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新車コクピット解説

MAZDA CX-5

全幅の拡大で取り回しはどうなった?

「G」グレード(4WD)。EXパッケージやリフトゲートライト、トノカバーなどのオプション込みで車両価格は404万2500円
「G」グレード(4WD)。EXパッケージやリフトゲートライト、トノカバーなどのオプション込みで車両価格は404万2500円

3代目にスイッチした新型「マツダ CX-5」は、世界130以上の国や地域で販売され、2025年までの世界トータルの販売台数は500万台を超えている。まさにマツダの屋台骨を支える中核モデルだ。

新型のボディサイズは、全長4690mm×全幅1860mm×全高1695mmで、先代の全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mmよりも115mm長くなり、15mmワイドになった。最小回転半径は5.6mで、最小回転半径は0.1m大きくなっている。最小回転半径は、取り回しの目安のひとつで、大きく変わるほどではない。

新型CX-5のリヤビュー
新型CX-5のリヤビュー

しかし、全幅に関しては、1850mm制限のマンションなどの駐車場は完全にアウトになり、管理組合の審査は通らないだろう。マツダも重々承知の上のサイズ決定であるはずで、北米市場などから「もっと広く」という声も汲んだグローバルモデルならではのディメンションといえそうだ。

ワイドになったが斜め前方視界は改善

新型CX-5のコクピット
新型CX-5のコクピット

輸入車でいえば、2008年11月のマイナーチェンジで「BMW 3シリーズ」(E90系)に、日本仕様向けのアウタードアハンドルを専用設計し、全幅を15mm削り全幅1800mmとしたことがある。時代が違う、仕向け地ごとのコストのかけ方が異なるとはいえ、インポーターがやったのだから日本の自動車メーカーももう少し頑張って欲しかった……と思わなくもない。新型CX-5を全幅を理由に諦めた人には「CX-30」もあるとはいえ、CX-5が欲しかった人もいるだろう。

シンプルかつモダンになったインパネまわり
シンプルかつモダンになったインパネまわり

しかし、水平基調のダッシュボードやAピラーの細型化(-9mm)、Aピラーとドアミラー間の拡大などにより前方、斜め前方の視界は良好そのもので、狭い山道などでも先のコーナーまで視界を把握しやすい。「360°ビュー・モニター(シースルービュー)」は、新機能の「3Dカメラビュー」と「ミラー格納時サイドビュー」が加わり、自車周辺の確認が格段にしやすくなった。ドアミラーを畳んだ状態でも車両側面をモニターで確認できるのは、1.9m横幅制限など対応するパレット式駐車場や狭い道でのすれ違いなどで重宝しそうだ。

大型センターディスプレイでナビやエアコンの設定を行う

写真は先進安全装備の設定画面
写真は先進安全装備の設定画面

さて、モダンになったコクピットは、15.6インチもしくは12.9インチの大型センターディスプレイを中心に配置されている。ナビやエアコンの設定などはセンターディスプレイに統合された。

ストレート式ATシフトレバーを採用
ストレート式ATシフトレバーを採用

プッシュボタンスターターは、ステアリング左側に用意。シフトレバーは、一般的な「PRND」と並ぶシンプルなストレート式になった。マニュアルモードにする際は、DからMに右に倒す。シフトレバーを前に押すとシフトダウン、後ろに引くとシフトアップ。近年のマツダが「MX-30」や「CX-60」などが採用している逆L字型電子シフトではない。

MX-30 EVモデルの逆L字型シフトレバー
MX-30 EVモデルの逆L字型シフトレバー

この逆L字型電子シフトは、「P」に入れるには右側に倒す必要があり、一番先頭に「P」がある一般的なシフトに慣れていると「R」の位置でエンジン(イグニッション)をオフにしてしまうおそれがある。筆者周辺の業界関係者からもそうした声があったくらいだからユーザーからのフィードバックもあるはずだ。

ウインカー(ヘッドライト)用レバー
ウインカー(ヘッドライト)用レバー

ウインカーは、軽く操作すると自動的に3回点滅するスリーフラッシュターンシグナル式。ワイパーは上から「MIST」「OFF」「AUTO」「LO」「HI」を配置するオーソドックスなレバーだ。

ワイパーレバー
ワイパーレバー

ヘッドライトは、ハイ・ビーム・コントロールシステム (HBC)は、レバー先端のスイッチを押すとオフになる。グレアフリー(防眩)ハイビームは、対象が前方車の場合、30km/h以上で、標識は60km/h以上で作動する。ワイド配光ロービームは40km/h以上、ハイウェイモードは105km/h以上で作動。そのほか、20〜80km/hで走行中、システムが衝突する可能性がある歩行者を検知するとマーキングライトが作動する。

センターディスプレイのGoogleマップ画面
センターディスプレイのGoogleマップ画面

また、「Google」の搭載もトピックスで、「Google アシスタント」「Google マップ」などが使えるだけでなく、より車両に最適化されたことで操作性も向上。「Google Play」アプリを検索してダウンロードもできる。

Google搭載センターディスプレイの採用はマツダに限らず、ボルボや日産、ルノー、ホンダ、キャデラックなど世界的なトレンドだ。これにより長年親しまれてきた(使いにくいという批判もあっただろうが)独自のユーザーインターフェイスである「マツダ・コネクト」が姿を消している。

静電式スイッチをマツダ初採用

右側にADAS系、走行モード用スイッチを配置
右側にADAS系、走行モード用スイッチを配置

マツダ初の静電ステアリングスイッチもニュースで、通常の押すという操作に加え、オーディオ/通話機能の音量調整はスワイプとフリック操作、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やクルージング&トラフィックサポート(CTS)の車速はフリック操作でも設定が可能となっている。静電式になり軽い操作感が得られる一方で、スワイプやフリック操作などは少し慣れが必要になるかもしれない。なお、平均燃費はステアリングスイッチ左側の一番右下で切り替える。

オーディオや音量などのほか、瞬間燃費計の切替もステアリングスイッチ左側で行う
オーディオや音量などのほか、瞬間燃費計の切替もステアリングスイッチ左側で行う

10.25インチのフル液晶メーターは、走行状況や好みに応じて多彩な切替が可能。基本画面は中央にデジタルの速度計が表示され、中央に先進安全装備の作動状況、瞬間燃費計、オーディオソースなどの一覧などを表示できる。メーター手前にはドライバーモニタリングシステムのカメラが用意されている。

メーター表示の一例(走行モード切り替え時)
メーター表示の一例(走行モード切り替え時)

シンプルになったコクピットまわりだが、シフトレバーはオーソドックスなストレート式になったのは好感が持てる。マツダ・コネクトからGoogle搭載の流れも時代的には妥当だろう。センターディスプレイでエアコンやナビの設定を移行させたのは、やや慣れが必要かもしれない。

シースルービューにも対応

静電式スイッチも含め、スマホ感覚の操作に慣れたユーザーが(若い人ほど?)多い傾向にある中、ハードスイッチを減らす設計がどう受け入れられるか気になる。エアコンなどの使用頻度が比較的多い操作は、個人的にはハードスイッチの方が操作しやすく感じるケースが多いのだが。

【2026年最新】マツダ・CX-5の変遷|販売台数・魅力まとめ

マツダ・CX-5は、マツダのSUVラインアップを代表するクロスオーバーSUVである。2012年に初代が登場して以来、CX-5は「SKYACTIV技術」と「魂動デザイン」を全面採用した新世代商品群の第1弾として、マツダのブランドイメージを大きく変えてきた。2026年には3代目となる新型CX-5が日本で発売され、日常使いからレジャーまで幅広く対応するSUVとして進化している。本記事では、CX-5の基本情報や変遷、販売台数の推移、現行型の魅力についてまとめていく。

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