“速さ”だけじゃ終わらせない!

信頼性まで作り込むA PIT流チューン

オートバックスグループのフラッグシップとして知られる“A PITオートバックス東雲“は、単なる量販店の枠を超え、チューニングやカスタマイズにも積極的に取り組む存在だ。

オーナーズミーティングやサーキット走行会の開催に加え、自社デモカーによる継続的なパーツテストを実施。そのフィードバックを活かしたオリジナルパーツを展開している点が、大きな特徴となっている。さらに、メンテナンスや車検といった日常サポートにも対応し、ユーザーのカーライフを総合的に支えている。

そんなA PIT東雲の人気メニューが、East CloudブランドによるECUチューニング『DELTA BOX』だ。これまでインプレッサ/WRX、レガシィ、レヴォーグ、スイフト、GR86/BRZなど幅広い車種に対応してきた実績を持ち、近年ではGRカローラ用もリリース。そして今回、待望となるGRヤリス後期モデルへの対応も完了し、GE16Eエンジン搭載車に向けた本格的なチューニング環境が整えられた。

現時点でのラインアップは、GRカローラ前期MT車とGRヤリス後期DAT車に限定されている。しかし、そこには明確な理由がある。A PIT東雲では、オリジナルパーツ開発において必ず自社デモカーで実走テストを行い、性能だけでなく信頼性まで徹底的に検証するというポリシーを貫いているのだ。

今回のDELTA BOXについても、十分なテストと検証が完了した仕様のみをリリース。安易に適合車種を増やすのではなく、確実に結果を出したものだけをユーザーへ届ける。その姿勢こそが、高い信頼感へと繋がっている。

気になる性能面では、GRカローラが最高出力345.9PS、最大トルク51.5kgmを発揮。GRヤリス後期DAT車はダイナモ測定上の制約こそあるものの、それでも325.8PS&55.5kgmという数値を記録している(ノーマル比:249.1PS/44.2kgm)。

チューニング内容は、各種制御マップの最適化に加え、ブーストアップも実施。ただし、単にピークパワーを追い求めた仕様ではない。過度なブーストによる扱いづらさや挙動変化を避けるため、トルク特性や耐久性を重視したセッティングが施されており、日常域から高負荷領域まで自然で扱いやすいフィーリングを実現している。

またDELTA BOXは、純正エアクリーナーに加え、イベンチュリー製カーボンインテイクやHKSスーパーターボマフラーTiといった構成を前提に開発されている。そのため、異なる吸排気仕様については事前相談を推奨。あくまでトータルバランスを重視する姿勢も、A PIT東雲らしいポイントだ。

施工は経験豊富なスタッフが1台ずつ丁寧に対応。燃料マップや点火マップの最適化に加え、ブースト圧をノーマル比で引き上げることで、全域にわたるパワー&トルクアップを実現している。それでいて、安全マージンをしっかり確保している点も見逃せない。さらに、シャーシダイナモ測定を含めても作業時間は約3時間から。日帰り施工が可能な手軽さも魅力と言える。

デモカーとして用意されたGRヤリス後期DATも、そのコンセプトを体現した1台だ。エクステリアにはHKS製ボディキットを装着。吸気系にはイベンチュリー製カーボンインテイク、排気系にはHKSメタルキャタライザーとスーパーターボマフラーTiを組み合わせ、エンジン性能を効率良く引き出している。

足回りには、A PITオートバックス東雲が木下みつひろ選手とテストを重ねて完成させた『HKSハイパーマックス ゲートスペック ピロVer』を装着。通常のゴムアッパーマウント仕様は32万7800円で、前期/後期ともに対応する。

インテリアも抜かりない。シートはブリッド製で、運転席にガイアスIII、助手席にストラディアIIIを採用。ステアリングには、“ドリキン”こと土屋圭市氏がカスタムオーダーしたナルディ・クラシック34φ職人コラボモデルを装着し、純正ステアリングスイッチ機能を活かすため、ナイトペイジャー製STバタフライやパドルシフターRSも組み込まれている。

こうしたトータルパッケージから見えてくるのは、「誰もが安心して楽しめるチューニング」を届けたいというA PITオートバックス東雲の思想だ。単なるスペック競争ではなく、実際に使うユーザー目線で開発と検証を積み重ねることで、高い完成度と信頼性を両立している。ECUチューニングに興味はあるものの、不安を感じているユーザーにとって、DELTA BOXは非常に有力な選択肢となるはずだ。

●取材協力:A PIT AUTOBACS SHINONOME 東京都江東区東雲2-7-20 TEL:03-3528-0357

「完全車検対応で筑波1分フラット」A PIT流のGR86バランスチューンが凄すぎる!

誰にでも乗りやすく、それでいて速い。A PITオートバックス東雲のGR86は、完全合法スペックのまま筑波サーキット1分0秒631を記録した実力派だ。次なる目標は分切り。市販パーツの検証を重ねながら進化を続ける、その挑戦に迫る。

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