現行型WRXでは国内初となるMTモデルに熱視線!

『東京オートサロン2026』のスバルブースでベールをまとい発表を待つWRX STI Sport # PROTOTYPE。

2026年の1月に開催された『東京オートサロン2026』でプロトタイプが初公開となった「WRX STI Sport#」が、4月9日、ついに限定600台の特別仕様車ながら市販化された。現行型WRX(VB型)では国内初となるMTモデルの登場に注目が集まっている。

アンベールされたWRX STI Sport # PROTOTYPE。

プロトタイプでは価格やボディカラーなどの詳細が伏せられていたが、正式発表でサンライズイエローのボディカラー設定や、STIコンプリートカーとしてはリーズナブルな価格設定に、スバルファンが湧いている。

発表直後にデモランを披露するほどその展開は積極的に行なわれた。

「S210」より260万円安は破格の価格設定

VB系のコンプリートカーとしては昨年S210が登場したばかりであったが、車両本体価格が税込870万円であったことを考えると、税込610万5000円というWRX STI Sport#の価格は破格といえる。

STIコンプリートカーの「S」シリーズとしては初のCVT車で、870万円というその価格とともに注目を浴びた「S210」。

現時点では唯一のWRXのMT車というだけで、その価値は高いのだが、バランスドエンジンやバランスドクラッチカバー&フライホイール、ブレンボ製フロント6POT、リヤ2POT対向ピストンキャリパー、専用チューニングダンパーなど、専用アイテムが惜しみなくおごられて600万円台という価格設定は素直に嬉しい。

WRX STI Sport #
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WRX STI Sport♯のリリース

そしてS210やWRXおよびレヴォーグの「STI Sport R-Black Limited II」に設定されているサンライズイエローのボディカラーが用意されている点も限定車の所有欲を満たしてくれる。

『シン・モーターファンフェスタ2026』会場に持ち込まれたWRX STI Sport # PROTOTYPEのサンライズイエロー車。

プロトタイプの時点では公開されていなかったが、イエローパーフォレーションのRECAROシートが装備されていた時点で察していたファンはかなりのマニアだ。

やはり『東京オートサロン2026』で発表されたWRXとレヴォーグの特別仕様車「STI Sport R-Black Limited II」に装着されるイエローパーフォレーションのレカロシートが「WRX STI Sport #」にも採用される(写真はWRX「STI Sport R-Black Limited II」)。

トランスミッションは「TY75」をセレクト

WRX STI Sport # PROTOTYPEのシフトレバー。

さて、注目の6速MTだが、基本的には北米仕様のWRXに搭載されているTY75型のミッションを流用しているとのこと。STIの高津氏も元々北米仕様には6速MTの設定があったため、国内に展開する際にも意外と苦労は少なかったと語る。

カナダ仕様のWRX。左ハンドルの6速MT車で、現地のベーシックグレードである「SPORT」。

実際に広報車として国内に用意されているカナダ仕様のWRX MTモデルのステアリングを握ったことがあるのだが、VAB型WRX STIなどに搭載されているTY85型の6MTと比較すると、シフトストロークも大きく、いい意味でゆるく乗れる味わいのあるトランスミッションだ。

カナダ仕様のWRX「SPORT」のコックピット。

シフトフィールに関しては節度感があるものの、ストロークが気になるユーザーにはSTIからアクセサリーとしてギヤシフトレバーが用意されている。

現代のAWDスポーツセダンとしては異例の1.5トン台を実現

50kgの差は走りの軽快感に如実に現れる。

そして、このTY75の6MTを採用した大きな理由のひとつとしては、軽量化が挙げられる。現代の衝突安全基準を満たすためとはいえ、大きくなったボディにクルマ好きからは「軽さ」を求める声も大きかった。

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開発責任者・小林正明氏もTY75採用の理由として軽量化を挙げている。

それに応えるかのように、WRX STI Sport#に搭載されるTY75はミッション単体で、TY85よりも30kg程度軽い。特にこれまでの国内仕様のVB型WRXはリニアトロニックCVTのみの設定となっており、STI Sport#のベースモデルとされるWRX S4 STI Sport R EXは車両重量が1610kg。一方WRX STI Sport#はなんと1560kgと50kgも軽くなっているのだ。

カナダ仕様のWRX。

これは前述のカナダ仕様の試乗でも体感できたが、とにかくボディの大きさからは考えられない軽快感を得られる。50kgの軽量化といえば、3代目WRX STIに設定されていた軽量モデルのスペックCとベースモデルの車重差と同じと考えると、軽量化の効果が如何に大きいかわかるだろう。

WRX STI spec.C

WRX STI Sport#はまさに現代のスペックCと言っても過言ではないだろう。販売は600台の限定で抽選となるが、この軽快さを手に入れることのできるユーザーが羨ましい! 抽選のエントリーは5月17日までとなっているので、WRXのMTモデルを熱望していたユーザーには、ぜひこの機会を逃さないでほしい。