが、後ろ姿はBANDITと標準系で大きく差別化されていない。エントリーグレードを除き、15インチアルミホイール、ルーフエンドスポイラー、サイドアンダースポイラーが標準装備される。最小回転半径は4.8m。

このときに先代に対して全長を+80㎜、荷室床面は前後方向で+100㎜とし、後席スライドの中間位置でもスーツケース5個の積載を可能にするなどした。直近の改良は25年1月に実施。ソリオ/ソリオバンディットともに顔まわりのイメージを一新。パワートレインはマイルドハイブリッドの1タイプの設定とした。これはスイフトにも搭載する1.2ℓエンジン+CVTを搭載、ISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせ、燃費と走行性能の両立を図ったものだ。駆動方式はソリオの全グレード、ソリオバンディットともにFFとフルタイム4WDを用意する。

乗降性

機能面では、車線維持支援機能を標準装備とする衝突被害軽減ブレーキのデュアルセンサーブレーキサポートⅡを全車に標準装備。全車速追従機能をもつACC(アダプティブクルーズコントロール)も全車に標準装備され、一部グレードでは電動パーキングブレーキの採用により、停止保持機能付き(ブレーキホールド付き)としている。 実車はとにかく扱いやすさが印象的だ。ボディサイズが全長3810㎜×全幅1645㎜とコンパクトな上、最小回転半径が4.8mと小さいため、路地裏や手狭な場所での取り回し性が非常に秀逸だ。

インストルメントパネル

アナログの速度計と液晶ディスプレイを組み合わせたセンターメーターのおかげで、収納スペースが豊富で、かつノーズ位置の把握しやすい視界に優れたインパネになっている。

また適度な高さにセットされ、立った姿勢からラクに腰を乗せられるシート座面高により、乗り降りも実にしやすい。もちろん運転席で言えば、着座姿勢からの視界は広く明るいのも良い。室内空間は5名乗車の軽自動車に対するアドバンテージはやはり大きく、特に後席は横幅方向のゆとりが実感でき、シートも十分なサイズと厚みのあるクッションにより、快適で心地の良い着座感。後席は左右席が独立でスライドが効き、各々にアームレストも備える親切設計でもある。天井のサーキュレーター、ロールサンシェードなどもグレードにより設定される。

居住性

一方でラゲッジスペースは、左右別々に〝延長フロアボード〞が備わるほか、ラゲッジ側から後席のスライドとリクライニングの調節可能なレバーが後席背もたれの肩口にあるのが便利だ。走りもこのクルマのキャラクター、用途に見合ったセッティングと言える。いたずらにパワフルさを表現したものではなく、日常的な用途でジワリと加速してくれ、そのままあくまでも穏やかな定常走行に移ってくれる……そんな印象。通常の走らせ方であれば音、振動についても気にならないレベルを保つ。そのおかげもあり、乗り心地に粗さを感じることはなく、総じて快適なドライバビリティをモノにしている。

うれしい装備

エントリーグレードを除き、リヤドアのサンシェード、左右分割アームレスト、前席背面のパーソナルテーブルなど装備が充実。子どもであれば立てるほど広いスペースをリビングのように満喫できる。
ラゲッジ側からシートを動かせるよう、リヤシートのスライドやリクライニングの操作レバーが肩部に置かれる。積載物に合わせて無駄のないアレンジを大きな力を使うことなく簡単に実現できる。
月間販売台数   4369台(25年5月~10月平均値)
現行型発表    20年11月(一部仕様変更 25年1月)
WLTCモード燃費  22.0㎞/ℓ※FF車

ラゲッジルーム

表裏でソリオとソリオバンディットが表紙になった〝両A面〞の紙のカタログは今どき貴重で、内容も細かく、QRコードでもアクセスできるが、それが不要なほど内容が充実している。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.173「2026年 ミニバンのすべて」の再構成です。

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