年式や距離にとらわれず精力的なメンテを心掛ける

スポーツカーが軒並み価格高騰の中、RX-8は比較的手頃な価格帯で品数も多く、ベース車として再注目されている。
ただし、必要なメンテナンスを怠っているクルマも多く、ベース車選びは一概に年式や距離でコンディションを判断できない難しさもある。
「後期最終型でも10年を経過していますし、経年劣化やコンディション低下を察知してリフレッシュしていく心構えが必要。中でも注意していただきたいのは、中古車で買ったばかりという状況。
距離の少ない後期型ならトラブルは少ないと考えがちですが、前オーナーが無頓着にレシプロ用エンジンオイルを使っていてアペックスシールのカーボンロックを起こすケースもあります。まずはロータリーチューナーのもとでコンディションチェックして現状把握するのが先決」
とは、藤田エンジニアリングの藤田儀晴代表だ。
ここではRX-8でトラブルが生じやすいポイントをピックアップ。愛車の調子を維持するための参考にしていただきたい。
RX-8で走りを楽しむなら、エンジン周辺を入念にチェック!

暖気後に始動性が悪い場合は圧縮低下の可能性が濃厚。リビルトエンジンが130万円台と大幅高騰しているため、150万円〜で仕上げられるオーバーホール&ポートチューンでリフレッシュに取り組むのがベストだ。

前期型はイグニッションコイルが弱いので、対策部品でのリフレッシュがマスト。また、プラグの固着でアルミハウジングまでダメになることもある。プラグと併せて点火系のリフレッシュを施しておくと安心。

アイドリング不良を起こす原因は、ブローバイガスでのエアフロの汚れが大半だ。パーツクリーナーで掃除してやると解決できるが、それでも症状改善しない場合はエアフロメーターの劣化の可能性が高いため、交換を検討する。


放置しておくと重大なトラブルに発展するのがラジエーターの劣化。カシメ部からの水漏れだけでなく、リザーバタンクとの接続部がもげてしまうケースもある。クーリング強化を兼ねて、市販ラジエーターへの交換がベター。

リザーバタンクが乳白色から黄ばんできているなら、水まわりトラブルにつながる兆候と考えるべき。リザーバタンク脱着時に、劣化しているラジエーターにダメージがおよぶことも多いので、セット交換が基本となる。

電動パワステはハンドルが右回転だけ重いなど、年数が経過した前期型を中心にトラブル事例が増えている。アース不良による動作不良が大半で、バッテリーから直接アースを引き直すことで改善するケースも多い。

パワーが出ない、吹け上がりが悪いといった症状で真っ先に疑いたいのは触媒トラブル。ダメージを受けて崩れてしまったセルが詰まりを起こすため、トラブルが生じたらメタルキャタライザーへの交換も検討。ECUのセッティングと併せて排気効率のアップを図りたい。


スポーツ走行で必須となるクーリングは周辺環境への配慮も大事。とくに前期バンパーは冷却効率が低いため、開口部の大きいフロントバンパーで走行風を取り込み、ダクト付きボンネットを用いて放熱しやすいようにする。
レスポンスアップには排気チューン!

排気チューンによって高回転まで痛快に吹けるロータリーならではの気持ちよさを手に入れることができるが、エンジン本体がノーマルのままで闇雲に排気効率を高めてもフィールダウンしまうので注意が必要だ。

藤田エンジニアリングでは排気抵抗を最小限に抑制。レスポンスアップを果たすφ50エキマニを設定しているが、チューンドエンジン専用品としている。
前期ミッションは油脂類で守る

油量の少なさから油温上昇でシンクロを傷めやすい前期型のミッションは安直に粘度を引き上げても冷間時のシフトフィールが悪くなるだけ。藤田エンジニアリングではシンクロシフトⅡのギアオイルを推奨している。

シンクロシフトⅡのギアオイルとともにギアオイル添加剤を使用すれば、シフトフィール向上とミッション保護が盤石となる。店頭にはモティーズやリキテックなどテストで認めたアイテムを取りそろえている。
藤田エンジニアリング(FEED)デモカーRX-8 仕様内容

クーリングやブレーキ、フットワークと安心して走りが楽しめるパッケージングの構築にこだわった。ストリートユースでの快適性もしっかりとキープ。17インチがリリースされたばかりのADVAN Racing GT BEYONDを装着。18インチより軽さを引き出せ、滑り出した際の挙動も穏やか。走り込みにもうってつけ。
■FEED エアクリーナー/エキマニ/ECU/L.S.D./全長調整式車高調(F 14㎏/㎜、R 12㎏/㎜)/ブレーキキャリパー(F 4POT)
■RSE マフラー
■DRL ラジエーター
■マツダスピード オイルクーラー
■制動屋 RM550
■ADVAN Racing GT BEYOND(17×10J inset 30)
■ADVAN A050 G/S(255/40R17)
■アフラックス フロントカウル/サイドステップ/GTウイング……etc
■フジタエンジニアリング
大阪府堺市東区八下町1丁82-1
TEL072-258-1313

