エンジン内部を整える、“走るため”のアンチエイジング!

フリクション低減と耐摩耗性能向上で、本来の性能を取り戻す

一般的にはオイル添加剤と呼ばれるカテゴリーかもしれない。しかしウェアテックは「エンジン、ギヤボックス内部の摩耗を防ぐ再生保護トリートメント」と謳う。髪の毛のダメージを補修したりコーティングする意味で使われる“トリートメント”という表現を使うところに、彼らの主義・主張がある。

20年以上、トライボロジーの世界で活躍した熟練マイスター、トルステン・トルーテ氏が独立し、2021年にドイツで立ち上げたケミカルメーカー「ウェアテック」。彼らは瞬く間に、自動車ばかりではなく、海運(船舶)、風力発電、鉄鋼業などに使われる駆動システムで認められた。社会的インフラに関わる大規模事業において、ウェアテックが省エネルギー効果をもたらし、耐用年数を増加させれば、コスト削減が見込め、ひいては地球環境保護につながる。そんな社会的意義を持つ技術でもある。

そんなウェアテックが自動車に対して“トリートメント”するのは、エンジンやギヤボックス内部の摩擦面だ。もともと入っているオイルはあくまで運び役であり、ウェアテックの核技術である濃縮液(シリコンを主成分とした機能性シリケートフォーミュラ微粒子)が、速やかに摺動面へと到達する。そして駆動による温度と摩擦エネルギーが加わると、微粒子は金属表面と密着して、面が整えられ、フリクション性能に優れたシリケート層状膜を形成するという。トリートメントが髪の毛に浸透していって、ツヤツヤのサラサラになる感覚が、摺動面で発生するイメージだろうか。これを聞くと「テクノロジーを身につける」という意味での「WEARTEC(ウェアテック)」がすっと腑に落ちる。

コーティングされて平滑な摩擦面となれば、当然ながらフリクションは軽減し、気密性も高まる。工業製品の宿命である経年劣化や摩耗から守り、本来の性能通りに動かしてくれる。エンジンの性能として具体的に考えると、出力(トルク)性能や省燃費性能の向上をもたらし、長期的な信頼性と耐久性も高まる。結果としてフィーリングをよくする効果もあるだろう。

実際、ドイツ・ヴィスマール大学の研究用エンジンでのテストや、F&Lボーラ社製の大型船舶でのフィールドテストからは、機械的損失(摩擦)を低減させたことに起因する燃料消費量の減少が報告されている。付随してスムーズな作動感触や、潤滑油消費量の削減といった効果もあったようだ。

自動車用の製品は、エンジン専用のエンジンテックとギヤボックス専用のギヤテックに大別される。エンジンテックは660〜3500ccまで排気量に応じて3種類があり、テストに用いたG87型BMW M2には、2501〜3500cc対応の「エンジンテック3500」を使用した。この範疇にないエンジンの場合は、容量を微調整すればいい。なお、3500cc以上のエンジンについては、1500と3500を1本ずつ使用するケースが多いという。

このほかエンジンとミッションをひとつのオイルで共同潤滑するオートバイ用の「エンジンテック・モトラッド」も存在する。これらはオイル性能自体の邪魔はせず、単独で機能するので、ユーザー側は好みのオイルに適量を混ぜるだけでいい。ひとつの目安として投入後に1000kmほど走らせれば摩擦面はしっかりとコーティングされ、以後、3年、3万kmは今までと変わらずオイル交換をするだけ。連続したサーキット走行などシビアコンディションの場合は、1年または1万kmごとの再投入、またはオイル交換ごとに初期使用量の半分程度の追加が推奨される。

一方、ミッションやデフなどに投入するのがギヤテックシリーズだ。粘度の高いオイルへ投入するため、注射器のような専用容器を採用する。1本(10ml)でオイル量3.0〜8.0Lまでの各機構に対応し、投入することでフリクション低減と耐摩耗性向上を実現。結果としてギヤ鳴きが低減したり、シフトフィールが向上したり、さらにはデフの効きがよくなることもある。こうした効果を見込んで、セッティングツールとして使うチューナーもいるという。

総じて、摺動部の凹凸をコーティングして平坦にするという効果を考えると、時間が経って距離も進んだ、つまり摩耗したクルマやエンジンでは特に効果が期待できそうだ。しかし、劣化(摩耗)を抑えて初期性能を末長く維持するという意味では、新車への投入にだって大きな意味がある。長く乗ろうと考えて手に入れたクルマなら、早いうちに添加しておくに越したことはない。

エンジンやミッション内部のトリートメントは、決して飛び道具的なチューニングではない。価値ある大切なクルマを、気持ちのいい性能を維持したまま乗り続けるための、アンチエイジングアイテムである。

価格表
エンジンテック1500(排気量660cc~1500cc/60ml):5720円
エンジンテック2500(排気量1501cc~2500cc/100ml):9900円
エンジンテック3500(排気量2501cc~3500cc/100ml):1万3750円
エンジンテックモトラッド(排気量750cc~1500cc/60ml):6930円
ギヤテック8(AT、MT、トランスミッション、デフ用/10ml):7700円

●問い合わせ:エフェクタート(ウェアテック事業部)

【関連リンク】
エフェクタート(ウェアテック事業部)
https://weartec.jp/