AC Cobra GT Coupe

2028年からデリバリーを開始

「AC コブラ GT クーペ」量産仕様のエクステリア。
現在、ACカーズはGT ロードスターを製造しており、初期生産割り当て完了後、2028年からGT クーペの製造が開始される。

現存する英国最古の自動車メーカーの称号を引き継ぐ「ACカーズ」は、新型「AC コブラ GT クーペ」の量産仕様を発表した。歴史的なAC コブラの象徴的なデザインに、固定式ルーフと流麗なリヤデザインを融合したGTクーペは、創業125周年を迎える同社にとって、新たな時代の幕開けを象徴するモデルとなる。

エクステリアは、GT ロードスターよりもさらにシャープで攻撃的なスタンスを備える。今回の市販仕様の公開により、圧倒的な存在感とスケールが初めて明らかにされることになった。モータースポーツ由来のディテールを取り入れることで、路上での存在感をさらに高めており、洗練された獰猛さを体現している。

GT クーペは、GT ロードスターと約75%の設計を共有しているが、開発とテストの過程で数多くの改良が施された。左ハンドル/右ハンドルの両仕様を用意し、官能的なサウンドを奏でる5.0リッターV型8気筒エンジンを搭載。最高730PSを発生し、AC独自の押出成形アルミニウム製スペースフレームシャシーと専用カーボンファイバー製ボディにより、優れたハンドリングを実現した。

生産台数は極めて限定され、各車両は顧客ごとにオーダーメイドで製造。自然吸気モデルは約23万4300ポンドから、スーパーチャージャー仕様は約25万6300ポンドからとなる。1号車の納車はGT ロードスターの初期生産分完了後の2028年を予定している。発表会においてACカーズのデビッド・コンザCEOは次のようにコメントした。

「AC コブラ GTクーペは、ACカーズの歴史の中でも特別な存在です。GT ロードスターの生産が始まった今、お客様へのデリバリーを進めながら、私たちが進むべき未来を示しています」

「現在、AC カーズは事業への投資を継続し、新たなパートナーシップの構築も進めています。現在年間約100台のハンドメイド車両生産から、全モデル合計で最大1000台規模へと成長するための原動力となるでしょう。創業125周年を迎えるにあたり、この移行を支える全スタッフの献身に感謝します。私たちはブティックメーカーからグローバルな高性能ブランドへ進化しますが、お客様が高く評価する職人技と希少性は今後も守り続けます」

特徴的なダブルバブルルーフを採用

「AC コブラ GT クーペ」量産仕様のエクステリア。
エクステリアの最も特徴的な要素が、室内空間とエアロダイナミクスを両立した、ダブルバブルルーフ。

最新技術に支えられながらも伝統的なレーシングカー設計思想を反映したAC コブラ GT クーペは、流麗なボディラインによってブランドのヘリテージを継承しながら、その未来も示している。ル・マン24時間レースに参戦したレーシングカー「AC A98 クーペ」から着想を得ており、グランドツアラーとして設計された。

その刺激的なキャラクターにもかかわらず、サーキット専用車ではなく、過去7年間にわたる継続的な投資と開発の成果を受けて、公道でも質の高い走行を楽しめるモデルが完成した。また、AC コブラとして初の量産クーペであり、アジアや中東を含む世界市場への投入も目指している。

GT クーペは設計から生産まで社内で行われており、GT ロードスターと同じ専用アーキテクチャーを採用。押出成形アルミニウム製シャシーにより、高剛性と軽量化を両立した。乗り心地とハンドリングは、快適性と応答性のバランスを重視してチューニングされている。

ボディには最新のカーボンファイバー成形技術を採用し、特徴的な固定式ルーフを纏う。ダブルバブルルーフ形状はグラマラスなフォルムを強調するだけでなく、ヘッドルームを犠牲にせずルーフラインを低くし、エアロダイナミクスの向上と軽量化にも貢献している。

自然吸気とスーパーチャージャーを用意

「AC コブラ GT クーペ」量産仕様のエクステリア。
パワーユニットは、自然吸気仕様とスパーチャージャー仕様の5.0リッターV型8気筒エンジンが用意された。

リヤセクションは、レーシングカーらしいスタイリングを実現するためカムテール形状を採用。これは過去70年以上にわたりレーシングカーで活用されてきた空力理論であり、ロングテールを用いずに空力効率を高めることが可能になった。これは1964年型「AC A98 クーペ」でも効果的に用いられている。

サイズはオリジナルのACコブラよりも大きく、全長4225mm、全幅1980mm。ホイールベース2570mm。前後重量配分は理想的な50:50に近く、低重心設計と約1600kgの車重を実現した。ロードスターより若干重いものの、空気抵抗係数が低いため、総合的な性能はロードスターと同等になる見込みだ。

パワートレインは5.0リッターV型8気筒エンジンを搭載。スーパーチャージャー仕様は最高出力730PS、最大トルク820Nm、自然吸気仕様は最高出力456PS、最大トルク555Nmを発揮する。スーパーチャージャー仕様は0-60mph(約96km/h)加速3.5秒未満という俊足を実現した。トランスミッションは6速MTか、パドルシフト付き10速ATから選択可能となっている。

インテリアはハンドフィニッシュのレザーや内装素材に、ブランドの歴史を感じさせるディテールが融合。アナログメーターとデジタル技術を組み合わせることで、伝統と現代性を両立したドライビング環境を提供する。ステアリング奥に配置されたドライバーインフォメーションセンターをはじめ、削り出しのトグルスイッチ、AC伝統のペダルに至るまで、細部に至るまで徹底的にこだわり抜かれた。

「AC コブラ GT クーペ」を動画でチェック!

ACカーズは、スウェーデンのトロールヘッタンを拠点とするTエンジニアリングとの提携を発表。AC コブラ GT クーペとGT ロードスターを、同社のトロールヘッタン工場において製造すると発表した。

世界的受注増加に対応するべく「AC コブラ GT シリーズ」をスウェーデン・トロールヘッタンでも製造【動画】

英国を拠点にAC コブラのリバースプロジェクトを手がけるACカーズ(AC Cars)は、スウェーデンの自動車関連企業「T-エンジニアリング(T-engineering)」との包括的なパートナーシップ契約を締結。T-エンジニアリングのトロールヘッタン工場において、AC コブラ GT クーペとGT ロードスターの生産を発表した。